この曲を聴けば我が子の才能が伸びる!? 【モンテッソーリ教育×ハーバード式】の幼児教育者がクラシックCDの選曲に込めた思いとは

PR /ユニバーサルミュージック

『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)や『中田敦彦のYouTube大学』などで話題となり、通算13万部の大ヒットとなった乳幼児教育の書籍『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』(かんき出版)。その教育とリンクし、感性を育てるクラシックの名曲を集めた公式CDが発売されました。クラシック音楽は、子どもの才能を伸ばすための重要な一助となるのだそう。では、この音楽をどう使いこなせばよいでしょうか。乳幼児教育の第一人者である著者・伊藤美佳先生に聞きました。

クラシック音楽を聴くと子どもの脳が活性化する!

――「乳幼児の頃から良質な音楽を聴かせると、才能を伸ばすことができる」と美佳先生は言っていますが、それはどうしてですか?

子どもって、そもそも感性が豊かで、音楽を楽しめる能力を持っていますよね。赤ちゃんの頃から、音楽を聴くと自然に体を揺らしたり。音楽を聴くと、感性を揺り動かされ刺激されるのです。すると、脳の回路がつながり、活性化します。音の高さやリズムを感じ取ると、空間的認知能力や時間的能力に変換される、とも言われているんですよ。たくさんいい音楽を聴くことで“音を処理する脳の部位”が発達し、情報の伝達力や、決断力・集中力を担う脳内ネットワークが活性化するのです。

――ポップスや童謡などより、クラシック音楽のほうが効果があるのですか?

もちろん、どんなジャンルの音楽でも脳内ネットワークは育っていきますが、中でもクラシックの旋律は、他の音を聴いたときよりも、脳のさまざまな領域にあるニューロンを同時に活性化させる働きが強いと、最近の神経科学の研究で明らかになっています。

クラシックが芸術として長く聴きつがれ、多くの人たちに愛され続けているのは、作曲家の良質な感性が生きているからですよね。その感性が聴く子どもたちにしっかりと伝わり、自らの感性を育て、脳の働きも活発になるのだと思います。

――クラシック音楽と言われると、敷居が高いと尻込みするパパママは多いと思いますが……。

そんなふうに堅苦しく考えなくていいんですよ。クラシックって、音楽会に行っておとなしく聴くもの、というイメージがありますが、まずは家で音楽を流してみてほしいなって思います。かしこまらなくても聴けるような、CMとか映画とかで聴いたような曲を聴いてみてはどうでしょう。「この曲知ってる!」というのはすごく大事で、知っているから興味をひくし、アンテナも張られますよね。

――このCDに収録されている曲も、「あ、知ってる!」の曲がたくさんありますね。

なじみのある曲が満載で、クラシック初心者でも入りやすい。Disc1はリズムを楽しもう!、Disc2はメロディを楽しもう!という観点で選曲。

 

モーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』とか、チャイコフスキーの『くるみ割り人形』、ドビュッシーの『月の光』……。身近に聴いたことがある曲をあえてたくさん選んでいるんです。それに、3分とか5分とか短いものも多いですから、小さなお子さんでも飽きずに聴けますし、パパママも気軽に楽しめるのではないでしょうか。

そう、「楽しむ」ことが大事なんです。私が提唱してきた「モンテッソーリ教育×ハーバード式」の家庭教育でも、“いつも子どもと「楽しい!」をつくる”ことが、子どもの能力を伸ばす大事な心得だとお伝えしています。

「9つの知能」は環境を整えれば潜在的であっても育っていく

――先生が実践してきたその「モンテッソーリ教育×ハーバード式」の乳幼児教育、ちょっとかいつまんで教えてください。

私がモンテッソーリ教育にはじめて触れたのは、幼稚園の見学に行ったときです。モンテッソーリ教育は、「子どもには、自分を育てる力が備わっている」という考えのもと、子どもの自発的活動を促し、自ら成長していく姿をサポートする教育です。棋士の藤井聡太さんやオバマ元大統領など、世界に羽ばたく数多くのリーダーがこの教育で育ちました。

実際、そのモンテッソーリ教育の幼稚園では、子どもたちが本当にいきいきと自分らしく遊んでいたんです。そして、失敗を、学ぶための「チャンス」ととらえていたのにも感激しました。長女は別の幼稚園に行っていたのですが、見学に行ったモンテッソーリの園に年中で転園し、次女は年少から入園。もともと幼稚園教諭の免許を持っていた私は、次女が卒業すると、その幼稚園に勤めるようになりました。

その後、別の幼稚園に引き抜かれて代表職になったのですが、そこでモンテッソーリの理念を取り入れるとともに、さらに子どもたちの才能を引き出すために何かないものかと探し始め、出会ったのが、ハーバード大学のハワード・ガードナー教授による「多重知能理論」でした。人間には8つの知能があり、知能は人によってそれぞれに高低があるのですが、その高低自体が個性になっているというものです。

 

私はこの理論を発展させ、乳幼児教育の経験を踏まえて日本人向けに独自にアレンジした「9つの知能」を提示しました。体、言葉、数、絵、自然、感覚、音楽、人、自分、の9つの知能の中に、まさに「音楽」が入っていますよね。9つの知能には、その子が目に見えてすばらしい才能を示すものもあれば、潜在的な才能もあります。が、どちらの場合もその才能を伸ばす環境を作ってあげることが大切で、そうするとグングン伸びていくんですよ。

――では、パパママがこれまでお子さんの「音楽の才能」をあまり感じなかったとしても、環境を整えれば、才能を導き出すことができるかもしれませんね。

 

そうなんです! ですから、あまり気負わず、家にクラシック音楽が流れる環境を作ってあげていただきたいです。環境さえあれば、好きになれると思うんです。そこで、私がお子さんと音楽を楽しめる環境づくりのヒントも、ブックレットに書いています。

 

叱らなくても、パパママが音楽を楽しむことで解決!

