【助産師監修】赤ちゃんの首すわりはいつ? 確認法や首すわり前後の抱っこの仕方、注意すべきことは?

赤ちゃんの体の発達過程のひとつに「首すわり」があります。この首すわりとは、どのような状態のことをいうのかご存じでしょうか。また、首すわりはいつごろなのかも気になりますよね。

そこで当記事では、赤ちゃんの首すわりについて解説します。首すわりの確認法や首すわり前後での抱っこの仕方、首のすわりかけや首すわり前の赤ちゃんの注意点についてもあわせてご紹介します。

「首すわり」ってどういう状態のこと?いつごろ「首すわり」するの?

赤ちゃんの「首すわり」とは?

「首すわり」や「首がすわる」とは、大人が赤ちゃんの頭を支えなくても首がグラグラせず、安定していることをいいます。また、自分の力で頭を持ち上げたり、頭の向きを変えたりできる状態でもあります。

首すわりと寝返り、どっちが先?

「首すわりと寝返り、どっちが先なの?」と疑問を持たれるかもしれませんね。一般的に赤ちゃんの運動機能は、上から下へ、中心部から末端へと順番に発達するといわれています。

具体的な運動機能の発達の順番は、

首がすわる

寝返り

腰がすわる(お座りができる)

ずりばい

はいはいする

つかまり立ち

ひとり歩き

となります。ですので、首すわりと寝返りでは、首すわりが先にできるようになることが多いでしょう。運動機能の発達の第一段階が首すわりというわけなのです。

赤ちゃんの首すわりはいつ?

赤ちゃんの運動機能の発達スピードには個人差があります。よって、首すわりが早い子もいれば、遅い子もいると認識しておいてください。ここでは、一般的な首すわりの時期をご紹介します。

一般的には3~4ヶ月頃

首すわりの目安は、一般的に生後3~4ヶ月頃です。遅くても5ヶ月頃には約90%の赤ちゃんは、首すわりが完成するといわれています。

頭が大きく重い、発育がゆるやかである、早産だった場合は、首すわりまで時間がかかる傾向にあるようです。赤ちゃんの体格や発育スピードは一人ひとり違います。赤ちゃんの状態をよく観察することが大切です。

早い赤ちゃんは2ヶ月頃から首がすわりだす

早い赤ちゃんは、生後2ヶ月頃から首すわりの兆候が表れることもあります。うつぶせの状態から頭を上に持ち上げたり、縦抱っこすると少しの間、頭を固定できたり、見たい方向に顔を向けたりするようになります。

首すわり完成から1ヶ月間は慎重に

首すわりが完成したあとでも、1ヶ月間くらいは様子を見るようにしてください。というのも、たまに首がガクンと動くこともあるからです。とくに縦抱きをはじめたころは、手で赤ちゃんの頭を支え、慎重に接してあげましょう。

首すわりが完成したのかわからない…確認法は?

首すわりはどのような状態であれば「完成した」といえるのでしょうか。その見極め方、確認法を解説します。確認するときは、赤ちゃんの機嫌がいいときを見計らって、慎重に試すようにしてみてくださいね。

うつ伏せの状態から頭を持ち上げる

首すわりの基準のひとつは、自分で頭を持ち上げられるかどうか。それを確認するには、赤ちゃんをうつ伏せにし、自力で頭を持ち上げるかを見てみてください。縦抱きにしたときに頭がぐらつかず、少しの間自分で支えていられる程度だと、まだ首が座ったとは言えません。

あおむけの状態から起こすと、頭がついてくるか

あおむけの状態からも確認することができます。赤ちゃんを仰向けに寝かせ、両手をひっぱって45度程度起こしてみてください。そうしたときに、頭が遅れずについてくるようなら、首すわりができているといえます。確認するときは、無理に両手をひっぱらないように気をつけてくださいね。

専門家や医師に確認してもらう

乳児健診のときに、首すわりの確認を医師や保健師、看護師などにしてもらうのもひとつの手です。多くの場合、3ヶ月健診時に確認してもらえます。「首すわりが遅いのでは…」と感じたら、かかりつけの医師や保健師に相談しましょう。

首すわり前と後で抱っこの仕方は変えるべき?

