「兎」を使った名前は古風で神秘的! 漢字の由来や意味、兎にまつわる伝説を徹底解説

名前に使われる漢字としては珍しい印象の「兎」ですが、近年では名付けに人気が出ています。由来をたどってみると、「兎」は実は神話とも縁深い由緒ある漢字でした。今回は「兎」の由来や意味を詳しく解説、また「兎」が古来よりどのように扱われてきたのかご紹介します。

「兎」の成り立ち

」は動物のうさぎの姿かたちをあらわす文字がルーツの象形文字です。訓読みは「うさぎ」、音読みでは「」「」と発音するほかに「う」とも読みます。またある伝説から月を意味する漢字としても知られています。

兎を使った名前にはどんな意味があるの?

古風で神秘的な由来を持つ兎という文字は、名前ではどのような意味になるのでしょうか。

まず動物としての兎の良く跳ねる、跳ぶという性質から、目標に向かって飛躍するようにという意味が込められます。また、数々の伝説に登場する兎のエピソードから、賢さや勇気、慈悲深い人になってほしいという願いを込めることができるでしょう。

兎にまつわる数々の伝説

兎は古今東西のさまざまな伝説に登場する、神秘的な存在です。それらのエピソードが長じて、神として祀られたり、月の象徴的存在として語られたりするようになりました。兎を名前に取り入れれば、その神秘性にあやかれます。

因幡の白兎

島根県は出雲に祀られる大神・大国主(オオクニヌシ)が登場する古事記には、兎との有名なエピソードが書かれています。

サメをだまして海を渡ろうとした1匹の兎。嘘がばれ、サメたちに毛皮をはがれて泣いているところに大国主の兄弟たちが通りかかりました。彼らは兎に「塩水で傷口を洗い、風に吹かれれば傷は治るだろう」と嘘を教えます。
兄弟たちの言う通りにした結果、傷が悪化し苦しむ兎に行きあった大国主が本当の治療法を教えると、傷はすっかり癒え、兎は感謝と共に大国主に美しい八上比売(ヤガミヒメ)との結婚を予言しました。大国主と縁ができた兎は兎神として、全国各地で祀られ、その伝説は今も語りつがれています。

いなばのしろうさぎ

文・絵/いもとようこ 刊/金の星社

小学校の国語の教科書にも掲載されていた「いなばのしろうさぎ」。小さな子どもでも読みやすく書かれたこちらの絵本は、わかりやすいストーリーの中に、「嘘をつくと自分に返ってくる」という教訓も学べる絵本です。

月の兎の伝説

月の模様が兎に見立てられていることは有名ですが、仏話がもとになっていることはご存じですか?

昔むかし、兎と狐、猿が行き倒れそうになっている老人に出会います。動物たちはそれぞれ老人を助けるために食べ物を持ち寄りますが、兎だけがなにも用意することができませんでした。そこで兎は、焚火を起こさせてその中に飛び込み、自らを犠牲にして老人の腹を満たそうとします。実は老人の正体は帝釈天という神で、兎の行いを評価して月に召し上げました。賢く慈悲の心に満ちた兎の心は広く知れ渡り、現在に至るまで正しい人の心を教える教訓となっています。

つきのうさぎ

文・絵/いもとようこ 刊/金の星社

「どうして月にはうさぎがいるの?」十五夜の由来が子どもにもわかりやすく描かれた行事絵本です。

名付けのポイント

赤ちゃんの名付けの際に気をつけるべき点をご紹介します。

運勢を左右する字画

姓名の字画は、人の運勢を左右するものです。名前候補の画数を調べて、幸運を呼ぶ名前を考えましょう。字画はWebサイトでも簡単に調べられますが、本格的に検討したい場合は姓名判断を行う神社やお寺に出向き、専門家に相談してみましょう。

言葉の響き

口に出して呼び合う名前は、響きの印象も重要です。名字とのバランスも検討し、実際に声に出して確かめてみましょう。子どもがその名前で呼ばれる様子を想像しながら考えることが大切です。

