子どもの育て方|年齢別の成長と親のお悩み別 子どもへの対応と伸ばし方

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「子育て」「育児」という言葉は常日頃使われるものなので、あえて気にする人もいないと思いますが、でも、一体どういうことをさすのでしょう。どんなことが「子育て」で「育児」なのか、子どもの年齢によっても大きく違いますし、性別によっても変わってくるはず。考え始めると、私はきちんと子育てをしているのだろうか・・・と不安になるママ・パパも少なくないのでは。

子どもを育てるとはどういうこと?

今回は子育てについて、それぞれのフェーズに合わせた育て方や実際のママ・パパの悩み、その対処法などについて紐解いていきます。

子どもの年齢別の成長と育て方

子どもの育て方は発育と同時にどんどん変わっていくもの。親もその年齢ごとの育て方に対処していかないと適切な育児ができないことになってしまいます。程度の差はありますが下記にまとめたので、ぜひチェックしてみてください。なるほど、と思うことも多いはず。

0歳~1歳はできたねと肯定し、能力や感性を伸ばす時期

好奇心がぐんぐん育つ時期なので、困ったことをした時にはダメと否定するのではなく、挑戦させてあげることが大切。おもちゃを投げた時にも投げられたね、とまず肯定し、次はボールを投げようね、などやる気を出してあげるのがおすすめ。

2歳~3歳は自己主張が強くなる時期

知能が発達して自己主張が強くなる時期で、イヤイヤ期とも言いますよね。それでも体や言葉の発達は未熟なので「やりたいのにできない」ことに子ども自身がイライラする時期。そんな時には、子どもの気持ちに共感してあげることが大切。子どもの言葉をくり返し、「〜したいのね」「そうなのね」とまずは受け止めてあげましょう。でもここで、そのまま言いなりになってしまうと、騒げばなんとかなる、と学習してしまうので、すべてを受け入れることは避けましょう。抱きしめてあげたりとスキンシップをするのも効果的です。

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3歳〜4歳は自立心が高まるので考えさせる時期

運動能力や言葉も発達するので、「自分でやりたい」という自立心が芽生える時期。とはいえ、まだうまくはできないことが多いもの。やり方を親がすぐに教えるのではなく、いくつか解決策を出して、子どもに決めさせましょう。少しのサポートをしながら、子どもに、できた!という達成感を感じさせてあげましょう。

4歳は想像力やコミュニケーションが発達する時期

知能、体力とも成長して、さまざまなことができるようになる時期。自分が想像したものを絵に描いたり、ハサミを使って工作をしてみたりと一気にできることが広がります。コミュニケーション力も発達するので、大人が子どもと一緒になって、知育おもちゃなどで遊ぶのもオススメです。ただ、いろいろなことができるが上に、事故が起きるのも多い時期。ベランダで足場に乗って転落事故を起こすのも4歳前後の子が多いそう。まだ危険なことについての理解力は低いので、危険な場所がないかはしっかりチェックして。

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5歳~6歳は感受性が発達し、心が繊細な時期

今までは、自分の世界で遊んでいた子たちも、だんだんお友達同士という仲間意識が強まります。そんな中で、誰かに嫌な子を言われた、一緒に遊んでくれなかったなど、些細なことに心が傷つくことも。どんな気持ちなのか、無理に聞き出すのではなく、寄り添ってあげながら聞いてあげることが大切。また、こんな気持ちなのね、と代弁してあげることで、子ども自身も納得できるはず。もし、幼稚園や保育園に行きくないなどと言うようであれば、無理強いするのは避けてあげましょう。

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素直で自己肯定感の高い小学校1年生

小学校に入りたての1年生は、言われたことをその通りにしようとする素直な時期。また、やる気満々で可能性に満ちているので、この時期はほめることが重要。親は、これができていない、と他の子と比べて焦ったり不安になることも多いのですが、できないことがあっても自分を否定しないよう、頑張ったその過程を褒めてあげましょう。子どもに結果だけではなく、努力することの大切さを教えてあげることが大事です。

