ロマンスカーの予約はいつからできる?
「ロマンスカーに乗ってみたい」と思ったときに気になるのが、いつから予約ができるのかです。希望の日程で旅行をするためにも、予約可能な日を押さえておきましょう。
1カ月前の10時から予約可能
ロマンスカーは全席指定のため、必ず予約が必要です。インターネット・電話・窓口などで予約し、クレジット決済などにより購入手続きを行う必要があります。
窓側の席や展望席・サルーン席を希望する場合は、予約のときに申し込みをします。予約時には、忘れずに希望の席が取れるか確認しましょう。
ロマンスカーの予約方法は5つ
ロマンスカーを予約するには、5つの方法があります。目当ての座席を確実にゲットするために、予約方法やそれぞれの違いを押さえておきましょう。
インターネットで予約
ロマンスカーを予約できるWebページには、「e-Romancecar」と「ロマンスカー@クラブ」の二つがあります。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
「e-Romancecar」と「ロマンスカー@クラブ」の違い
会員登録・利用特典の有無などに違いがあります。
≪e-Romancecar≫
・会員登録が不要
・利用特典なし
・支払方法はクレジット決済
(予約のみを行った場合は、別途窓口か券売機で購入する必要あり)
≪ロマンスカー@クラブ≫
・Webサイトで事前に会員登録が必要
・利用実績に応じて1~5%の小田急ポイント付与(※)
・支払方法は現金・クレジット支払い(あらかじめ積み立てたポイントでの支払いも可)
※小田急ポイントカードのポイント付与は、クレジット機能付き小田急ポイントカードを登録しておく必要あり
ロマンスカー@クラブは会員登録が必要ですが、利用実績に応じて小田急ポイントがもらえるメリットがあります。小田急ポイントカードをよく利用する人や、ロマンスカーに何度も乗りたい人におすすめです。
アプリ「EMot」で予約
「EMot(エモット)」は、小田急電鉄が提供するアプリです。アプリ内で周遊乗車券を同時購入したり、デジタル特急券を発券したりできます。
EMotの支払方法などは下記の通りです。
・アプリ内で会員登録の必要あり
・利用特典なし
・クレジット決済(アプリに登録されたカードから支払い)
EMotで購入できるのは、小田急電鉄と遠州鉄道エリアの切符です。
東京メトロ線内や御殿場線(小田急線~御殿場線松田駅発着を除く)、箱根登山線小田原~箱根湯本駅間のみの特急券は、購入できないため注意しましょう。
・アプリ名:EMot(エモット)
・価格:無料
・App Store:ダウンロードページ
・Google Play:ダウンロードページ
電話・窓口で予約
電話を使って、オペレーターもしくは自動音声からも、ロマンスカーの予約ができます。自動音声通話なら17時以降も予約ができますが、予約できる人数や席に制限があるため注意しましょう。
≪オペレーター≫
予約受付時間:10:00~17:00
電話番号:044-299-8200
≪自動音声≫
予約受付時間:4:00~翌2:00
電話番号:044-986-0931
※1回につき予約人数4人まで
※一般席のみ予約可
電話以外でも、小田急線の各主要駅や小田急トラベルの窓口でも購入が可能です。それぞれの受付時間は下記の通りです。
≪小田急線の各主要駅≫
受付時間:6:30~20:00
※一部窓口については、取り扱い時間が異なる
※2021年現在、駅窓口の営業時間が変更されている場合があるので要確認
≪小田急トラベル≫
各営業所・店舗
この他、自動券売機で購入する方法もありますが、予約できない電車や、予約人数に制限もあるため、窓口などで購入する方が確実でしょう。
予約から乗車までの確認事項
ロマンスカーは、都内からの旅行者に特に人気があります。予約・乗車をするときは、どのようなことに気を付けたらよいのでしょうか? ポイントを確認しておきましょう。
