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旅の前日&当日にバタバタしないために!
「家事育児に追われて家の中がゴチャゴチャ!」「本当はスッキリ暮らしたいのに…」という悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。子どもとの暮らしに“整理収納のコツ”を取り入れると、親の負担やストレスが減り、子どもの生活力を育むことができます。
6歳、4歳、2歳の3児の母である整理収納アドバイザー・水谷妙子が隔週でお届けする「整理収納のコツ」シリーズ。
今回のテーマは「子連れ帰省&旅行の荷造り」です。
12月も半ばに入り「年末年始、どうする?」という話題も出てくるころ。クリスマスが終わったらあっという間に年末になってしまうので、何かと気忙しくバタバタしがちな時期です。「帰省&旅行は楽しみだけど、準備が面倒…」と苦手意識をお持ちの方は、荷造りのコツをおさえて、スマートに準備を進めていきましょう!
①「持っていくモノ」「持っていかないモノ」を分ける
子連れ帰省&旅行では、荷物があまりにも多くなってしまうと移動が大変です。
特に年末年始は混雑が避けられないので、移動が大変になると子どもに目が行き届かずに、結果的に思わぬ事故やトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあります。思い切って「コレは持っていかない」と判断することも必要です。
かさばるオムツやベビーフードなどの消耗品は、最小限だけ持って行き現地で購入することもできます。帰省など、滞在先に事前に送れるのであれば、予め配送しておくのもおすすめです。
例えばわが家の場合、帰省時に何個かお土産を用意しますが、移動途中で購入するのはとても大変。そのため、事前にお店から配送をお願いして、帰省先に直接届くようにしています。
②「移動中に使うモノ」と「現地で使うモノ」に分ける
持っていくモノを2種類に分けます。飛行機移動をされる方だとよくわかると思いますが「機内持ち込み」と「貨物室での預かり」というイメージです。
「移動中に使うモノ」は、スマホ、財布などの貴重品類、おむつ替えグッズ、ミルク、ベビーフード、オヤツ、子どもをあやす道具、絵本などです。必要な時にすぐに出し入れできるようにしておきます。
「現地で使うモノ」は、予備のオムツ、着替え、お風呂の道具などです。これらは移動中には必要ないので、大きなカバンやキャリーケースに入れておきます。
③「移動中に使うモノ」はすぐに出し入れできるように
子連れ帰省&旅行はどこへ行っても時間がかかってしまうので、普段の外出とは勝手が違うことを想定しておきましょう。特に「移動中に使うモノ」についてはスムーズに出し入れできるようにしておきます。
例えば、オムツ替え。新しいオムツをポリ袋に1枚ずつセットしておくと、汚れたオムツをサッと捨てることができます。オムツとポリ袋の枚数が一致するので、どちらかが「足りない!」と困る心配もありません。
同じように、着替え一式をポリ袋に入れておくのもオススメ。移動中に着替える状況を考えると、何かをこぼした、漏らしたなど、だいたい汚れている場合がほとんど。あらかじめポリ袋にセットしておけば、汚れた衣類をサッとまとめることができますね。
また、わが家では年末年始は新幹線移動が多いのですが、新幹線に乗ったらこども達の上着を回収してひとまとめに袋に入れておきます。こうしておくと下車の際に「誰かのモノがない!忘れた!」を防ぎながら、一気に上着を着せることができます。
すぐに出し入れできるようにひと手間加えておくと、結果的に時短につながります。
④ 荷物は「見える」「わかる」ようにしておく
荷物全般に言えることですが、何かを分けて収納する際は、それが何か一目で把握できるようにしていきます。荷造りした人はもちろんですが、中のモノを使う可能性がある家族全員がわかるようにします。
例えば、透明ジップ袋は、中身がよく見えるので特にオススメです。IKEAの「フリーザーバッグ」シリーズは様々なサイズがあるので、中身に合わせて使い分けることができます。
劣化を気にせず繰り返して使うのであれば、メッシュのケースがオススメです。これは無印良品の「仕分けケース」で、衣類の仕分けに向いています。色も何種類かあるので、家族で色分けして識別できるようにしてもいいですね!
外から中身が見えなくても、開けた瞬間に一覧できるアイテムも便利です。これは無印良品の「おむつポーチ」ですが、タテに仕切りがあるので、オムツ、お尻拭き、着替えが一目瞭然です。
「これ、なんだろう?」と中を開けて確認するひと手間を省くだけで、荷物が出し入れしやすくなりますよ!
⑤ 持ち物リストをまとめておく
最後のコツは、持ち物リストをまとめておくことです。普段から旅慣れている方はいいですが、あまり機会がない方は帰省&旅行の度にゼロスタートで「さて、どうしよう」と慌ててしまいがち。持ち物リストを作っておけば、荷造りをすぐに開始することができます。
持ち物リストは、いつでも確認や更新ができるようにスマホを使うと便利です。チェックリストができるアプリもありますが、私はメモ機能で十分です。
実際に持っていったものだけでなく、旅先で「持ってくればよかった~!」と感じたモノは、忘れないうちにリストに書き加え、次の帰省&旅行に活かします。
季節や行き先によっても持ち物は変わってくるので、それぞれのバージョンで用意しておくと便利ですよ!
ネットで検索すると持ち物リストがたくさん出てきますので、はじめはそれらを参考にしながら、ご自身の経験を入れたオリジナルのリストを作っておくと、荷造りがグッとラクになるはずです。
いかがでしたでしたか?
荷造りのコツを知っておくと、子連れ帰省&旅行がとても快適になります。効率よく荷造りをして、年末年始の楽しい思い出を作りましょう!
記事監修
無印良品で商品企画&デザインを13年間務める。手がけた商品は500点超。調べた他社商品は5,000点超。2018年「ものとかぞく」を起業し、個人宅や店舗などの整理収納サービスやお片づけ講座を行うかたわら、雑誌やWebでも活動中。フォロワー5.1万人を超えるInstagramでは、マネしやすい整理収納アイデアやモノ選び情報を発信中。7歳4歳2歳の3児の母。