小学生家庭12組に取材して判明! ボードゲームにトランプ、休校中こそ家族みんなで娯楽のススメ

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小学1~6年生の子どもをもつ12組にオンライン取材

新型コロナウイルス対策の休校措置がスタートして早2ヶ月。子どもを学童保育に預けていた筆者も、4月に入ってほぼ在宅となり小6男子との巣ごもり生活が始まりました。しかし、初心者ゆえに試行錯誤中です。みんなはどんなふうに過ごしている? うまくいったこと、うまくいかなかったことは?

そこで、小学1〜6年の子どもを持つ12人のママたちにオンラインで緊急取材を行いました。

勉強編・遊び編・お昼ご飯編はこちら

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家族みんなが盛り上がる娯楽・お楽しみは?

第4弾となる今回は、家族の娯楽・お楽しみについて。遠出もできないと“液晶画面頼り”になりがち。どうやって室内遊び、家族の時間を過ごしているか、参考になること満載です。

登場する家族
= = =
アキコさん/小3の男の子。中学生姉と高校生兄。
アッコさん/基本は在宅ワーク、出勤の日も。小2の女の子。3歳の妹。
ナナさん/今週から在宅ワーク。小3の女の子。中学生の兄。
ユキコさん/小5の男の子。
筆者/夫婦で在宅ワーク。小6の男の子。
= = =

小学生の1日の過ごし方は?/室内娯楽編

巣ごもり生活で時間を持て余した子どもたちが行き着く先は、ゲームやYouTubeにテレビ。ほどほどに楽しむ分にはいいけれど、没入してしまわないかが心配だ。

ならば、それ以上に楽しいものがあることを見せればいい。

ゲーム好きなら、狙い目はボードゲーム

「こんな時こそ、アナログゲームです」
と推すのは、アキコさん。2回目で紹介した
“おはようゲーム”(朝一番にボイスチャットで友人とゲーム)の小3の男の子と、中学生の姉と高校生の兄がいる。

もともと家族そろってボードゲームカードゲームが好きだったそうで、自宅には約60種類のアナログゲームがある。

「臨時休校前は、子どもたちはそれぞれ忙しくしていましたが、夕食後に家族5人でゆったりできる時間ができました。じっくりアナログゲームが楽しめるようになったというわけです。ボードゲームは、本を読むのと同じで、物語の設定があります。それが分かるまで少しだけ時間がかかりますが、今ならゆっくり進めていけます。運だけではなくて、戦略を立てていくことで勝てるようになっていく、そんな楽しみもありますよ」

高学年男子にアドベンチャーもの

筆者の小6男子なら…ということで勧めてもらったのは、
「宝石の煌き(スプレンダー)」:ルネッサンス期の商人となって、宝石鉱山や輸送手段などをどう効率よく買い取っていくかを競う。ほかには、
「カタン」:無人島を舞台に開拓競争を繰り広げる。
「カルカソンヌ」:城壁都市をつくりあげていく。

そのほかにも、探偵と泥棒の心理戦を楽しむ「スコットランドヤード」や、街を作ったり会社を大きくしたりと経済活動の疑似体験もできる「街コロ」や「ナショナルエコノミー」などなど。

アキコさんの説明を聞いていたら、どれも面白そうで、選ぶのに困りそうだ。

宝石の煌き(スプレンダー)

カタン

カルカソンヌ

ボードゲームマニアのママも勧める低学年向けは?

低学年のお子さんを持つ家庭なら?と聞くと、
「おばけキャッチ」「ペンギンパーティ」「ごきぶりポーカー」「ハゲタカのえじき」「スティッキー」「6ニムト」
と、次々に楽しそうな名前のゲームが上がった。

「『おばけキャッチ』は反射神経を競うから、大人は負けちゃうかも」とアキコさん。

ふむふむ、おばけキャッチは要チェック、と思っていたら、「買ったばかりです」という家庭があった。2年生の女の子がいるアッコさん。

「ボードゲームマニアのママ友のおすすめです。ルールが単純なので、小さい子どもも楽しめます。子どもの瞬発力ってみるみる向上しますよね。遊びを自分のものにするのが早い、早い。私も、おばけキャッチで、下の3歳児にかなわない時があります」

おばけキャッチ

6ムニト

買っても作ってもGOOD…のマンカラは楽しい!