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子ども達が葛藤し始める時期

9歳(10歳)の壁と言われる時期。仲間意識が強くなり、感情が葛藤しやすく、いい方にも悪い方にも変化します。子どもの言葉遣いや態度が悪くなったりと親に対する接し方ががらりと変化することも。ようやく手が離れてきたなと思いがちですが、実は特に注意して親がみてあげる必要がある時期でもあります。また、発達の個人差も出てくるので、自己肯定感(自尊心)が高まる一方、劣等感も抱きやすいのがこの時期の特徴。そんな中で有効なのは、自分の心の内を言語化すること。一緒に話し合い共感しながら、次はどうすればといいかと考えるのが心の成長の要になってきます。

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思春期にやってくる第二反抗期

2歳頃の通称イヤイヤ期と呼ばれる反抗期の次に来るのが第二反抗期。親からすれば大変な時期ですが、親からの自立に向けた第一歩。子どもたちは仲間と集団で行動することで、自分の役割や責任、ルールを守ることの大切さを学びます。また、競争や対立で育む精神や、自己主張の方法、対人関係の築き方など、将来の社会生活に大切なスキルを得ることができる時期でもあります。まずは、余計な手や口を出さずに見守ってあげましょう。

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男の子特有の子育て

男の子の子育ては、パパにとってはある程度自分の経験でわかることもあるようですが、ママにとっては分からないことが多いもの。そこでどうして行動をするの?と悩んでしまうことも多いはず。そこで、まずは、男の子に見られる特徴をまとめました。知ると、あ〜納得!なんてこともあるかも。

男の子にみられる特徴①

一般的に、男の子は小さい時、車や電車など動くものが好きな子が多いようです。また、無心になって工作やレゴを作る子もいますが、それも作るものは車だったりショベルカーのようなものが多いのでは。男の子は動くものが好き、という様子が見て取れます。そこで、友達との遊びも、追いかけっこや戦いごっこなど、動き回る遊びが多いもの。ママもやろう!と言われるとなかなかの重労働ですが、できる限り付き合ってあげましょう。

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男の子にみられる特徴②

また、次に感じられるのは、人の話を聞いてるの?!と思うほどマイペースなこと。何度言っても右から左へ流すかのように聞いてくれず、結局最後はママ・パパも我慢の限界で怒鳴ってしまうなんてことも少なくないのでは。男の子は、思ったことを言語化するのが苦手なのも特徴。聞いたことは覚えているはずなので、落ち着いたところで、どう考えているのか、思っていることを聞き出してあげる、ということが必要になってきそうです。

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女の子特有の子育て

女の子の子育ては、ママにとってはある程度自分の経験で分かるものの、パパにとってはわからないことだらけという意見も。その時々の特徴は対応策は大人の目線では実は分からないもの。どんな成長過程があるのか知っておくのは大切です。

女の子にみられる特徴①

一般的に、友達同士や大人を交えてのごっこ遊びが大好きで、そこでそれぞれの人の気持ちの機微や役割・協調生を養っていきます。また、ごっこ遊びは、身近な人をマネしていることが多いので、親が不用意な言葉を使ってしまうとそれをそのまま覚えてしまうことも。ぜひ気をつけましょう。

女の子にみられる特徴②高学年になると情緒不安定に

女の子は高学年頃になると、初潮を迎えたり、体の変化を感じたりと、ホルモンバランスの変化から情緒が不安になってしまうことも。また、親に対して反抗することも増えます。でもそれは自立心が育っている証拠。また、グループで行動することも増え、そこでのトラブルも増えがち。適度な声がけで、我が子の変化に気づいてあげましょう。

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子育てに悩みはつきもの?

HugKumでは3〜13歳の子をもつママ・パパにアンケートを実施。子どもの子育てに悩んだことがあるかどうかを聞いてみました。

Q.子どもの育て方に悩んだことはありますか?

