車でのお出かけに欠かせないのが、チャイルドシートやジュニアシート。チャイルドシートを卒業しても、6歳未満の子供が乗車する際は、例外を除きジュニアシートの着用が道路交通法で義務付けられています。子どもが安全で快適に座れるジュニアシートはどんなものか、3~12歳のお子さんを持つHugKum読者120人を対象に、実際に使ってよかったジュニアシートのアンケートをとりました。
ジュニアシートとは?
ジュニアシートとは、子供を車に乗せるとき安全のために使用するシートで、車の座席に装着して使うものです。一般的には、3歳まで使用するのがチャイルドシート、3~10歳頃まで使用するのがジュニアシートと認識されています。しかし、体格には個人差があるため、目安として3歳を超えて身長100cm以上・体重15kg以上となったときがチャイルドシートからジュニアシートに切り替える時期と覚えておくといいでしょう。
6歳未満には着用義務がある
6歳未満の子供が乗車する際、例外を除きジュニアシートの着用が道路交通法で義務付けられています。違反すると『幼児用補助装置使用義務違反』となり、罰則の対象となります。
子供が6歳の誕生日を迎えると、ジュニアシートの着用義務はなくなります。しかし、車のシートベルトは、一般的に、身長140cm以上に合わせて設定されているため、身長が140cmに満たない場合は、6歳以上でもジュニアシートを使用することがおすすめです。
ジュニアシートの選び方
では、ジュニアシートを購入する際、何を基準に選ぶといいでしょう。安全性はもちろん、その他どのような点に気を付けるといいのか、長年使用するジュニアシートの失敗しない選び方のポイントをみていきましょう。
寝やすく快適なシート構造
ジュニアシートを使う子供の年齢の時期は、家族で遠くへお出かけすることも増え、長時間のドライブで座り続けることも多くなる時でもあります。そこで重要なポイントのひとつがジュニアシートの寝心地です。子供が寝てしまっとき、頭が横滑りしないように設計されているもの、成長に合わせてヘッドサポートが調節できるもの、シートの通気性や座り心地が考慮されているなど快適な座り心地に設計されているかチェックしましょう。
車への装着がシートベルト固定? それともISOFIX固定?
車にジュニアシートを固定する方法は、シートベルトに通して固定するもの、もしくは車の座席に装備された金具に取り付けるISOFIX固定のものがあります。シートベルトに通して固定するものは、取り付け方が少し複雑で間違ったつけ方をしたり、ぐらついたりすることがある一方、ISOFIXでの固定は、金具を差し込むだけでシートが安定するというメリットがあります。
近年、さまざまなメーカーからISOFIX固定に対応したジュニアシートが発売されるようになってきています。しかし、シートベルト固定のジュニアシートは、ほとんどの車で使用することができるなか、ISOFIX固定は車種によっては対応していないものもあります。まずは普段使う車がどちらに対応しているか確認して、適したジュニアシートを選ぶようにしましょう。
安全基準を満たしたシートを選びましょう
子供の安全を守るために使うジュニアシートは、安全基準を満たしているかどうかも重要なポイントです。国土交通省の安全基準を満たした証である『Eマーク』が付いているものを選ぶとよいでしょう。米国安全基準、および欧州ECE規則に合格しているものも同等と認められているので、ジュニアシート選びでは、これらの表示をチェックしてから購入することが大切です。それぞれの表示マークは国土交通省のウェブサイトでも確認できます。
参照:国土交通省
ママ・パパに人気のジュニアシートのおすすめ4選
3~12歳のお子さんをもつHugKum読者120人を対象に、実際に使ってよかったジュニアシートのアンケートをとりました。安全性と座り心地が追及され、長年使用できるタイプのジュニアシートが人気のようですね。
コンビ ジョイトリップ
