子どもは日々成長をしていますが、心身共にどんどんたくましくなっていくのがこの時期。ではこの頃は主にどのような成長がみられるのでしょうか。小児科医の渋井展子先生に解説いただきます。
2歳児の子供の成長の目安としてからだ、こころ、言葉の発達を理解しておきましょう。
2歳児のからだの成長
からだ
- ●両足でピョンピョン跳ぶ
- ●段差を跳び下りる
- ●階段を大人のように左右交互に足を出して上がる
(いろいろな動作が以前よりも上手にできるようになります。動きやすい服装で、外遊びをたっぷりさせてあげましょう。) - ●おしっこをある程度ためられるようになる
(おしっこが2時間おきになったら、トイレトレーニングの始めどき。長い目で見守って。) - ●ボールを蹴る
手・指
- ●曲線や円などが描ける
- ●コップを持って飲む
- ●コップからコップへと水を移し替える
- ●はさみで切る
- ●クレヨンなどを鉛筆持ちにして使う
(親指・人さし指・中指の3本の指で鉛筆持ちができると、スプーンも上手に使えるように。おうちの方がお手本を見せてあげて。)
【保育士監修】1歳、2歳、3歳年齢別「運動」と「心」「言葉」の発達チェックリスト
めざましく成長していく1歳児から3歳児の子どもたち。 あれもこれも覚えさせたい!というママ・パパもいますが、 「1~3歳の今、大事なこと」の...
2歳児のこころの成長
心
- ●「自分のもの」にこだわる
- ●自分でやりたがり、できないとかんしゃくを起こす
(かんしゃくを起こすのは、脳の神経回路が増えているから。脳が発達している証拠なので、感情的に叱らず、やさしく言い聞かせて) - ●箱を車や電車に見立てて遊ぶ
- ●四角と丸を区別する
言葉
- ●話せる言葉の数が増え、「パパきた」のような二語文が出る
(自分の思いを言葉で伝える経験をたくさんさせることが重要です。先回りして察するのをやめ、子どもの発言を待ちましょう。) - ●物の名前に興味を持ち、「これなあに?」と聞いてくる
- ●片言で自分の名前を言う
- ●言葉の数が増え、会話ができるようになる
- ●因果関係に気づき、「なぜ」「どうして」と聞く (知能の発達が目覚ましい時期で、「~だから、こうしようね」と理由を説明して言い聞かせると理解できるようになります。)
- ●友だちの名前が分かる
- ●赤、青、黄、緑の色がわかる
- ●「明日」や「後で」など未来を表す言葉が出る
- ●「前後」や「上下」を使い分ける
※目安を示したもので、 発達には個人差があります。
赤ちゃんから2歳のイヤイヤ期まで、発達に関するお悩みに小児科医が回答
体も心もぐんぐん成長する、1歳、2歳、3歳の子どもたち。
この時期の発達をサポートするには、親子のコミュニケーションを楽しみながら、さまざ...
お話:渋井展子先生
しぶいこどもクリニック院長。小児科専門医・小児神経専門医。発達障害診療医。著書『乳児期の親と子の絆をめぐって』(彩流社)では、最新の医学的知識に基づき子育てで大切なことを解説。1男1女の母でもある。
イラスト/seesaw.
出典:『ベビーブック』2018年5月号
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