『小学一年生』に寄せられた保護者の悩みにお答えする「小一・子育て相談室」。今回寄せられたのは、子どもの友だち関係に関すること。こんなときどうしたら・・・に、子育てアドバイザーの先生が答えてくださいました。
Q:息子の友だちが気に入りません。
A:息子と同じクラスで、放課後も一緒に遊んでいる子がいます。けれど、落ち着きがなく、息子がいつも振り回されている印象です。息子に「○○くんと遊んでいて楽しいの?」とたずねると、「楽しいよ!」と言います。ある日、近所のお家の塀に2人でよじ登って遊んでいるところを見てしまいました。できれば、息子と遊んでほしくないのですが、「遊ばないで」とも言えず悩んでいます。(H・T さん)
A:見方を変えて、友だちのいいところを探してみましょう。
「この子とつきあっていて大丈夫!?」と思う親御さんは多いようですね。このような場合は、その子の嫌な面ばかりを見てしまっているからです。
この子の場合は、「落ち着きがない」「塀によじ登っていた」「うちの子は振り回されているように見える」といったことでしょうか。けれど、お子さんはこの子と遊ぶのが楽しいと言っているのですよね。それならば、この子にもいいところは必ずあるはず。そして、それは少し見方を変えるだけで見えてくるものです。
また、この子をお家に招いてはどうでしょう。会って話せば印象がかわることも。何より、息子さんが楽しそうに遊んでいるのであれば、それでいいのではないでしょうか。
ただし、危険な行為やしてはいけないことをしていたら、わが子同様、遠慮なく注意しましょう。まだ1年生ですから、知らないこともあります。「こういうことはしてはいけないよ」と教えてあげればいいのです。
\私がお答えしました/
藤田 敦子 先生
ほめて認める独自の「ぺたほめ®子育て術」を提唱し、テレビ出演・出版・講演などで大活躍の子育てアドバイザー。「ぺたほめ®子育て術」によって成長した二人の息子は、最難関大学・京都府立医科大学医学部医学科に現役合格。著書に『母親が変わればうまくいく 第一志望校に合格させた母親がやっている子育て39』(講談社)。藤田敦子オフィシャルブログ https://ameblo.jp/petahome/
1925年創刊の児童学習雑誌『小学一年生』。コンセプトは「未来をつくる“好き”を育む」。毎号、各界の第一線で活躍する有識者・クリエイターとともに、子ども達各々が自身の無限の可能性を伸ばす誌面作りを心掛けています。時代に即した上質な知育学習記事・付録を掲載し、HugKumの監修もつとめています。
『小学一年生』2021年12月号別冊『HugKum』 構成/天辰陽子