お部屋の湿気を除去してくれる除湿器。ジメジメした季節のカビ防止や、雨の日の部屋干しに便利なアイテムとして、重宝しているご家庭も多いようです。
今回は、除湿器をおうちに導入するメリット・デメリット、選び方を解説! さらに、人気メーカーのおすすめの除湿器も一挙にご紹介していきます!
目次
除湿器の効果やメリット・デメリットは? 愛用者からはこんな声も
あれば便利だけど、なくてもさほど困らないのでは…? と、つい購入をためらいがちな除湿器。ここではまず、除湿器にはどのような効果やメリットがあるのかを愛用者のお声とともにお伝えします。
除湿器を使うメリット
除湿器のメリットは、なんといってもジメジメしたお部屋の湿気をカラッと取り除けること。湿度が下がれば、同時に体感温度も下がるので、雨の日や梅雨の時期だけでなく、真夏の暑い日にも活躍してくれます。
除湿器を愛用しているHugKum読者のママパパからは、「部屋干しでも洗濯物が乾きやすくなる」「部屋干し臭やカビの防止になる」といった、雨の日のお洗濯がしやすくなったというポジティブな声が寄せられました。
なかには、喘息やアレルギー持ちのお子さんがいるお部屋の、空気環境の整備に重宝されているご家庭も見受けられます。
愛用者の声
除湿器のデメリット
お部屋の湿気を抑えてくれる便利な除湿器ですが、除湿方式の種類によっては運転音がうるさかったり、電気代がかさむ、発熱するのでかえってお部屋の室温が高くなってしまうなど、デメリットに感じる要因がある場合も。
購入してから後悔しないよう、あらかじめ除湿方式や除湿器の種類をチェックして、それぞれの特徴を把握しておきましょう。各種の特徴については、次の章で詳しくお伝えしていきます。
除湿器の選び方! 留意したいポイントは?
ここでは除湿方式の種類をご説明の上、除湿器を選ぶ際に気をつけたいポイントを解説。想定している用途やお部屋にはどのようなものが最適かをシミュレーションしつつ、じっくり検討してみてくださいね。
除湿方式の種類
まずは、除湿方式の種類について。除湿機に採用されている除湿方式には、大きく分けてコンプレッサー式、デシカント式、ハイブリット式の3つのタイプがあります。まずはこれら除湿方式の種類をおさえておきましょう。
コンプレッサー式
内部に搭載された冷却器(コンプレッサー)によって、湿った空気を冷やし除湿するタイプ。温度の上昇が少ないことと、消費電力が少なく、次にご紹介するデシカント式よりも電気代が安いことが特徴です。
内部に冷却器が付いているため、運転時の音が大きく感じる製品が多いことがデメリットとして挙げられます。
デシカント式
内部に乾燥材とヒーターを搭載しているタイプがデシカント式。コンパクトで軽いものが多く、稼働音が小さい点が特徴です。ただし、ヒーターを使っているため、電気代が高くなりがちで、温度が2〜3℃程度上昇するデメリットもあります。
ハイブリット式
ハイブリッド式は、コンプレッサー式&デシカント式を融合させたタイプ。このタイプは、夏場にはコンプレッサー式(室温が上昇しにくい)を、冬場にはデシカント式(室温も上昇させられる)…と、使い分けが可能なタイプです。2つの機能が融合されているため、どうしてもかさ張ったつくりになってしまう点がデメリットといえます。
お部屋に合せて除湿可能面積をチェック!
除湿機を選ぶ際に念頭に置きたいことのひとつが、製品ごとに除湿可能面積が異なるということ。お目当ての製品がお部屋の広さに合っているかどうか、購入前には必ずチェックしましょう。木造か、鉄骨か、ご自宅の建材によっても除湿能力に差が生じるので、建材についてもあらかじめ確かめておくことをおすすめします。
タンクの大きさをチェック!
除湿器が空気中から除去した水は、基本的には付属のタンクに溜まる仕組みになっています。そのタンクがいっぱいになるたびに水を捨てに行く手間がかかってしまうのですが、あらかじめ大きめのタンクを搭載した製品を選べば、水を捨てる頻度も少なくなります。水捨てが面倒に感じる方は、できるだけタンクが大きめの製品を選びましょう。
お手入れのしやすさをチェック!
水を捨てる以外にも、フィルターやタンクの掃除など、除湿器にはこまめなお手入れが必要です。製品によってお手入れがしづらい場合もあるので、どこからどこまで分解できて、どのように洗うことができるのか、前もって、お手入れする際のシミュレーションをしながら製品を選びましょう。
オプション機能をチェック!
