人が集まる場で披露すれば、たちまち場の主役になれる手品。手品をやってみたいけれど、どうやって始めれば良いのか分からなかったり、難しそうだと諦めたりしていませんか?
今回は手品の豆知識と共に、初心者にもおすすめのアイテムや、お子さんと一緒に楽しめる子供向け手品グッズをご紹介します。
手品の極意とは?
手品を披露して観客を驚かせたり喜ばせたりするために、いくつか知っておくべきことがあります。
錯覚を利用したエンターテイメント、それが手品
人の思い込みや錯覚を利用し、あり得ないことが起きていると観客に信じ込ませるのが手品のテクニック。種や仕掛けを上手に隠すためには、演出や演技で人の注意を誘導する必要があります。
手品は実際には必然的に起こっていることを、あたかも奇跡を起こしたかのように見せるエンターテイメントなのです。
知っておきたい、マジックの三原則
アメリカの名マジシャン、ハワード・サーストンが提唱したマジックの三原則には、手品で人を楽しませる時、心がけるべきことが記されています。
1.「マジックを演じる前に現象を説明してはならない」
これから何が起きるのか、言葉で説明してしまっては手品の効果が半減してしまいます。手品の初めには、観客のわくわくする気持ちを損なわないように注意しましょう。
2.「同じマジックを繰り返してはならない」
何が起こるのか知っている観客に同じ手品を披露しても、1回目ほどの驚きや期待は得られません。また2回見ることで、仕掛けを見破ってしまう観客もいます。
3.「種明かしをしてはならない」
種を明かしてしまっては、せっかくの驚きや不思議な気持ちが消えてしまいます。また、同じ手品をレパートリーに持っている人の営業妨害になってしまうことも。観客にせがまれても、種明かしは控えましょう。
手品の主な種類
テーブルを挟んで行うものからステージ上で披露するものまで、手品の活躍の場はさまざま。シチュエーションに応じて挑戦してみましょう。
クロースアップマジック
テーブル越しに披露する、少人数向けの小規模な手品。テーブルマジックとも呼ばれており、観客は見るだけでなく、カードやコインを手に持つなど手品に参加できます。
デートや友達との食事など、身近な相手を喜ばせたいときにおすすめです。
サロンマジック
10人から30人ほどの観客の前で、演出を交えて披露する中規模の手品。簡単な装置や小道具を使い、時にはBGMで場を盛り上げるなどの演出をします。
観客と対話しながら、クロースアップマジックよりも華やかな手品を披露できるので、宴会や小さなパーティーなどにおすすめです。
ステージマジック
ステージに立ち、大勢の観客の前で披露する、大規模で本格的な手品。シナリオや手順も事前にしっかりと用意されており、BGMや照明を交え、大がかりな装置を使います。
さらに大規模なステージマジックはイリュージョンと呼ばれています。
手品の世界が広がる!おすすめの入門書
手品に興味をもったとき、手品の極意を本から学ぶのもおすすめです。初心者向けの本をご紹介します。
テーブルマジック入門 – 小学館
プロマジシャンとして、メディアへの出演やDVD出版など幅広い場で活躍する長谷和幸による、クロースアップマジックの入門書です。
コップやリング、コインなどの日用品を使って披露できる46種類のマジックについて、分かりやすく書かれています。手品を今日から始めたい!という方におすすめの1冊です。
初心者にもおすすめ!簡単手品グッズ3選
初めて手品を行う場合は、手品キットが簡単。
ヘルズ・スモーク – PATILMAGIC
指をこすり合わせると、指先から煙が立ち上る不思議なアイテム。一緒にいる人を驚かしたり、これから披露する手品の演出に使ったりと、いろいろな場面で活躍しますよ。
灰皿など耐熱容器にヘルズ・スモークを入れて火をつけ、燃え終わったら容器に付いている焦げを指に取りこすり合わせます。事前の準備には火を使うので、お子さんが扱う際には注意してくださいね。
「うらら トリック 」 手品 グッズ 浮遊トランプ 舞台向けマジック – うららトリック
掲げた手の間でトランプが宙に浮く、不思議な手品。見ている人をあっと驚かせられる技を、ぜひ自分のものにしてみてください。
同封されているURLにアクセスすれば、お手本のパフォーマンスから手品の方法までが丁寧に解説された動画を視聴することができます。説明書だけではわかりづらいコツまで動画で理解できるので、初心者の方におすすめです。
マツイゲーミングマシン BICYCLE BLACK RIDER BACK – BICYCLE
クラシックなデザインが魅力的なBICYCLEのカードは、130年に渡ってマジシャンに愛用されてきた本格派。
なめらかな手触りやほどよい弾力性、優れた耐久性を兼ねそなえた本品は、手品を身につけたいのなら、1つは持っておきたい基本アイテムです。
コーヒーカップや人魚、また日本のアニメとのコラボなどさまざまなデザインが発表されているので、お気に入りのカードを見つけてみてくださいね。
子どもと一緒に楽しめる!手品グッズ4選
大人だけではなく、子ども向けの手品グッズも集めました。
Marvin’s Magic マーヴィンズ ジュニアマジック 125トリック集 – Marvin’s Magic
イギリスを拠点に世界中で愛される手品グッズを提案するMarvin’s Magic社。創設者のMarvin Berglas氏もまたマジシャンとして活躍しています。125種類のトリックが実践できるこのセットには、魔法の杖や魔法のカップとボール、コインやカードなどカラフルで楽しいアイテムが盛りだくさん。
6才以上を想定して作られているので、お子さんと一緒に手品を練習しましょう。習得した技を友達や家族に披露すれば、その日の主役になれますよ。
マジックブック アナと雪の女王 – テンヨー
アナと雪の女王の世界が存分に楽しめるマジックブック。もちろんただの絵本ではありません。お子さんへの読み聞かせのときに、マジックブックで手品を披露して驚かせてみましょう。
簡単な仕掛けですが、まるで絵に本当に魔法がかかってしまったような錯覚を味わえますよ。アナとエルサが大好きなお子さんにおすすめです。
ドラえもん ひみつ道具マジック スモールライト – テンヨー
ドラえもんのひみつ道具がもし現実にあったら…と考えたことはありませんか?ひみつ道具マジックなら、あこがれのアイテムの力を実際に使うことができますよ。
スモールライトの光をカードに書かれたどら焼きに当てれば、どら焼きがみるみる小さくなっていきます。対象年齢3才以上です。
マジカルスプラッシュ ディズニー ミッキーマウス – テンヨー
見ている人も一緒に手品に参加できるマジカルスプラッシュ。ミッキーのスポンジを、まず1つお客さんの手に握らせてみてください。
魔法の粉をかけると、不思議とミッキーの数が2つに。その2つをまた握ってもらって、更に魔法の粉を追加すると、今度は4つに増えます。4つを自分の手に握り込むと、手からあふれるほどのたくさんのミッキーがあらわれます。子ども大人も驚く手品に、ぜひ挑戦してみてください。
手品グッズで人気者になろう!
パーティーから大切な人とのひと時まで、さまざまな場面で活躍する手品。1つ覚えておくだけでその場にいる人の心をつかむことができます。
簡単な仕掛けの初心者向け手品グッズでも、見せ方や演技を工夫すれば、お客さんを充分に楽しませることができますよ。
仕掛けは簡単でも、演出はあなた次第。見る人を魅了する手品に、ぜひ挑戦してみてください。
文・構成/HugKum編集部