抱っこの仕方は、首すわり前と後で変えないといけないのでしょうか。首すわり前と後の抱っこの仕方を解説していきます。

首すわり前は横抱き

首すわりの前は横抱きで赤ちゃんを抱っこし、体全体を支えてあげるようにします。そうしないと、赤ちゃんは頭がぐらぐらとしてしまい、血管や神経を傷つけてしまう可能性があるからです。首がすわったら、縦抱きしてもOKです。おんぶもできるようになりますよ。

首すわり前でも縦抱きしていいの?

首すわり前に縦抱きすることもできますが、短い時間にとどめたほうがよいでしょう。縦抱きする場合には、赤ちゃんの後頭部から首の部分をお母さんの手でしっかり支え、苦しそうになっていないかこまめに確認するようにしてください。

ちなみに、縦抱きをすると視界が広がるので赤ちゃんは喜ぶことが多いです。ただし、いつでも赤ちゃんの頭を支えることができるようにママ・パパは片手をスタンバイさせておきましょう。

抱っこ紐はいつから使っていいの?

抱っこ紐は首すわり前からも使えるものがあります。その場合、ヘッドサポートなどがついているものだと、頭がぐらつかず安心です。抱っこひもは、メーカーやブランドによって使える月齢が異なるため、必ず対象月齢を確認し、成長段階にあったもの選ぶようにしましょう。首がすわる前に使用できるものだったとしても赤ちゃんの頭を支え、姿勢や顔色を確認しながら使用しましょう。

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赤ちゃんの首すわりかけ・首すわり前の注意点

首がすわりかけ、首すわり前という状態では、抱っこ以外にも気をつけなければならないことがあります。お風呂や外出など、赤ちゃんが生活する上での注意点をご紹介しましょう。

お風呂は赤ちゃんの頭を必ず支える

沐浴の場合も、お風呂にいっしょに入る場合も、必ずママ・パパの手で赤ちゃんの首から後頭部をしっかり支えてあげるのがポイントです。

いっしょにお風呂に入り、赤ちゃんの体を洗ってあげるときは、赤ちゃんを仰向けにして足を広げ、お母さんの太ももの上に寝かせるようにします。背中やおしりの部分は洗いにくいですが、それらの部分とお母さんの太ももの間に、泡をつけた手をすべりこませるようにして洗うとよいでしょう。もし泡で赤ちゃんがすべってしまいそうで不安な場合は、太ももにタオルを敷いてみてください。

「太ももに乗せるのは心配」という方は、バスマットの上に赤ちゃんを寝かせたり、ママ・パパがあぐらをかき、その中に赤ちゃんを寝かせる方法でもいいですよ。

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椅子は首すわりが完成してから

ベビーチェアは、首がしっかりすわってから使うほうがよいでしょう。首がすわってないのにベビーチェアを使うと前傾になってしまい、お腹を圧迫したり、姿勢が悪く呼吸が苦しくなったりするなど、悪影響を及ぼす危険性があります。

外出時はベビーカーを活用しよう

首すわり前の赤ちゃんとのお出かけはベビーカーがおすすめ!

首すわり前の赤ちゃんとの外出は、ベビーカーを使うとよいでしょう。ベビーカーは、ママ・パパの負担も軽く、移動も楽にできます。ベビーカーでの移動の際は、赤ちゃんの頭や首をサポートするグッズを使うのがおすすめです。

車で移動するときはチャイルドシートを使いますが、首がすわっていない赤ちゃんには、寝かせられるタイプのシートや、頭や首をサポートするグッズを活用しましょう。

首すわり前の赤ちゃんと飛行機に乗るときは、横抱きにします。また、航空会社によっては「ベビーバシネット」と呼ばれる赤ちゃん用のベッドを用意しているところもあります。事前に予約しておくとよいでしょう。

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肌着は前開きのものを

肌着にも注意しましょう。首がまだしっかりすわっていない場合は、前開きのタイプのものがおすすめです。かぶるタイプのものだと、肌着のネック部分からうまく頭を出せないことがあり、スムーズに着せることが難しいからです。首が完全にすわったら、肌着を変えるタイミング。ロンパースやボディシャツを着せてあげましょう。

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首すわりは個人差あり!赤ちゃんの発達ペースを見守って

赤ちゃんの頭がぐらぐらせず、安定するのが「首すわり」です。首すわりには個人差があるため、目安の時期よりも早い赤ちゃんもいれば遅い赤ちゃんもいます。ですので、あまり目安の時期にとらわれる必要はありません。どうしても心配や不安があるのならば、医師や保健師に相談しましょう。

記事監修

Kawai
助産師・看護師
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

文・構成/HugKum編集部

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