「鏡開きの日」はいつ?由来は? 鏡餅の上手な開き方のコツ、おいしい食べ方やレシピをご紹介

お正月に飾る鏡餅。お正月が過ぎたら鏡餅を下げて鏡開きを行います。この鏡開きは、いつ、どのようにするのか意外と知らない人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、鏡開きの日はいつなのか、どんなことをするのかを解説。また、鏡開きをしたあとに作る食べ物にはどのようなものがあるのか、鏡開きの餅のおいしい食べ方・レシピもご紹介していきます。

鏡開きはいつ?どんなことをする行事?

鏡開きとは

鏡開きはお供えした鏡餅を下ろし、そのお餅を食べる風習のことです。この鏡開きは、具体的には何をすればよいのでしょうか。また、なぜ「鏡開き」というのでしょうか。それぞれ説明していきます。

「鏡開き」って何をするの?

「鏡開き」とは、お正月に神様にお供えしていた鏡餅を割って食べる風習のことをいいます。鏡餅を食べることで、歳神様に力を授けてもらい、一年の無病息災や良運を願います。

なぜ「開き」というの?

「鏡開き」はもともと武家から始まった行事です。実際には鏡餅を割るのですが、「割る」という表現が縁起が悪いことから、末広がりを意味する「開く」という言葉を使い、「鏡開き」というようになりました。

結婚式やイベントの樽酒の鏡開きとの違い

お祝いの席で、酒樽のふたを木槌で割ることも「鏡開き」といいます。これは、酒屋が酒樽のふたのことを「鏡」と呼んでいたことから。そして、縁起のいい「開く」という言葉を組み合わせて「鏡開き」となったそうです。

酒樽のふたを割ることも「鏡開き」という

 

一方、鏡餅の「鏡」は、神様が宿る鏡に見立てたことによります。そして前述したとおり、「切る」や「割る」という言葉は縁起が悪いので、「開く」という言葉を使って「鏡開き」というようになりました。

「鏡」の意味は違いますが、どちらの鏡開きも健康や幸せなどを願うことは同じです。

鏡開きの由来

「鏡開き」はいつから始まった風習なのか、その由来を説明しましょう。

いつから始まった?

そもそも鏡餅をお正月にお供えするのは、室町時代に武家で行われていた風習といわれています。お供えした鏡餅はお正月の終わりにお雑煮にして食べていました。それが鏡開きのはじまりと考えられています。江戸時代になると、一般庶民の間でも鏡餅をお供えする風習が広まったそうです。

鏡開きの日はいつ?

鏡開きの日は、地方によって異なるのだそうです。それぞれの地方の鏡開きの日はいつなのか、理由とともに解説していきます。

関東地方は1月11日

松の内を1月7日までとする関東地方などでは、1月11日に鏡開きを行います。実は、江戸時代までは1月20日に鏡開きが行われていました。しかし、20日が三代将軍・徳川家光の月命日と重なるため、11日に変わったのだそうです。それ以来現在に至るまで、関東地方での鏡開きは、1月11日となっています。

関西地方は1月15日

関西地方などでは、松の内を15日までとしています。そのため、鏡開きは1月15日に行うことが多いようです。

京都と近隣の一部は1月4日

京都やその周辺の一部地域では、鏡開きを1月4日に行います。理由は明らかになっていませんが、京都では「三が日が過ぎたらお正月は終わり」と考えられているからではないかという説があります。

鏡開きはいつからいつまで?

地方によって鏡開きの日は異なりますが、1月11日〜15日あたりで行われるのが一般的だと考えられます。鏡開きをしたお餅は、鏡開きの日に食べるといいですが、量が多くて全部食べられない場合には、なるべく早めに食べるようにするのがおすすめです。

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鏡餅の上手な開き方、コツ

鏡餅を上手に開くにはどうしたらよいでのしょうか。ここでは、上手な開き方とそのコツをご紹介します。

伝統的な方法は木槌で叩く

伝統的な鏡開きの方法は、鏡餅を木槌や金槌などで叩いて割ることです。このときのコツは2つあります。1つ目は、鏡餅を新聞紙やビニール袋で包むことです。そうすることで、叩いたときにお餅が飛び散ることがありません。2つ目は、少しずつ叩いて表面にヒビを入れていくことです。ヒビが入れてから強く叩くとうまく割れますよ。

お湯で煮る方法

ご家庭に木槌や金槌がないこともあるでしょう。その場合には、煮てやわらかくするのがおすすめです。やり方は、鍋に鏡餅とたっぷりの水を入れ、沸騰させます。沸騰したら、弱火で3分程度煮て、火を止めます。やわらかくなるまでしばらく置いておくようにしてください。やわらかくなったら、食べやすい大きさに手でちぎるとよいでしょう。

お餅が硬くて割れないときはどうする?