アッコさん、最近もうひとつ買ったボードゲームがあるという。

「学童保育で教えてもらって好きになったみたいで、マンカラを買いました。

これまで仕事が忙しくて時間に追われるばかりで、子どもと一緒に何かをゆっくり楽しむということがなかなかできませんでした。この時間を大切にしたいと思っています。マンカラも面白かったです」

アッコさんからマンカラの話を聞いて、そう言えばと思い、うちの小6男子にふってみると、「オレ、マンカラはまぁまぁ強いで」とボソリ。ネットサーフィンしながら、「買う? 手作りしている人もいるみたいだよ」と伝えると、いつの間にか出来上がっていた。

ダンボールで盤を作り、おはじきはオセロの石を代用する。

シンプルな遊びだが、先を読みながら石を動かすのでかなり頭を使う。大人も楽しめるゲームだ。

HugKumにも、マンカラのルールや手作りアイデアについても詳細が書かれているではないか。

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ぜひ、こちらも参考に。買ってよし、作ってよし。大家族ならトーナメントをしても楽しそうだ。

マンカラ

祖父母も入れて3世代で楽しめるテーブルゲーム

おじいちゃん、おばあちゃんも巻き込んで楽しんでいる家庭も。3年生の女の子と中学生の兄妹がいるナナさん宅だ。

王道トランプ、花札まで!カードゲーム続々

「近所に、義理の父母がいるんですが、とても暇らしく、しょっちゅうウチに来ます。そんな時は、みんなでトランプ。
ババ抜き、ジジ抜き、大富豪、七並べなどです。

ほかにも、人生ゲーム百人一首でしょ、はぁって言うゲーム、ジェンガ、オセロ、将棋、花札をやってますよ〜」

百人一首に花札まで! 古今東西のテーブルゲームがずらり。

「百人一首はお兄ちゃんが中学校でしたとかで、ちょっとでも興味があるうちにやらせようと思って、お正月前に買いました。みんな集まると、坊主めくりをしたりしています」

ドラえもん百人一首

語彙力や感情表現を競うゲームも

ユニークな名の「はぁって言うゲーム」は、いろんな「はぁ」のシチュエーションを声や表情で表現して当て合うカードゲーム。怒ってる? 感心してる? 呆れてる? いろんな「はぁ」があるものだ。

言葉を扱うゲームは他にもいろいろ。我が家でお客さんが来ると引っ張り出すのは、
「ワードバスケット」

しりとりをベースにしたカードゲームなのだが、箱に入れられたカードを頭文字にして、自分の手札の文字で終わるしりとりを完成させる(例:箱の札が「た」、手札が「こ」なら「たけのこ」)。

語彙力がものを言うゲームなのだが、その人ならではの日本語ワールドが垣間見えて楽しい。おじいちゃんやおばあちゃんがいれば、子どもが耳にしたことのない美しい日本語も聞けるかも。

テーブルゲームではないけれど、1回目に紹介した「辞書しりとり」も家族で楽しめそう。5年生の男の子がいるユキコさんが教えてくれた。

「適当に開けたページで目についた単語を最初の言葉にして、そこからしりとりで引いて行くので、永遠に続けることができます。私と対決もできますし、一人でもできるのでおすすめです。ちなみに、ノートに単語をメモしておき、同じ単語は引かないルールです。引いた時に意味も聞くので、語彙力もつくかと思います」(ユキコさん)。

競ってみると親が負けることもある、これが子どもにとって◎

最後に、我が家のマンカラ対決をお伝えすると、小6男子にあっさり完敗。

その後にチャレンジしたのは、1回目にもお伝えした「あそんでまなべる世界地図パズル」。子どもがすぐに夢中になったので、どれどれ母もやってみようじゃないかと試してみた。タイムが毎回計測されるため、毎日、抜きつ抜かれつを繰り返していたのだが、6日目にして、記憶力と瞬発力に完敗。夫もあっさり負けていた。

「セネガルってライオンの横顔みたいだよね。口にあたるところは別の国で、ガンビアっていう国なんだよね」
「南アフリカの中に、2つの小さな国があるなんて知らなかった」
「モザンビークって千葉の形に少し似てない?」

まさかこんな会話を食卓でする日が来ようとは。巣ごもり生活前には思いもしなかった。

あそんでまなべる世界地図パズル

5回目は、「アイデアいろいろ、おウチでチャレンジ」。

取材・文/須藤みか
ノンフィクションライター。長く暮らした中国上海から大阪に拠点を移し、ライターとして活動中。現在は、「子どもと本」「学童保育」など子どもの育みをテーマにしたものや、「大阪」「在日中国人」「がん患者の就労」について取材中。東洋経済オンラインなどに執筆している。著書に『上海ジャパニーズ』(講談社+α文庫)他。2009年、『エンブリオロジスト 受精卵を育む人たち』で第16回小学館ノンフィクション大賞受賞。地元の図書館や小学校で読み聞かせやブックトークも行っている。JPIC読書アドバイザー。小学生男子の母。

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