新型コロナウイルスの流行により、お子さんの運動不足が気になるという親御さんは少なくないはず。なるべく家で過ごすようにしていたら、うっかり1日中ゲームやオンライン動画配信サービス漬けになっていた…なんて言う声も聞きます。
ストライダージャパンが、3〜6歳(未就学児)のお子様がいる母親400名にインターネットを利用して行った、コロナ禍の幼児の外遊びに関する実態調査を実施。すると、約8割の親が、子どもの運動不足が気になると回答。その内容を詳しくチェックしてみましょう。
目次
約8割の親が「子どもの運動不足」が気になっている
お子さんの運動不足について尋ねると、77%の8割近くの親が「運動不足が気になる」と回答。コロナ渦で外出が減った現状に対して問題意識を抱えているお母さんが多いと言うことがわかりました。
約4割の子どもが外遊びの頻度が減少している
一時は、公園の遊具が使えなくなるなどの措置が取られていた地域もあり、密を避けて外出をしても、結局遊ぶものが無いと言う状況もありましたよね。新型コロナウイルスの流行前と比較すると、外遊びが減ったと子どもは約4割と言う結果に。
キッズ向けのランニングバイクを習慣的に乗っている子どもの方が、外遊びの頻度が高い傾向に
ストライダーのようなキッズ向けのランニングバイクを習慣的に乗っている、または乗っていたと言う子どもと、乗っていないと言う子どものお母さんに、それぞれ外遊びの頻度の変化を聞いてみると、日頃からランニングバイクを使っている子どもの方が、元々外遊びの頻度が高く、2021年は2019年と比べると微減と言う結果になりました。
一方で非ユーザーは、2021年は半数以上外遊びに行く頻度が「週1以下」となっていることが判明しました。日頃からランニングバイクに乗っている子どもの方が、外遊びの習慣ができていることがうかがえます。
外遊びを重要視する一方で外遊びの悩みも!
子どもの発達にとって、外遊びの重要性を感じているお母さんは9割以上!しかし、重要だと感じている一方で、「外遊びのバリエーションがない」「遊ぶ場所がない」「けがや犯罪に巻き込まれないか心配」など、外遊びの悩みもあるようです。
親として“子どもをどのように遊ばせたらいいか分からない”というお悩みや不安を抱えていると言うこともわかりました。
この調査結果を受けて、日本体育大学体育学部健康学科の野井 真吾教授に、コロナ禍の運動不足のリスク、子どもにとっての外遊びの重要性を教えていただきました。
外遊びが”心の発達”も促進!ただ外を歩くだけでもいい
子どもの外遊びが減ることによって発育上様々なリスクがあります。身体が育たない、生活リズムが整わない、食欲がわかない、そして心も育ちにくくなります。身体活動は、脳の前頭葉の成長に関与しています。外遊びを通じて子どもが体を動かすことで、ワクワク、ドキドキの体験が前頭葉の発達を促し、無意識のうちに協調性や社会性を学ぶ場ともなりうるのです。
外遊びのバリエーションに悩んでいる親御さんがいらっしゃいますが、必ずしもスポーツや目的がありすぎる遊びだけが外遊びということではありません。陽の光を浴びながら、何もせずに外を歩くだけでもいいんです。季節の花を見つけたり、チョウチョなど生き物を追ったり、子どもは自然と遊びを始めます。そのすべてが外遊びです。親が先回りして、安全性を担保して、遊びも学びもすべてを用意しすぎるのではなく、子どもが遊ぶ‟余白“を残すことが大切です。まずは子どもを外へ誘うこと、そして見守ることが、外遊びの第一歩。
ストライダーは子どもにとって、頑張ったらできそうな、ちょっと先の‟目標“になるのではないでしょうか。簡単すぎるとつまらない。何回か練習してできるようになると、成功体験を積み、子どもの自信につながります。ストライダーのバランス性や滑走感は、自分の身体だけでは体験することができません。外遊びの一部には道具を使った遊びも大事です。ストライダーに乗っている子どもの目の輝きを見ると、子どもにとっての発達欲求を満たしているのではないかと感じます。
お話を聞いたのは…
野井 真吾
1968年,東京都生まれ。日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程修了。博士(体育科学)。東京理科大学・専任講師、埼玉大学・准教授、日本体育大学・准教授を経て現職(日本体育大学・教授)。教育生理学、学校保健学、発育発達学、体育学を専門領域として、子どもの“からだ”にこだわった研究を続けている。主な著書に『新版からだの“おかしさ”を科学する』(かもがわ出版)、『子どものからだと心白書』(ブックハウス・エイチディ)、『正しい姿勢で元気な体』(金の星社)、『めざせ!からだはかせ 全4巻』(旬報社)等がある。
ひとりひとりに合った「外遊び」を!
「外遊び」は、遊具や道具を使わなくてもできると言う野井先生のメッセージに、少しほっとしたという方もいるのではないでしょうか。
もし、子どもの外遊びが定着しないことを悩んでいるご家庭があれば、ストライダーを購入してみると言うのもひとつの選択肢。子育てもニューノーマルにアップデートしていきたいものです。
文・構成/HugKum編集部
<調査概要>
調査タイトル:幼児の外遊びに関する意識調査
調査方法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年2月26日〜3月1日
調査対象:全国の20-40代の女性で3-6歳(未就学児)のお子様がいる方
内訳:お子様がストライダーなどのランニングバイクを乗っていない(過去を含む)方200名
お子様が習慣的にストライダーなどのランニングバイクに乗っている(過去を含む)方200名
有効回答:400サンプル
<調査結果>
※結果は小数点以下四捨五入して処理しているため合計しても必ずしも100とはならないことがあります。