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赤ちゃんの寝床問題に悩むママパパ多数!
悩ましい赤ちゃんの寝床づくり。生まれたての赤ちゃんの一日の睡眠時間はおよそ16時間~18時間といわれますが、授乳やオムツ替えは日夜関係なく数時間ごとにする必要があります。通常のお世話もしやすく、安心して赤ちゃんを寝かせることができる睡眠環境とはどのようなものなのでしょうか。
出産前に検討・準備しておきたいポイント
赤ちゃんの睡眠環境を整えようとすると、次々に生まれる心配事。もはやなにから準備したらいいのかわからない! なんてことも。ここでは、ママパパたちが実際に頭を抱えたお悩みをもとに、出産前にこれだけは検討・準備しておきたいポイントをご紹介します。
添い寝にするか、ベビーベッドを準備するか
多くのママパパがまず悩むのが、布団を用意して添い寝をするべきか、ベビーベッドを準備するべきかという点。
ベビーベッドよりも、そばで眠れる添い寝の方が寝かしつけや授乳が簡単という声が上がる一方で、柵で守られたベビーベッドよりも添い寝には危険が多いという意見も。
大人用ベッドに隣接させて添い寝できるタイプのベビーベッドや、赤ちゃんをガードしてくれる添い寝用のベッドインベッドなど様々なタイプのものもあるので、お部屋との兼ね合いや安全面から見極めつつ、出産予定日の1ヵ月前〜2週間前までには準備しておきましょう。
「ベビーベッドを使うべきか、シングルの布団を敷いて自分の横に寝させるほうがよいのか悩みました」(30代・北海道・子ども1人)
「ベッドか布団かで悩んだ。ベビーベッドは必要なかったというクチコミが多かったが、自分達が普段布団ではなくベッドで寝ていて、新生児のうちは大人と同じベッドだとマットレスが柔らかかったり、窒息してしまうかもしれない危険があると知り、ベビーベッドを購入した」(30代・愛知県・子ども1人)
ベビーベッドの置き場所&設置後のお部屋のレイアウト
ベビーベッドを準備予定のご家庭では、設置するスペースや設置後のお部屋のレイアウトも事前に把握しておきましょう。
ベビーベッドには、標準・小型・ハーフと、サイズのバリエーションもあるので、レンタル予約や購入前に寸法をしっかりチェックしておくと安心です。
「ベビーベッドにするか布団にするかは悩みました。ベビーベッドにするのであればそれなりに場所が必要なので今の寝室に置けるかなど考えました」(30代・大阪府・子ども1人)
「アパートなので、ベットにするか布団にするか迷いました」(20代・秋田県・子ども1人)
上の子と一緒に寝かせて大丈夫なレイアウトか
上の子がいるご家庭では、上の子が歩いた拍子に添い寝中の赤ちゃんを踏んでしまうのではないかといった心配も。上の子の年齢も加味しつつ、危険な場合はベビーベッドにする、別室にするなど、赤ちゃん・お兄ちゃんやお姉ちゃんたちの両者にとって快適な寝室を目指したレイアウトをつくりましょう。
「上の子が2人いて一緒に寝ているから潰されないかどこに寝ればいいか迷った」(30代・長野県・子ども3人)
「1人目は、布団で添い寝したが、2人目からは、上の子供に踏まれたりするかもと思い、ベッドにするか悩んだ」(30代・福岡県・子ども4人)
寝室で寝るか他の部屋で寝かせるか
他の家族との兼ね合いや赤ちゃんのお世話のしやすさも考慮すると、寝る部屋をどこにするかという点も悩みどころです。リビングや赤ちゃん用のお部屋をつくって赤ちゃんと寝ているママも少なくありません。ご自宅だけでなく里帰り先においても、どの部屋で赤ちゃんを寝かせるかは、早めにシミュレーションしておきたいところ。
「1LDKなので部屋が一つしかなく、主人が仕事もあるので一緒に寝るかリビングで子供と一緒に寝るかを悩んだ」(30代・愛知県・子ども1人)
「出産後しばらく実家にお世話になっていたが、家の中に犬がいたので、どこに寝かせておくか家族会議した」(30代・京都府・子ども1人)
寝室? リビング? 赤ちゃんを寝かせる部屋はどこがいい?
