我が子を公園で遊ばせたり、幼稚園・保育園に行かせるようになると気になるのがコミュニケーション力。なかなか他の子と遊んだりできないようだと、コミュニケーション能力が低いのではと気になってしまうこともあるはず。そんなコミュニケーション能力は鍛えることができるのか、ママ・パパの体験談やオススメの本とともにご紹介します。
目次
コミュニケーション能力とは?
コミュニケーション能力とは、他の人と意思疎通を上手に図る能力のこと。会話をすることだけでなく、お互いの感情を理解しあい、意味を理解しあう能力。それによって、信頼関係を築いてゆく能力で大人でも得意、不得意な人と分かれますよね。得意な方が仕事でも私生活でもラクでスムーズになることが多いもの。先天的に得意な人もいますが、方法を学ぶことや練習でコミュニケーション能力を鍛えることもできます。
コミュニケーション能力が高い子のメリット
コミュニケーション能力の高い・低いは子どもの頃から表れるもの。コミュニケーション力が高い子にはメリットがたくさんあるようです。具体的にどんな時にメリットと感じるのか、ママ・パパに聞いてみました。
人見知りしないで誰とでもコミュニケーションが取れる
人見知りをしない子は自ずとコミュニケーション力が高く、誰とでも打ち解けられるというメリットが。
どこでも友達を作れる
知っている友達がいなくても、すぐに誰とでも仲良くできる子は友達が作りやすいよう。親も安心して見ていられるはず。
学校生活で先生や友達とうまくやれる
コミュニケーション力が高いと、学校や習い事でも意思疎通がスムーズという声も。学校が楽しいと思える基本でもありますよね。
思いやりを持てる
誰とでも仲良くなれるからこそ相手との意思疎通がうまく図れ、思いやりの心を持つことができるのは強みになりますよね。
積極性がある
どんな場面でも、周りの人と話せたり打ち解けられる子は積極性があると感じられるはず。
コミュニケーションが苦手な子にはどんな影響が?
逆に人とのコミュニケーションが苦手な子にはどんな影響が出てしまうのか、ママ・パパの意見を聞いてみました。
意思表示が苦手・自分の意見を言えない
自分の意思が伝えるのが難しくなってしまうため、言いたいことを伝えられないというデメリットをあげる人は多いようですね。
冗談が通じない・真に受けやすい
自分の意思を伝えるのが苦手なだけでなく、人の冗談を真に受けて悩んでしまうなんていうことも。
語彙力が低く会話が成り立たない
語彙力が足りないとスムーズな会話ができず、意思疎通が難しくなってしまうようですね。思っていることが伝わらないとストレスにもなりますし、友達との会話が盛り上がらない原因にも。
人見知りをする
コミュケーションの低さは初めての子と打ち解けられない人見知りにも繋がってしまうよう。相手も自分のことを好きではないのかなと思われてしまって悪循環に。
友達が少ない
友達ができない・少ないということも、コミュニケーション力の低さが原因のこともあるよう。ちょっとさみしくなってしまいますよね。
コミュニケーション能力が高い子の家庭で心がけていたこと
では、コミュニケーション能力が高い子にしてあげたいと思っていたママ・パパが、家で心がけていたのはどんなことなのか聞いてみました。
家族でたくさん会話をする
家庭での会話はコミュニケーションの基礎ですよね。家族でよく会話をするということがコミュニケーション力を鍛えることに繋がると考える人が多いようです。
家族以外の関わりをつくる
家族だけでは会話も画一的になりやすいので、さまざまな人との交流を心がけたというママ・パパも。
子どもの話をちゃんと聞く
コミュニケーションの基礎となる親子の会話を丁寧にすることは、他の人とのコミュニケーションでも役にたちますよね。
表現の仕方を教える
具体的に会話やコミュニケーションの方法を教えてあげるという意見も。ママ・パパなど身近な人でないと指摘してもらえないことなので有効なよう。
読書
読書は語彙力を増やすのにぴったり。興味のある本であれば、自然と言葉の使い方が身につくようです。
子どものコミュニケーション能力を鍛えるには?
子どものコミュニケーション能力を鍛えるには、その基礎が必要。その基礎は「非認知能力」と言えます。では非認知能力はどのようにできあがるのでしょう?
自分に自信を持つ
非認知能力の基礎の1つは「自分に自信を持つこと」「自分を大事にできること」です。他者があってのコミュニケーション能力と思われていますが、ベースは自分の生きる力なんですね。そんな生きる力のベースとなるのは、愛された経験と言われます。「~だから」という条件つきではなく、自分をそのまま受け入れてもらえることは大きな自信になり、他人を受け入れる能力にもつながっていきます。
子どもが泣いたり呼びかけたりしたら、いつも温かく応える。失敗したら頭ごなしに怒らず、大丈夫だよと励ます。不安そうなときは寄り添う。そんな関わりを心がけてあげれば、安心感や信頼感が根付きます。すると、ありのままでいいんだという自己肯定感が生まれ、がんばってみようという前向きの力になっていきます。
人の気持ちを尊重する
自分の思いを受け入れられてきた経験があると、同じように他人にも大切な思いがあることを理解でき、自然に相手を尊重する気持ちが生まれます。コミュニケーションは他者があって初めて成り立つものなので、相手の身になって考え、気持ちを思いやる「共感」がとても大切。やさしさや思いやりは、他人に共感できる力から生まれます。
子どものコミュニケーション能力の伸ばすおすすめ本
子どものコミュニケーション能力を伸ばすためにぴったりの本もあります。幼い時であれば、大人が読んで子どもに教えてあげたり、小学生になれば自分で読むことができるものがたくさん。さりげなく子どもが読めるようにして本棚に入れてあげるといいかも。
学校では教えてくれない大切なこと 2 友だち関係
「友だちに嫌なことをされたけど、何にも言えなくてモヤモヤしちゃう」「自分の気持ちと違って相手に伝わっちゃってさみしい」なんていうことは学校生活でも多々ある悩みですよね。コミュニケーション能力を鍛えれば解決できる問題でもあります。子どもの人間関係でよくあるつまずく状況を例にとり、分かりやすく解説、子どもの複雑な気持ちを丁寧にときほぐすようなやさしい問いかけで展開。読むだけでラクになれる1冊です。
イラスト版 コミュニケーション図鑑
初対面の人と会話する、自分の意見を言うなど、子どもに身につけてもらいたい「話す・聞く」スキルを、イラストで楽しく解説してくれる1冊。どんな子もコミュニケーションに自信が持てるようになるトレーニングも満載。具体的なシーン別に解説されているので、実際に想像しながらコミュニケーションの方法を学べるのがポイントです。
なぜなぜ会話ルールブック
話すときにちょうどいい距離って?「反対意見のときってだまっちゃうかも」「気持ちって態度に出るなあ」など、言われてみて納得の意識しなかったコミュニケーションの謎が分かる本。会話だけでなく、目や表情でのコミュニケーションについても書かれているので、取り入れやすく子どもでも分かりやすい一冊です。
コミュニケーションでつまずかないようサポートを
生活のほとんどは会話などのコミュニケーションでできあがっていますよね。コミュニケーションがスムーズにできれば学校生活などすべての面がラクで楽しいものになるはず。子どものコミュニケーション能力が低そう、と思う場合には、早めに大人がケアしてあげることが大事。ぜひ親子でコミュニケーションについて学んでみてくださいね。
文・構成/HugKum編集部