アンケートの結果は、65%があると回答。ほぼ2/3とかなり多い結果に。また、以前はあったという人も13%と、たくさんのママ・パパが悩んだ経験があるようでした。

ママパパのお悩み体験談

では、具体的に、どんなところに悩みを感じたのかも聞いてみたところ、内容はさまざま。目立つのは、言うことを聞いてくれなくて、自分もイライラしてしまうという回答。本来伝えたいことが伝わらなくなってしまいますよね。逆にマイペースすぎて、これからの学校生活や授業についていけるかが不安という声も。

「同じことを何度も繰り返してそれ対して怒ることをやめたいけれど、どうしたら伝わるのかが分からず悩んでいます」(30代・静岡県・子ども3人)
「ふざけたり、片付けなかったりするとイライラしてしまう。その時の自分の感情で怒ってしまう」(40代・広島県・子ども1人)
「道路などで車が来たり、止まって欲しい時も、止まりなさいと言っても全く止まってくれなかったり、外に出ると興奮気味になるので余計に言うことを聞いてくれない」(30代・熊本県・子ども2人)
「のんびりマイペース過ぎて集団生活についていけているのか心配」(30代・千葉県・子ども2人)
「子どもの反抗期がすごい。親の言うことは耳をふさいで聞かない」(40代・福岡県・子ども2人)
「あまりにも子どもが勉強が嫌いで、このままでは高校や大学の受験に失敗しそう。まともな就職ができないかも、自立して生活できないかもと思う」(40代・神奈川県・子ども2人)
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お悩み別 子どもの育て方の対処法

ママ・パパたちの体験談からも出てきたように、悩みの内容もさまざま。子どもによって性格も特徴も違うので当然ですよね。それぞれのお悩み別に対処法をまとめました。

言うことを聞いてくれない

言うことを聞いてくれないと最初に悩む時期はイヤイヤ期の2〜3歳頃。これまでは、たただた可愛いと感じていた我が子が、急に何をしてもイヤ、あれもこれもイヤ!となり困惑するママ・パパも多いはず。でもそれは、成長し自我が育ってきた証拠。本人もどうすればいいのか伝えられないから、「こうしたいんだね」など声がけをしながら対処することで、本人も伝え方を学ぶことができるはず。

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片付けができない

1日が終わる頃には、子どものおもちゃで足の踏み場がないなんてことは、しばしばですよね。そんな時には、つい「片付けなさい!」と言ってしまいがち。でも、子どもにとっては「片付ける」の意味が分かっていないことも。そこで、おもちゃは種類ごとに入れる場所を決めて、できれば写真を貼るなど分かりやすくした上で、「これはここにしまおうね」と遊び感覚で一緒に片付ける場所を確認しましょう。繰り返すうちに、しっかり片付けができる子になっているはず。

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しつけに悩んだら

子どものしつけには多くの人が悩むはず。まず基本なのは、1歳終わり頃では、「おはよう」「ありがとう」など、しっかり挨拶を。子どもはママ・パパの行動をそのままマネするので、まずは自分たちの行動から見直しましょう。2歳ではトイレトレーニングを開始。自分で意思を伝え、トイレに座る練習をします。うまくできたらシールを貼るなど、達成感を得られる工夫を。3歳では、自分のものを自分で片付けることを学ぶ時期です。自分で脱いだ洋服などを、ママ・パパがしてくれていたように、自分で片付けることを覚えさせてあげましょう。おもちゃと同じように、場所を分かりやすく決めてあげるのがおすすめです。

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子どもの叱り方

育児に必ずついてくるのが、子どもの叱り方。子どもがしてはいけないことをした時にはきちんと叱らないといけません。そんなときにはいくつか注意する点が。まずは子どもの自尊心を傷つけないこと。「こうしないといけないね」と諭すように叱るようにしましょう。「お前なんかいらない」というような叱り方は絶対にNG。そして、怒りすぎてしまった時にはきちんと子どもに謝る姿勢が必要。そうすることで、子どももお友達に悪いことをしたら謝るんだと学ぶことができます。また、叱る時には、「それはダメ」と端的に分かりやすく伝えましょう。「何度言ったら分かるの」などと言っても、自尊心を傷つけるだけで子どもは理解できません。