人気の座席は早めに予約
ロマンスカーの一部の車両には、一般席の他に「展望席」「サルーン席(準個室のボックス席)」があります。これらは一般席に比べて席数が少なく人気のため、希望する場合は必ず早めに予約するようにしましょう。
また、長期休みや旅行シーズンは、座席が埋まりやすい傾向にあります。旅行日程が決まったら、予約サイトなどで空席を確認しましょう。
特急券の引き取り期限に注意
インターネットや電話で予約のみを行った場合、改めて窓口や自動券売機などで特急券の購入が必要です。引き取り期限は予約日により違うため、忘れずに手続きをしましょう。
≪乗車日の8日前までに予約の場合≫
引き取り期限:予約日を含めた8日以内
≪乗車日の7日前~発車60分前に予約の場合≫
引き取り期限:発車15分前まで
※インターネットで予約した場合は、発車45分前まで
特急券の引き取り期限が過ぎるとキャンセル扱いになり、乗車ができなくなります。
また、EMotで予約した場合は、窓口・自動券売機では購入できません。忘れずにアプリ上で購入手続きを完了しておきましょう。
ロマンスカーの見どころと注意点
都心・郊外両方の景色が楽しめるロマンスカーですが、どのような見どころがあるのでしょうか。人気の座席や注意点を併せて解説します。
展望席や個室席
一部のロマンスカーでは運転席が2階にあり、代わりに一般的に運転席がある車両最前部・最後部が展望席になっています。窓枠のない大型1枚ガラスからダイナミックな景色が見えるため、大人にも子どもにも人気です。
もう一つ人気なのが、準個室のサルーン席です。1区画ごとに販売されているボックス席で、定員は4人となっています。子ども連れや友人同士などで気兼ねなく過ごしたいときには、特におすすめです。
各席が設置されている車種・料金は下記の通りです。
≪展望席≫
・GSE(70000形)・VSE(50000形)の最前部・最後部に各16席ずつ設置
・通常運賃+特急料金で乗車可能
≪サルーン席≫
・VSE(50000形)に設置
・人数分の運賃+サルーン料金
車内販売は2021年3月に終了
現在、ロマンスカー内では車内販売が行われていません。
ロマンスカーは1949年からシートで料理の注文を受けて運ぶサービスを開始し、「走る喫茶室」とも呼ばれていました。
その後サービスの中断・ワゴンサービスへの変更を経て、2021年3月には車内販売そのものが廃止されることとなりました。
車内で飲食したい場合は事前に食べ物を購入するか、車内にある自販機を利用することになります。乗車前に家族で駅弁を選んで、車窓の風景を眺めながら楽しんでもよいでしょう。
参考:特急ロマンスカー車内販売サービスの終了について|株式会社小田急レストランシステム
ロマンスカーカフェ
小田急線の新宿駅改札内にあるロマンスカーカフェは、ロマンスカー伝統のバーミリオン・オレンジ色が特徴の喫茶店です。
お店の目の前からロマンスカーが発着するのが特徴で、席によってはロマンスカーの運転席と顔を付き合わせる形になります。人気のロマンスカーを眺めながらお茶ができるとファンに人気です。
コーヒーやスープ・ジュースなどのドリンク類が豊富で、アルコール以外の多くがテイクアウト可能です。ドリンク以外にも、GSEの形を模したお弁当容器付きの「ロマンスカー・GSEセット」や、ジャーマンコッペがあります。
乗車前に軽食を買ったり、乗車前の特別感を味わったりするのにおすすめです。
参考:ロマンスカーカフェ-店舗紹介|カフェ&クイック|小田急レストランシステム
希望の席で快適な旅へ出発しよう
ロマンスカーの予約方法には、窓口・電話だけでなく、インターネットやアプリもあります。特に人気の展望席やサルーン席は、早めの予約がおすすめです。
車窓からの景色や個性的な座席が楽しめるロマンスカーなら、旅行先だけでなく道中も満喫できます。旅行日程が分かったら早めに予約して、希望の席をゲットしましょう。
構成・文/HugKum編集部