寝室か、リビングか…… 先述したとおり、どのお部屋に赤ちゃんを寝かせるべきかも懸念する点のひとつ。実際にはどのお部屋が赤ちゃんの寝床として人気なのでしょうか。ママパパたちからアンケートに寄せられた回答をご紹介します。
ママパパと一緒の寝室
授乳やオムツ替えなど、赤ちゃんのお世話は夜でもさまざまに生じます。赤ちゃんの泣き声や異変にいち早く気づくことができ、ふたりで協力もしやすいことから、ママパパの寝室で一緒に寝ているご家庭がもっとも多いようです。
「完全母乳だったので、夜中の授乳がしやすいから。また、赤ちゃんの部屋がなかったから」(30代・茨城県・子ども2人)
「お世話する時に近い方が良いと思ったから」(20代・新潟県・子ども1人)
「ちょっとの物音で起きてしまう寝付きの悪い子だったので、静かで寝やすい環境にしたかったから。夜中の授乳など母親の負担も減らしたかったから」(30代・福岡県・子ども1人)
ミルクの準備や家事がしやすいリビング
ミルクの準備や家事がしやすいことから、リビングも赤ちゃんの寝床として人気のお部屋のようです。
次の日に仕事があるパパを気遣い、リビングで赤ちゃんとふたりで寝ているという声も。
「家事がしやすいから」(30代・埼玉県・子ども2人)
「主人が仕事があるので授乳で起きてしまう赤ちゃんの泣き声を気にかけて別の部屋にしました」(30代・愛知県・子ども1人)
赤ちゃん用の部屋をつくる
中には、赤ちゃん用のお部屋を用意してママとふたりで寝ているという声も寄せられました。元気な上の子やペットなどとの同室が心配な場合は、お部屋の余裕があればぜひ検討したいところ。
「静かな場所がいいから」(40代・千葉県・子ども1人)
「母乳育児じゃなかったので、キッチンの側の和室で寝てました」(30代・愛知県・子ども1人)
「パパの仕事に支障をきたすので、ママと2人の寝室を作りました」(20代・京都府・子ども1人)
とにかく安全に配慮! 赤ちゃんの寝床作りのポイント
赤ちゃんが寝る部屋を決めたら、いざ、寝床づくり。ベビーベッド派でも添い寝派でも、赤ちゃんを安心して寝かせることができる寝床づくりのポイントをご紹介。
添い寝を安全に工夫! ベッドインベッドや添い寝マットレスも◎
ママが授乳しやすく側で眠れる一方で、さまざまな事故が危惧される添い寝。大人用ベッドに設置できるベッドインベッドなら、やわらかいガードで赤ちゃんを囲んでくれるので、安心していっしょに眠ることができます。
大人用ベッドの中でも赤ちゃんが快適な姿勢を保てる添い寝マットレスなども◎。添い寝をより安全・快適にしてくれるアイテムをチェックしてみましょう。
寝具は素材をしっかりチェック!
寝具はものによって、危険を伴う場合も。寝具選びは以下のポイントをしっかりチェックしましょう。
・(ベビーベッドなら)ベッドのサイズに合うかどうか
・洗濯のしやすさ
・アレルギー対策(通気性・抗ダニなど)がなされているかどうか
・マットレスがやわらかすぎないか
・布団が重すぎないか
大人用のやわらかいマットレスや重い掛け布団は、窒息の原因になることも。赤ちゃんの身体に合ったベビー用のものを選びましょう。ひとつひとつを探すことが大変な場合は、赤ちゃん用に配慮された寝具一式が揃うベビー寝具セットの購入もおすすめです。
移動や持ち運びできるベッドがあると便利!
帰省の際や赤ちゃんのちょっとした移動の際にも便利なのが、折りたたみ式のベビーベッド。キャスターが付いているものなら、家事をしている間にそばに寝かせておくこともでき、ご自宅内でも大活躍!
室温や暗さは? 赤ちゃんが快適&安全に寝るために気をつけたいポイント
環境の微妙な変化にも敏感な赤ちゃん。そんな赤ちゃんの睡眠環境をより快適かつ安全に保つために気をつけたいポイントをご紹介します。
赤ちゃんが快適な室温&湿度
年間をとおして赤ちゃんが過ごしやすい気温は20~25℃くらいといわれています。ただし、エアコンによって下げられた室温は冷たく感じるもの。夏場にエアコンをつける場合の設定温度は28℃くらいでOKです。エアコンの風は赤ちゃんには刺激になってしまうので、直接当たらないように要注意。
また、赤ちゃんが快適に過ごすためには、室温だけでなく湿度も重要です。40~60%くらいの湿度が理想とされています。
部屋の暗さ
部屋を暗くすることでメラトニンが分泌され、赤ちゃんは質の良い睡眠を摂ることができます。さらに、質の良い睡眠が赤ちゃんの成長ホルモンの分泌を促進。できるだけ常夜灯は消し、おむつ替えや授乳時のみ、手元が見える程度の明かりをつけるようにしましょう。真っ暗だと心配な場合は、赤ちゃんの目に直接光が入らない場所にやさしい明るさのライトを置いてみては。
寝具はベビー用のものがベター
先述したとおり、マットレスは大人用のものだと顔が沈み込んでしまい窒息のおそれがあります。掛け布団も、大人とおなじものだと赤ちゃんには重すぎて危険。寝具は赤ちゃんの安全面に気を配ったベビー用のものがベターです。
転落に注意! レイアウトに気配りを
赤ちゃんの睡眠環境に多い事故のひとつが転落。ベビーベッドには柵がついていますが、ママのベッドで添い寝する場合は、ベッドの溝や壁との間の隙間が危険。落ちてしまったりしないように赤ちゃんを寝かせる位置やレイアウトに気を配りましょう。
近くにおもちゃやガーゼを置かないように
また、おもちゃやガーゼ・衣類などが近くにあると、ふとした拍子に顔にかぶさり窒息してしまうおそれも。赤ちゃんのベッドやお布団の周りにはものを置かないように気をつけましょう。
赤ちゃんにとってもママパパにとっても快適&安全な睡眠環境を
ここまで、赤ちゃんの寝床づくりについて、アンケートに寄せられたお声や注意したいポイント等をご紹介してきましたが、いかがでしたか?
ママパパが安心してスムーズにお世話ができれば、赤ちゃんも質の良い睡眠を摂れるはず。赤ちゃんにとっても、ママパパにとっても、快適で安全な睡眠環境を準備してみてくださいね。
構成・文/羽吹理美