頭を守るヘッドレストは、成長に合わせて簡単に高さが変えられ、子供の頭と腰をしっかりサポートしてくれるので、眠った時の横倒れを軽減してくれます。「コンビジョイトリップ 」はスタンダードとハイグレードモデルの2種類があり、ハイグレードモデルでは、本体頭部とヘッドサポートに『コンビ』ならではの超・衝撃吸収素材「エッグショック」が搭載され、やわらかい赤ちゃんの頭を守ってくれるように設計されています。
車のシートにフィットできるようリクライニングの角度も変えられるようになっていて、1年中快適に過ごせる座り心地など、高機能かつ軽量でコンパクトな点もポイントです。シートベルトを使った固定方法で、1~4歳頃(チャイルドシート)→3~7歳頃(ジュニアシート)→6~11歳頃(ブースターシート)と成長に合わせて長年使用できるので買い替えの心配もありません。
乗り心地が良い(30代・新潟県・子ども2人)
長く使用できる(40代・東京都・子ども2人)
アップリカ エアグルーヴ AC
通気性のいいメッシュシートが使われているので、長いドライブでも座り心地がよく、簡単に高さ調整ができるヘッドサポートがついています。体全体をサイドから包む形になっているので、ドライブで崩れやすい姿勢をしっかりサポートしてくれます。車には、シートベルトでの固定となっており、1歳頃(チャイルドシート)~11歳頃(ブースターモード)まで成長に合わせてシート変えることができ長く使用が可能です。
安全性が高いので。(40代・山形県・子ども3人)
年齢に応じて組み替えられる(30代・北海道・子ども1人)
値段も程よく品質が良い(30代・青森県・子ども1人)
レカロ J1 Select
乗用車のシートのブランドとして有名な『RECARO』が発売するジュニアシートは、衝撃吸収性に優れたサラウンドヘッドサポートクッションが搭載され、安全性と座り心地が追及された一品。1歳頃から使用が可能で、車にはシートベルトで取り付けるようになっており、ヘッドサポートと肩ベルトがワンタッチで調節できるのもポイントです。
リーマン カイナハイバックISOFIX
3歳から使用することができる『リーマン』のカイナ ハイバックISOFIXは、車への取り付けが従来の3点式シートベルトに加えISOFIXでも固定ができ、急なカーブでも動かず、乗降時もしっかり固定されているので安心です。シートベルトの固定だけでも使えるので、ISOFIX取付金具のない車種でも使用が可能です。側面衝突も考慮した奥行きの深い形状になっており、成長に合わせてサイズ調整もできるのもポイントです。
ブースターのおすすめ2選
背もたれのないブースターは、身長が足りずシートベルトだけだと安全性が確保できないというときに、身長を補う役割をします。車のシートに置いて、子供がシートベルトを締めるだけなので、ブースターの設置や移動も簡単で、レンタカーなどでも気軽に使用できます。
ブースターが使用できるようになる目安の年齢は、メーカーや種類によって条件が異なります。3歳から使用できるブースターもあれば、コンビやアップリカから発売されているチャイルドシートとジュニアシートが一体になって長期間使用ができるタイプのものは、ブースターシートとして使用するのは6,7歳頃からとなっています。きちんとそれぞれの取扱説明書を確認して正しく使用しましょう。
リーマン ジュニアEX
3歳頃(体重15kg、身長100㎝以上)から使用が可能なブースター。ふかふかの低反発クッションを使用しているので、座り心地もよく、深めのベルトフックでシートベルトが外れにくいように作られています。
グラコ コンパクトジュニア
付属の肩ベルト調節クリップで、シートベルトを肩にしっかりフィットさせることができます。調節可能なアームレストや収納式カップホルダーもついていて、3~11歳頃(体重 15kg~36kg)まで使用が可能です
子供の体に適したものを正しく使用しましょう
子供の安全を守ってくれるジュニアシートは、年齢だけではなく体格に合ったものを正しく使うことが大切です。近年、より高い安全性のためISOFIX固定のジュニアシートが発売されるようになってきており、車への正しい取り付け方が重要視されています。車種によってジュニアシートが装着できない場合もあるので、適合車種であるかどうかのチェックも忘れずにしましょう。
文・構成/HugKum編集部