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反抗期の対応

子どもが9〜10歳に反抗期を迎えます。「9歳の壁」とも言われ、急に乱暴な言葉遣いをしたり、態度が悪くなったりと、我が子ながら驚いてしまうこともあるはず。そんな反抗期にオロオロとしてばかりはいられません。3、4年生は、集団生活に慣れ、それぞれ仲良しのグループを作ります。男の子は、体型の大きさや趣味などでグループを作り、そのなかでいたずらなどをすることも。特に、女の子はグループの威力が強くなり、仲間はずれや無視などが起こりやすくなることも。子どもが大きくなったから安心だと感じてしまいがちですが、遊ぶ場所や、どんな子と仲良くしているかを目を離さずよく観察する必要があります。

勉強嫌いの子

3〜4年生になると、勉強が抽象化しがち。また、国語・算数に加えて、理科・社会も加わり、頭の中で考えたり、暗記することも増えて、勉強のできない子が増えてくる時期。勉強ができないと、学校へ行きたがらない、最悪の場合、不登校になってしまうので、きちんとフォローアップしてあげることが必要。また、家では遊びの一環とて理科の実験をしてみたりと、勉強が楽しいものだということを教えてあげたいですね。

子どもを伸ばす子育てノウハウ

豊かな感情を育むには

豊かな感情を育むには、ママ・パパをはじめ、周りの人の関わりが大切。子どもが喜んで何かを教えてくれたなんていう時には一緒に喜んであげること、悲しい気持ちを訴えてきた時には、悲しいね、どんなところが悲しいのかななど、言語化してあげることが大切。また、本の読み聞かせも重要。本に出てくる言葉を子どもはぐんぐん吸収します。それで語彙力が増え、自分も気持ちも上手に表現できるようになるのです。

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泣いたり笑ったり怒ったり、子どもが感情を豊かに表現する様子は、とても微笑ましいものです。子どもの感情は、日常生活における人との関わりを通して...

子どもの自己肯定感を育むには

子どもの自己肯定感を育んであげたいという人は多いですよね。自己肯定感とは、短所も含めた自分を認めることができるということ。文科省の調査では高校生の調査ではありますが、「家の人に愛されている」という子には、「自分には自分らしさがある」と感じ、「長所がある」「家庭生活への満足度」に関する意識が高いことが分かりました。これだけ、幼い頃からの親の関わりが子どもの自己肯定感を得るために必要だということですね。いつでも味方で、どんな時にも愛している、ということを言葉で伝えてあげたいですね

参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2017/06/23/1387211_08_1.pdf

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子どもの集中力を高めるには

子どもの集中力がない、と悩むママ・パパは多いと思いますが、数字を見れば納得。

→未就学児は、年齢+1分〜10分程度、小学校低学年で15分程度、中学年で30分程度

この状態で日々勉強をしているので、子どもたちの大変さも理解できますよね。せめて家での勉強や遊びは、この時間を意識してあげるといいはず。この時間までにやり終えたら、おやつを食べようなど、目の前の目標があれば、頑張れるはず。

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子どもの集中力が続かないのはなぜ? 以前、HugKumで実施したアンケート調査(7歳〜12歳の子どもを持つ保護者122人)でも、 ・...

子育てに悩んだら手に取りたいおすすめ本

親も子もハッピーになる最強の子育て


共働き家庭の悩みは、とにかく時間がないこと。でも、仕事における段取りやコミュニケーション、問題解決能力等は、すべて子育てに必要なものばかりと筆者は説きます。また、専業主婦(夫)はタスク管理能力にたけています。本書では、子どもが今日の過ごし方を決められるように、自立してもらうことを目的にしています。自立の練習次第で、自分に自信が持てる、自分のことが好きになる、と親も子どももハッピーになるためのコツが詰まった1冊です。

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頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て

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子どもをどう育てたらいいんだろう、と悩んでいる人はすでに子どものことをよく考えてあげているはず。難しいことは考えずに、日々、ママ・パパはおおらかに、ご機嫌に過ごすことが大切。その時々に、年齢に応じたちょっとの工夫を取り入れるだけで、子どもの育て方はぐんと変わるはず。ぜひ、取り入れられそうなことから始めてくださいね。

 

文/松川麗 構成/HugKum編集部

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