名前の意味

どんな人になって欲しいか、子どもの人生を思って名付けましょう。また憧れの人や家族や親戚の名前から1文字を頂き、その人の功績や能力にあやかる方法も古くからポピュラーな名付けです。

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「兎」を使ったおすすめの名前

兎を使った名前にはどんなものがあるのでしょうか。おすすめの名前候補をご紹介します。

碧兎(あおと)

宝石をあらわす王(玉)、輝く意味の白、そして石が組み合わさった碧は、美しい宝石やエメラルドグリーンのような爽やかな青緑色を意味する漢字です。兎の字と組み合わせれば、目標に向かって飛躍し、輝かしい成功をおさめる人生を願うことができます。

秋兎(あきと)

実りの季節、秋は名前でも成果の多い人生でありますようにという願いを込められる漢字です。秋兎という名前には、目指すものへ一心に跳び、結果をもたらすことができる人という意味が込められます。また中秋の名月のイメージから、秋生まれの赤ちゃんにもぴったりの名前です。

兎月(うづき)

静謐なイメージの月という漢字は、名付けでも神秘的で静かな人柄を思わせます。仏話のエピソードもほうふつとさせる兎月という名前には、優しさや思慮深い人になってほしいという願いを込めることができます。

英兎(えいと)

能力や容姿が人並み外れてすぐれていることを指す英は名付けでも好んで用いられる漢字です。英兎には、賢さや美しさ、目標を達成する能力を持つ人などの意味をが込められます。

海兎(かいと)

海はその豊かさや広さにちなんで、心が広く、愛情深い人という意味で名前に付けられます。海兎という名前には、人に優しく慈悲深く接することができる人になってほしいという願いが込められます。

隼兎(はやと)

音読みで「しゅん」、訓読みで「はやぶさ」と読む隼は、鋭い眼光とたくましい翼を持つ鳥の名前でもあります。名付けではその勇猛な姿にちなみ、運動能力の高さや勇気を持つことを願い用いられる漢字です。隼兎には勇気と賢さ、優しさを兼ねそなえた人という意味が込められます。

衣兎(いと)

衣は主に布の意味を持ち、名付けでは人を包み込むような優しさを願って用いられます。数々の説話で賢さや優しさが書かれてきた兎と組み合わせた衣兎という名前には、賢く優しい、勇気のある人という意味が込められるでしょう。

音兎(おと)

音そのものや音色、芸事をあらわし、長じて人の心に明りを灯すことのできる、芸に秀でた人という意味がこめられる音は、男女問わず名付けで人気の漢字です。音兎という名前には、賢く音楽の才能に恵まれ、目標に向かって飛躍することのできる人という意味が込められます。

里兎子(さとこ)

村里やふる里など、どこか懐かしく心安らぐイメージを持つ里もまた、名付けでは人気の漢字です。また子の字は古くから女の子のたおやかさを願って用いられてきました。里兎子という名前には、優しく大らかで賢い子に育つようにという願いが込められます。

兎季子(ときこ)

季は季節、四季などに主に使われる漢字で、名前においてはそのイメージから豊かさや彩りあふれる人生であるようにという願いが込められます。兎季子という名前には、持ち前の賢さと優しさで豊かな人生を切り開くことができる人、という意味を持たせることができます。

美兎(みう)

羊に大を組み合わせた美という字は、見た目の美しさのみならず心のありようから生き方まで、さまざまな物事が人の心を打つ素晴らしいものであるという意味を持ちます。美兎という名前には優しさや心の美しさを持ち、豊かで実りある人生を送ることができますように、という願いが込められます。

「兎」にはいろいろな意味が込められます

古来より神聖なものと関わりがある兎にはポジティブな意味が沢山あります。奥深い由来を数多く持つ「兎」は人とかぶる心配も少なく、また優しく凛としたイメージを持たせることができます。神様との関わりも深く、賢さや優しさの意味も込められる「兎」を名前候補にしてみてはいかがでしょうか。

文・構成/HugKum編集部

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