また、除湿器ごとに装備されているオプション機能もそれぞれ微妙に異なります。用途を考慮しつつ、こちらもチェックしておきましょう。多くの場合、「温度センサー」や「湿度センサー」がついていますが、そのほかにも、「除菌・脱臭機能」、「タイマー」が搭載されているタイプも便利です。部屋干しに効率の良い送風が可能な「衣類乾燥機能」も人気です。
【口コミ】人気メーカーのおすすめ除湿器7選!
さまざまに展開されている除湿器。数多くの製品の中から、巷では、どのような除湿器が人気を集めているのでしょうか?
そこでHugKumでは、除湿器絶賛愛用中の読者のママパパに、おすすめの製品をアンケートリサーチ! アンケートに寄せられた人気メーカーの除湿器を、口コミとともにご紹介していきます。
Panasonic
衣類乾燥に特化したパナソニックの除湿器。気温に左右されることのないハイブリッド式を採用の上、部屋干し臭を抑制して洗濯物を除菌してくれる「ナノイーX」を搭載。1年中スピーディかつ清潔に衣類を乾燥できます。幅広く干した洗濯物にも対応可能な「ワイド送風165㎝」で、端から端までしっかり送風。どんな日でも、大量の衣類を一気に乾かせる製品です!
シャープ
冷風の送風・衣類乾燥・除湿・消臭(除菌)がこれ一台でできる優れもの。お部屋をカラリと除湿しつつ、部屋干しやお部屋のニオイも爽やかに抑制&消臭してくれます。エアコンの風が届かない場所でも、室温差約-10℃の冷風で涼める点も◎。コンプレッサー式なので、室温が上昇しがちな夏には特におすすめ。さらに、本体に市販のホースを繋げば連続排水も可能に! タンクに溜まった水を捨てに行く手間が省けます。
ダイキン
高性能の除湿器や加湿器で名高いダイキン。季節にかかわらず最適な空気環境を整えておきたい方には、除湿に加えて加湿や空気清浄も一台でできてしまうダイキンの「うるるとさらら空気清浄機」がおすすめ。花粉の時期やカビが気になる時期も、365日快適な空間が実現されます。除湿方式にはコンプレッサー式を搭載。除湿力は4段階に設定可能で、用途に合せて変更できます。
アイリスオーヤマ
除湿機にサーキュレーターが搭載され、Wパワーでスピード乾燥ができちゃうアイリスオーヤマの除湿器。乾燥風を直接当てたり、風の向きや角度のコントロールもできるので、部屋干しの湿気を効果的に取り除くことができます。
ヒーターを使ったデシカント式で、寒い季節の除湿には特に大活躍。何度も捨てずに済む大容量タンクもうれしいポイントです。
コロナ
コロナの「どこでもクーラー」 は湿った空気を除湿しつつ、お部屋に爽やかな冷風を送ります。ランドリールーバーを上向きにすることで、洗濯物を約100分で清潔にすばやく乾かすことも可能。布製排熱ダクトで排出される温風は室外に。振動音が小さい低騒音設計も魅力です!
三菱電機
三菱電機のこちらの除湿器は、18L/日のハイパワー。その威力は、7畳のお部屋を約19分で快適に除湿してしまうほど! 除湿量が減ってしまう冬場の気温に対応した「冬モード」や「自動霜取」機能、さらには「浴室カビガード」や「衣類乾燥モード」など便利なオプション機能によって、1年中便利&快適に使えます。広角オートスイングルーバーがついていて「洗濯物の乾きが早い」と好評の商品です。
KLOUDIC
KLOUDICの除湿機は、小型タイプながら1000mlのタンクを搭載! 省エネで消費電力も低く、本体価格もお手頃です。満水時の自動停止機能付きで、動作音が静かな点も◎。コンパクトで簡単に移動ができるので、ちょっとした用途に気軽に使いたい方におすすめです。
機能性? 手軽さ? まずは重視するポイントを定めておきましょう!
おなじメーカー・おなじ除湿方式のものでも、製品ごとに微妙に特徴が異なる除湿器。漠然と眺めているとついつい目移りしてしまうので、除湿器選びの際は、まずは用途やお部屋との兼ね合い、手軽さや価格感など、重視するポイントを定めてみましょう。今回ご紹介したおすすめ商品も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
構成・文/羽吹理美