離乳食の「きなこ」はいつから?アレルギーの注意や選び方、おすすめレシピも紹介

こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食づくりに手軽に使えて重宝する大豆製品。今回は良質な植物性のたんぱく質の大豆製品として離乳食期に便利な「きなこ」に着目してお話しますね!

離乳食のきなこはいつから?

離乳食初期の後半から豆腐に食べなれた後で

きな粉は、離乳食初期の後半。豆腐に食べなれてからチャレンジしてみましょう。きな粉は粉っぽくて、そのまま食べるとむせてしまいますので、メニューにふりかけたり混ぜたりするとといいですね。

なぜ、離乳食にきなこがおすすめなの?

きな粉が離乳食におすすめな理由は、

・良質な植物性タンパク質!
・とっても手軽に離乳食に取り入れられる!
・赤ちゃんが好む味!

といったところでしょうか。私の娘もきな粉が大好きで、離乳食期は毎日のようにきな粉を離乳食やおやつに使っていた時期があります。出来上がったメニューに、ササッとふりかければいいだけなので、とっても手軽ですよ。

大豆アレルギーがある場合は医師に相談を

きな粉の原料は「大豆」。大豆はアレルギー表示義務7品目のひとつです。ですので、きな粉を初めて食べるときは、他の食材と同じように小さじ1からスタートして、徐々に量を増やしていきましょう。

離乳食で使うきなこの選び方

原材料が「大豆」だけのものを選択しよう

きな粉を選ぶときは、原材料が「大豆」だけのものを選びましょう。製品によっては大人用に砂糖などを入れているものもあります。購入するときは、赤ちゃんでも食べられるか、原材料名も確認してくださいね。

きなこを使った離乳食の簡単レシピ

今回、きな粉を使った離乳食レシピを紹介しますが、その前に私の働いている保育所給食での失敗談です。

その日のおやつは、きな粉ヨーグルトでした。子供たちがお昼寝から起きた頃を見計らい、給食の先生がヨーグルトにきなこをかけて準備しました。ヨーグルト好きな子供たちですので、この日も喜んで食べてくれるだろう!と思いましたが、結果はきな粉ヨーグルトを見たとたん、子どもたちの顔が曇りました。原因は、きな粉の「色」。食べるまでに数分あったため、きな粉が変色。茶色のきな粉に子どもたちはビックリしたんですね。このことがあってからは、きな粉は食べる直前にかけることにしました。食べるときは目で見る「色」も大切。きな粉は水分を含むとすぐに変色するので、メニューによっては「食べる前にかける」方がいいかもしれませんね。

【離乳食完了期】きな粉バナナヨーグルト

冷蔵庫にある食材で簡単にできるおやつレシピです。ヨーグルトは砂糖を使っていないプレーンヨーグルトを使いましょう。きな粉はヨーグルトにかけると変色しやすいので、食べる直前にかけましょう。完了期の赤ちゃん向けの手順ですが、離乳食中期の赤ちゃんから食べられる食材を使っています。

<材料>

プレーンヨーグルト 40g
バナナ 15g
きな粉 5g

<作り方>

・バナナは、食べやすい大きさにスライスする

・プレーンヨーグルトに、バナナときな粉をのせる

【離乳食後期】かぼちゃのきな粉がゆ

かぼちゃの甘みときな粉甘み。素材の甘みが美味しいおかゆです。この手順は後期向けですが、10倍かゆに裏ごししたかぼちゃ、きな粉をかけたら離乳食初期の赤ちゃんから食べられます。

<材料>

5倍かゆ 90g
かぼちゃ 15g
きな粉 3g

<作り方>

・かぼちゃは、皮、ワタ、種を取って、湯がきやすい大きさに切る

1.かぼちゃは湯がいて、湯切りして、スプーンでつぶす

2.おかゆに、1のかぼちゃときな粉をのせる

* * *

おそらくきな粉は今回ご紹介したメニューのように、メインの食材にほんの少しかけて食べることが多いと思います。例えば野菜のお浸し。普段のすりゴマの代わりにきな粉をかけても美味しいですし、1歳過ぎてからの飲み物としての牛乳に、ほんの少しのきな粉を混ぜて飲んでも美味しいです。普段の離乳食にプラスαしてみてくださいね!

記事執筆

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

離乳食のきなこに関する体験談

HugKumでは、0~2歳のお子さんがいるママやパパに、離乳食のきなこについてアンケート調査しました。まずは、きなこの食いつきについてお聞きしました。

Q.離乳食でお子さんは「きなこ」を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

Q.離乳食でお子さんは「きなこ」を好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?

「好んで食べた」が35.8%、「食べてはくれた」が33.3%と7割近いお子さんたちが、離乳食できなこを口にできているようです。調理も取り入れやすく、初期の後半から食べられることもあってか、離乳食では人気の食材と言えそうです。

お子さんたちの食べる様子はどうだったのでしょうか。体験談もご紹介します。

ママパパの体験談

「きなこを食べさせるのは、いつもヨーグルトに混ぜたものをあげていた。ヨーグルトが好きだったので、きなこ入りもすんなり食べられた。」(30代・福岡県・子ども1人)
「あまり好きそうな感じではなかったか嫌がらずに食べてくれた」(20代・京都府・子ども3人)
「おかゆやご飯に混ぜると好きそうでした。ヨーグルトに混ぜるのも好きそうでした。」(30代・埼玉県・子ども3人)
「蒸しパンに混ぜたり、おかゆに混ぜたりヨーグルトに混ぜたり毎朝のように食べていました。大きくなった今でも変わらず。 1番のオススメはおかゆか白ご飯に豆乳とバナナときなこを混ぜたモノです。おはぎのような味と食感で私も好きです。」(30代・大阪府・子ども3人)
「きなこを振りかけるだけだと咽せてしまい失敗しました。 食パン、マフィン、パンケーキの生地に混ぜ込んであげていました。」(30代・北海道・子ども2人)

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構成/HugKum編集部

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