こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。つくねは、大人の料理から取り分けしやすいメニューの一つです。今回はつくねを離乳食に取り入れるときの注意点やレシピをお話します。
離乳食のつくねはいつからOK?
よくあるつくねの材料は、鶏ひき肉。鶏むねひき肉は、離乳食中期から食べることができます。鶏肉は、離乳食中期に、鶏ささみ→鶏むね肉→鶏むねひき肉の順で徐々に食べ進めます。しかも鶏むねひき肉は最初、脂分を取り除くために湯通しします。ですので、つくねとして食べる場合は、離乳食後期ごろ以降が安心です。
離乳食のつくねにおすすめ具材
離乳食に、つくねを作る時におススメの食材を紹介します。
鶏ひき肉
前にも書いたように、鶏むねひき肉をつくねに使う場合は、離乳食後期以降をおススメします。鶏ももひき肉は、むねよりも脂分が多いため離乳食後期の後半にします。
豚ひき肉
豚ひき肉を使う場合は、離乳食完了期以降がおススメです。鶏ひき肉と同じように、まずは脂分を取り除くために湯通しして使います。湯通しした豚ひき肉に食べ慣れてから、豚のつくねにチャレンジです。
豆腐
つくねに豆腐を混ぜ入れると、ふわっと軟らかく食べやすくなるのでおススメです。絹ごし豆腐だと水分量が多くてまとまりにくくなることがあります。木綿豆腐を入れると作りやすいです。
ひじき
つくねに入れる具材はいろいろありますが、ひじきもおすすめです。普段、ひじきの煮物は、赤ちゃんにとって食べにくいかもしれませんが、つくねに混ぜ込むことで彩よく食べやすくなります。
離乳食後期~|基本的なつくねの作り方
離乳食後期から食べれるつくねの基本的な作り方を紹介します。大人用と一緒に作るときは塩を入れる前に取り分けします。
大人と取り分けできる 離乳食つくねの基本レシピ
<材料>(大人分と一緒に)
(注)*は大人のみ
鶏むねひき肉 400g
玉ねぎ 1/4個
卵 1個
*塩 少々
【タレの調味料】
*しょう油 大さじ1
*みりん 大さじ1
*きび砂糖 大さじ1
*酒 大さじ1
<作り方>
1.たまねぎをみじん切りにする。
2.鶏むねひき肉を混ぜる。たまねぎを加えて更に混ぜる。→離乳食に取り分ける
3.2に塩を加え混ぜ、形作る。
4.フライパンに分量外の油を敷いて中火で焼く。片面が焼けたらひっくり返し弱火にしてじっくり焼く。
5.タレの調味料を入れ、ふたをして弱火で煮つめる。
6.離乳食分は別のフライパンにクッキングシートを敷いて、中火で焼く。片面が焼けたらひっくり返し弱火にしてふたをしてじっくり焼く。
つくねをふわふわにつくるコツ
つくねをふわふわに作るには、いくつか方法があります
・肉をあまり混ぜすぎない
肉を混ぜすぎると、固くなりすぎるので、糸が引く程度に軽く混ぜましょう。
・豆腐を入れる
入れる量は、肉対豆腐が1:1程度です。
卵や豆腐なしで作る場合(つなぎの代用方法)
つくねを、つなぎの卵やふわっとなる豆腐なしで作る時は、以下の食材がおススメです。
・片栗粉を入れる
片栗粉を入れると、上記のレシピなら大さじ2程度入れます。つなぎになるので焼きやすくなります。
・パン粉を入れる
上記のつくねのレシピなら、大さじ3程度入れます。
・レンコンを入れる
レンコンをすりおろして入れると、つなぎにもなりますし、ふわっと美味しくなります。
離乳食のつくねの冷凍保存方法
つくねを冷凍保存する場合は、生のままでもOKですし焼いたものを冷凍してもOKです。生で保存する場合は、衛生面を考えてビニール手袋で材料を混ぜ、形作ります。どちらにも共通することは、以下です。
・新鮮な食材を使って作る
・1回分を密封状態で保存
・食べる前に加熱する
時期別離乳食おすすめレシピ
では、各時期におススメのつくねレシピを紹介します。
コーン入り鶏つくね(離乳食後期)
<材料>
鶏むねひき肉 15g
にんじん 5g
コーン 3g
片栗粉 小さじ1/2
<作り方>
1.にんじんをすりおろす。コーンは薄皮をむいて1/2に切る
2.鶏むねひき肉、1、片栗粉を混ぜ合わせ、形作る。
3.フライパンにクッキングシートを敷き2を中火で焼く。片面が焼けたらひっくり返し弱火にしてふたをしてじっくり焼く。
ひじきの豚つくね(離乳食完了期)
<材料>
豚ひき肉 15g
三度豆(インゲン) 3g
乾燥ひじき戻したもの 5g
レンコン 10g
<作り方>
1.レンコンをすりおろす。三度豆(インゲン)は湯がいて細かく切る。ひじきは長い場合は1㎝に切る
2.豚ひき肉、1を混ぜ合わせ、形作る。
3.フライパンにクッキングシートを敷き2を中火で焼く。片面が焼けたらひっくり返し弱火にしてふたをしてじっくり焼く。
今回紹介した離乳食用つくねは、肉と野菜のうま味で十分おいしくいただけるので、味付けなしでいただきます。つくねは多めに作って家族みんなで食べてくださいね!
記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。