産後に円座クッションを使うメリットは?
出産後のママの体は、予想以上のダメージを受けています。妊娠や出産で痔になってしまったり、出産より腰まわりに影響が及ぼされる可能性もあります。
本来であれば、出産後のママは、体を労わることに専念すべきなのでしょう。しかし、赤ちゃんのお世話で自分の体をケアする時間が十分に取れないママも多いと考えられます。
産後に円座クッションを使うことは、腰まわりをサポートできるだけではなく、出産時に傷ついた会陰の保護や痔のケアにもつながります。
産後すべてのママに必要なわけではない
産後のママでも、腰痛がない人や帝王切開をした人は、円座クッションが必要ない場合も。また、会陰切開や会陰裂傷をしなかったママにとっても、円座クッションはあまり役に立たないでしょう。
前もって準備していたのに使わなかった、ということにもなりかねないので、購入に迷っている場合は、産後の体の状態に合わせて判断してもいいかもしれません。
Q.産後、円座クッションは必要でしたか?
HugKumでは、0~2歳の子がいるママに産後に円座クッションは必要だったかアンケートで聞いてみました。
今回のアンケートの結果では、半数以上の57.5%の方が「必要だった」と回答。会陰切開などで産後の痛みがあったママたちからは、「痛くて座るのが大変だった」などのとても辛そうな体験談が聞こえてきました。必要性を感じた理由もご紹介します。
必要だった理由
円座クッションの選び方
円座クッションを選ぶ場合は、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。円座クッションの選び方をご紹介します。
固さと弾力性で選ぶ
円座クッションがやわらかいと、座るとお尻が沈んでしまい、会陰の傷口が座面に触れてしまう場合があります。
また、円座クッションが固すぎると、長時間座っているのが辛くなってしまうことも。
円座クッションを選ぶ場合は、座っても座面につかない固さを持っていたり、弾力性のある低反発の円座クッションなどがおすすめです。
加えて、中心の穴にも注意したいポイントがあります。穴が大きすぎると会陰の傷口が座面につきやすく、小さすぎると傷口がクッション部分に触れてしまいます。座って固さを確かめてから購入しましょう。
持ち運びができるものを選ぶ
産後すぐにお出かけすることは少ないかもしれませんが、検診のために車で病院に行くときにも円座クッションを使いたい、というママも多いはず。
椅子に座る時には常に円座クッションを使用したい場合は、持ち運びに苦労しないものを選ぶといいでしょう。あまり高額なものでなければ、複数購入してよく座る椅子に備え付けたり、車に乗せておくのもおすすめです。
耐久性のあるものを選ぶ
妊娠・出産をきっかけに痔になってしまった場合、産後のケアが必要になってきます。放置してしまうと、痔が悪化してしまい、普通の椅子などに座りにくくなってしまうことも。
まずは産婦人科で相談し、適切な対処を行ってもらいましょう。痔の治療は長引くこともありますので、耐久性があり、長く使える円座クッションを選びましょう。
円座クッションの正しい使い方・座り方
産後ママが円座クッションを使う場合、正しい使い方・座り方をする必要があります。
間違った座り方をすると、腰の違和感や傷の痛みがぶり返してしまうこともあるので、注意が必要です。
中心の穴にの上にしっかり座る
中央の穴の上にまっずぐ座る事で、円座クッションの穴が体重をクッションに分散して、腰まわりを安定させてくれます。
穴の真ん中ではなく、いずれかの方向に偏った場所に座ると、バランスを崩してしまうこともあるので、注意しましょう。
また、円座クッションの穴の上に正しく座れば、会陰切開の傷や痔の患部が、椅子や床に直接触りません。
深く座る
円座クッションの上に深く座ると、しっかりと背筋が伸びるように感じられます。背筋を伸ばすことで、長時間座っていても疲れにくくなるとされています。
また、円座クッションに浅く座ると、バランスを崩しやすいうえ、傷などにクッションが触ってしまいます。加えて、深く座ることで、いずれかの方向に偏った場所に座るのを防いでくれます。
カバーがあると安心
産後はしばらくの間、悪露が出ます。円座クッションを汚してしまった場合を考え、カバー付きのものを選ぶといいでしょう。
汚れたままでは、見た目が悪いだけでなく、衛生的ではありません。定期的にカバーを洗い、清潔な円座クッションを使いましょう。
産後ママにおすすめの円座クッション
産後ママにおすすめの円座クッションには、どんなものがあるのでしょうか。おすすめの円座クッションをご紹介します。
「丸ごと洗える円座クッション 日本製」(ベビーザらス)
産後のママのお尻の痛みを和らげる、肌触りの柔らかい2重ガーゼ素材の日本製円座クッションです。汚れたら、洗濯ネットに入れ洗濯機で丸洗いできます。
「お医者さんの円座クッション」(ドクターデパーチャー)
ゆっくり沈んで戻る、低反発ウレタン使用した円座クッションです。
低反発なので、お尻や骨盤の形に合わせてゆっくり変形し、長時間座っていても快適です。
「エアリー クッション CARR-4040」(アイリスオーヤマ)
体の沈み込みを支え、長時間座っても疲れにくい高反発の円座クッションです。
両面使えて、耐久性にも優れています。防臭・抗菌加工、マットレスの中心も洗えて、お手入れも簡単です。
「円座クッション(ジェノア H)」(ニトリ)
手洗いできるニトリの円座クッションです。1,017円 (税込)という安さだけではなく、1年の保証がついています。
「リバーシブル骨盤円座クッション」(オレンジベビー)
2層構造でもちもちの座り心地の低反発円座クッションです。座骨をサポートし、きれいな姿勢を保てます。
「ジャストフィット円座クッション」(コジット)
お尻を包み込んでくれる、疲れにくい低反発円座クッションです。厚みがあるので、長時間座りっぱなしでも快適さが続きます。
「産後・痔の痛みに対策に。U字クッション 日本製」(高田ベッド製作所)
病院でも使用されている産後や痔用のクッションです。
患部が直接座面に当たらないように工夫されたU字型。PUレザー素材を使用しているので、水や汚れに強く、お手入れも簡単です。
「円座ラバークッションS」(オカモト)
空気を入れて使うタイプで、旅行などにも持っていける円座クッションです。
S・M・Lの3サイズ展開で、体にピッタリのサイズを選ぶことができます。
LeLante 円座クッション ドーナツクッション 【現役助産師が推薦】
高反発ウレタンが硬すぎず、やわらかすぎない快適な座り心地です。大きなドーナツ穴が患部が直接地面に触れないように守ってくれます。
ママの口コミ
円座クッションで産後を快適に
円座クッションに座ることは、産後のママの会陰切開や裂傷、痔のケアだけでなく、正しい姿勢で座ることで腰まわりの違和感のサポートにもつながります。
赤ちゃんのお世話で自分の体をケアする時間が十分に取れないママも、自分にピッタリの円座クッションを見つけて、体をいたわってあげてくださいね。
あなたにはこちらもおすすめ
文・構成/HugKum編集部