行正流「使える英語の身につけ方③」
みなさん、こんにちは。
料理研究家の行正り香です。
新型コロナウイルスの影響で、お家にいる時間が長くなっています。特に、休校が続いている地域の皆さまは、子どもたちも、親も、大変なことも多いと思いますが、事態が良くなることを願って、今の時期を乗り切りたいものです。
今回は、休校中にもおすすめの、おうちでの英語学習に使えるアプリ「カラオケEnglish」を紹介しましょう。
このアプリは、娘たちから「マンガと英語が一緒になったら楽しく学べるのに…」と言われて、私たちの会社で作った英語学習アプリです。英語が全く話せなかった私も、アメリカの大学で英語を学び、英会話ができるようになりました。そこで学んだ英語学習の音読法をモチーフに日本の英語教育に合わせて学べるようになっています。
テクノロジーと英語は相性がいい!
娘たちを英会話教室に通わせたけど…
よく、英語が話せるようにと英会話教室に通わせる保護者の方は多いと思います。私も、そうでした。娘たちに英語が話せるようになってほしいと思い、小さい頃から英会話教室に通わせていたのです。でもある日、気づきました。娘たちは英単語も読めないし、英語も話せていない!ということを。
よく考えてみたら当たり前のことなんですよね。娘たちは素振りの練習もせずに、野球の試合に出ていたようなものなんです。英会話教室では、英語の楽しさに触れることはできるけど、英語の力を確実につけるためには、日々の積み重ねが必要だったのです。
毎日10分、アプリなら家で確実に続けられる
英語学習でいちばん大切なことは、「続ける」ということです。週1回の英会話教室よりも、毎日10分でもいいから英語を学ぶ方が、確実に身につきます。
では、“続ける”ためにはどうすればいいか。
タブレットやスマートフォンなどで学べる英語アプリなど、テクノロジーを活かさない手はありません。ネイティブの発音が聞けて、いつでも、どこでも手軽に学べて、しかも、英会話教室に通う費用に比べると安い。テクノロジーと英語学習はとても相性がいいのです。
「カラオケEnglish」も毎日続けられることを目的に作っています。フレーズを耳で聞いて、アニメーションを目で見て、会話の内容を理解し、何度も声に出して音読する。そんな学習がお家で簡単にできるます。英会話の練習には、会話のフレーズを叩き込むのが一番だと、私は思っています。フレーズを音読して、何度も声に出して覚え、自分のものにしていくことが大事です。
「カラオケEnglish」はフレーズを音読して、文法の型を身につける
「カラオケEnglish」のアプリを簡単にいうと、手を替え品を替え、子どもたちに音読させるアプリです。このアプリの特徴を説明しましょう。
マンガで学べてわかりやすい
会話のフレーズを音読するのですが、特徴は絵を見て内容を理解できることです。人間は目で理解する情報が8割以上と言われており、絵を見れば、小さい子どもたちも内容が分かると思ったのです。あとは、聞こえた音を真似しながら音読します。
絵をつけることは、娘たちから「マンガの日本史は分かりやすい。英語もマンガで学べるといいのに」と言われたことがきっかけで、思いついたんです。当時、マンガで学べる英語の教材はあるんだろかと調べてみたら、世界中どこにもない! だったら、自分で作ってみようと。
カラオケ字幕で音をマネしやすい
また、聞こえた音を真似しながら音読するというスタイルに、カラオケ字幕も追加しました。
今、どの単語を発音しているのかを分かるようにするためです。これは、お母さんが子どもたちに絵本を読み聞かせるようなイメージを取り入れました。
文法のパターンを音読で身につける
もうひとつ、「カラオケEnglish」は同じ形で学ぶ「パターンプラクティス」であることも特徴です。
たとえば、I play tennis. だったら…
I play soccer.
I play basketball.
という具合に、ひとつの型で、一部分だけを変化して、さまざまな文のルールを身につけるのがパターンプラクティスです。また中学生の場合は、重要文法例文が中心となっています。基本文法のパターンを覚えながら、フレーズを音読で身につけていきます。
ポイント解説もわかりやすくまとめています。
音の出るシールのご褒美がもらえる
そして、「カラオケEnglish」は子どもたちが学習すると、1ユニットごとにご褒美として、音の出るシールがもらえるようになっています。
子どもたちって、なぜかシールが大好きですよね。何かを集め、結果に残すことで、モチベーションを維持しながら学べるようにしています。
全国の小学校で導入が広がっている「カラオケEnglish」
ちなみに、「カラオケEnglish」のアプリは、京都にある立命館小学校や、茨城の水戸英宏小学校、青森の浦和浦村などで英語学習に使用されています。水戸英宏小学校では、1年生から6年生まで導入されていて、毎日1ユニットが宿題として出されていいます。最近は、タブレットを導入する小学校も増えているので、多くの学校で「カラオケEnglish」を使っていただけると嬉しいな、と思っています。
家庭学習のひとつに、みなさまもぜひトライしてみてくださいね。おうちで英語の基礎を身につけて、ある程度、英語が言えるようになると、英会話教室に通うのも楽しくなりますよ。
◆行正さんが監修している4技能英語ラーニングアプリ『カラオケEnglish』は、新型コロナで学べなくなってしまったお子さま方を対象に、5月6日まで無料ID提供を行っています。ご希望の方は、こちらからお申し込みください。
記事執筆
料理研究家。福岡市出身。高校時代にアメリカに留学後、カリフォルニア大学バークレー校の政治学部を卒業。帰国して大手広告代理店に勤務しながら料理本を出版。退職後は「なるほど!エージェント」を立ち上げ、料理家としても、テレビや雑誌などで幅広く活躍中。現在は英話学習アプリ開発「カラオケEnglish」なども手がける。『19時から作るごはん』『行正り香のインテリア』(ともに講談社)など、著書は50冊以上。また、献立づくりの悩みを解決するアプリ「今夜の献立、どうしよう?」でレシピ提案やコラムや料理のコツを動画で配信している。
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撮影/平林直己 取材・文/神谷加代