たとえば、朝起きる時は、さわやかな曲をかけましょう。気持ちが落ち着くモーツァルトがおすすめです。朝食のときはゆったりとした気持ちで過ごせる曲がいい。また、身支度をするときにはリズムのある曲を流して、「この曲が終わるまでに終えようね」とお子さんに声がけをしてもいいですし。兄弟げんかが始まったら、ママがすかさず楽しい曲をかけて、リズムに合わせて空き箱やペットボトルなどをならして踊っちゃうと、子どもたちもなんだかつられて楽しい気分になるんですよ。

――兄弟げんかにも、クラシック音楽は有効なんですね!

CDに付属するブックレットには、どんなシーンで楽しめるかイラスト付きでの解説が。

我が家では、子どもが小さい頃には、3人の子どもが2歳違いだったので、10分おきぐらいに兄弟げんかが起こっていました。それがいやだったので、兄弟げんかが始まると、私はピアノを弾きました。すると、その音楽に興味を持って子どもたちが集まってきて、けんかが終わることがよくありました。

このとき、大人が楽しむことが大事なんですね。「けんかをやめなさい!」などと眉間にシワを寄せて叱っても子どもは喜ばないし、かえって大きな声を出したりしますが、パパママが音楽のイメージを想像してその世界を楽しんでいると、子どもも自然に、自発的に楽しみ始めます。そして、感性が豊かになり、脳の活性化につながる。これこそが、「モンテッソーリ教育×ハーバード式」らしさですね。

 

今は興味がなくても、続けて聴いていくことで才能が開花する

――うちの子はぜんぜん音楽に興味を示さないんですが、そんな子でも、大丈夫なのですか?

 

その時期、その時期に興味のある分野は違うと思うんです。音楽にはあまり目を向けない時期もあるでしょう。でも、表には現われないけれど、音楽を聴けばインプットはしていると思います。やがて、それが現われてくる時期があるんじゃないでしょうか。

そのためにも大切なのはやはり、パパママが音楽を楽しんでいること。楽しんでいれば、音楽を思い出すときに、パパママの楽しんでいた姿も思い出すのです。音楽は楽しいものだ、というイメージも一緒にインプットされ、想起されます。つまり、パパママが楽しんでいる姿を見せるということが、すでに子どもの学習になっているんです。

――毎日忙しくて、優雅に音楽を聴いて楽しむ時間もあまりないパパママでも、できるでしょうか……。

忙しい日は、無理して聴かなくてもいいんですよ。休日だけ朝、音楽をかけて朝食を食べる、というのでもいいですし、お散歩に行くときに聴くとか、夜子どもを寝かしつけるときにゆったりした音楽をかけて眠くなるようにと活用するとか。日常の中のルーティンはそのままに、そのルーティンの中にクラシック音楽をしのばせればいいと思います。

「大変だけど、子どもに音楽を聴かせなきゃ」と義務感を持つのではなくて、パパママもうまく気持ちをスイッチするために音楽を取り入れてみてはどうでしょう。短期的に結果を出そうとするより、細々とでも長く続けていく、という感じでしょうか。そんな中で、子どもにとっても大人にとっても、音楽のある環境が、豊かな人生につながっていくといいな、思います。

お話を伺ったのは

伊藤美佳先生

(株)D・G・P代表取締役。0歳からの乳幼児親子教室「(社)輝きベビーアカデミー」代表理事。自身の子どもたちがモンテッソーリ教育の幼稚園で著しい成長を遂げたことをきっかけに日本モンテッソーリ協会教員免許を取得し、子どもを伸び伸びと自分らしく伸ばす教育を実践。『マンガでよくわかる モンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方』(かんき出版)も好評。

『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能を伸ばすクラシック』(ユニバーサル クラシックス&ジャズ)

伊藤美佳先生の「モンテッソーリ教育×ハーバード式」の乳幼児教育を音楽の分野で実現する公式コンピCD。「乳幼児の感性を磨くための環境づくり」の重要なひとつであるクラシック音楽を、ユニバーサルミュージックが所有する豊富なカタログの中から30曲収録。ベルリン・フィルやカラヤンなどそうそうたる演奏者・指揮者による音源ばかりで、親子で楽しむクラシックの入り口としては、これ以上ないクオリティです。収録曲は「リズム」「メロディ」の2つのテーマに分かれ、それぞれを乳幼児教育にどう使ったらいいか、美佳先生が解説しています。また、ブックレットには美佳先生による書き下ろしのエッセイ、書籍と同じ作者によるマンガも収録。美佳先生の音楽教育を自宅で実現できる要素が、ぎっしり詰まっています。

202147日発売 UCCS-1295/6 CD2枚組 ¥2,200(税込)

試聴・購入はコチラ▶ https://classic.lnk.to/MontessoriSO

書籍『モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方』

伊藤美佳先生の「9つの知能を伸ばすメソッド」が漫画で解説され、メディアでも紹介され話題になった書籍がこちら。通算13万部の大ヒットとなった本書には、子どもがいきいき輝きだす、自立心と集中力の育て方のエッセンスが満載です。

かんき出版(https://kanki-pub.co.jp

【プレゼント】CDを5名様にプレゼントします!

お子さんをお持ちのファミリーに1枚は必須!4月7日に発売した「モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能を伸ばすクラシック」のCDをHugKum読者5名様にプレゼントします。

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取材・文/三輪 泉 撮影/小倉雄一郎