鏡餅は乾燥していてうまく割れないこともあります。その際には、水に半日ほど浸けてみてください。そのあと、電子レンジで加熱したり、お湯で煮たりするとやわらかくなります。お餅を取り出すときには、火傷しないように気をつけてくださいね。

禁止事項は?

鏡餅は、刃物を使って切ると縁起が悪いといわれています。これは、鏡餅に宿る神霊が刃物を嫌うからという理由や、もともと鏡開きは武士の家系から伝わった風習なので、刃物を使うことは「切腹」を連想させてしまうためだと考えられています。

ですので、鏡餅を小さく分けたいときには、なるべく木槌やめん棒を使ったり、手で割るようにしましょう。また最近では、鏡餅の形のパッケージに、切り餅が個包装になって入っているものも売られています。そういったものを利用するのもいいですね。

鏡開きの食べ物

鏡開きをしたあとのお餅を食べることによって、「神様に力を与えてもらえる」という意味があります。どのような食べ物で味わえばよいのか、ご紹介していきましょう。

鏡開きをしたら、お餅はどうやって食べるといい?

雑煮

鏡開きのお餅を使った食べ物で、一般的なのがお雑煮です。そもそも、お餅も含め、お雑煮に使う野菜などの材料は、お供えものから作られていました。お供えしたものには歳神様の魂が宿っているとされているので、食べることで神様の力を授かり、1年の無病息災を願う意味があります。

おしるこ

おしるこも、鏡開きのお餅を使う食べ物です。これにも由来があります。おしるこに使う小豆の赤色には、古くから魔除けの意味合いがあると信じられていました。ですので、歳神様の魂が宿った鏡餅と、魔除けの力がある小豆を使ったおしるこを食べることで、力を授かることができると考えられているのです。

揚げ餅

鏡開きをしたお餅は、乾燥していたり、細かくなってしまうこともあります。その状態のお餅をおいしく食べる方法のひとつが、揚げ餅です。揚げ餅にする場合は、細かくなったお餅を新聞紙やざるの上に広げてしっかり乾燥させるのがポイント。お餅の中に水分が残っていると、油で揚げるときに破裂することもあるので気をつけてください。

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鏡開きの餅のおいしい食べ方・レシピ

鏡開きの餅をおいしく食べるレシピをご紹介します。

「かぶのすりおろしのお雑煮」

体を温めてくれるかぶをすりおろしてお雑煮に。お餅が入っているから腹持ちもいいですよ。

◆材料

(3人分)
かぶ 中2個
豚ひき肉 120g
切餅 5個
だし汁 500ml
【A】
しょうゆ 大さじ1
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/4

◆作り方

【1】かぶは皮をむいてすりおろす。かぶの葉は小口切りにする。
【2】餅は食べやすい大きさにちぎる。
【3】鍋で豚ひき肉を炒る。ポロポロしてきたら、だし汁と【1】を加えて、温まったら【2】、【A】を加えて、餅が柔らかくなるまで煮る。

教えてくれたのは

牛尾理恵さん
栄養士の資格ももつ料理研究家、フードコーディネーター。病院での食事指導、料理研究家の助手、料理専門の制作会社を経て独立。おいしく、作りやすく、体にやさしい家庭料理が人気。

『めばえ』2018年2月号

【お餅アレンジレシピ】定番のお雑煮やおしるこから、スイーツやおかずにもなる美味しい食べ方まで
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鏡開きをして、一年の無病息災や良運を願いましょう

「鏡開き」は、年の始まりの大切な行事です。家族で鏡餅を開き、お雑煮やおしるこにして食べて、一年の無病息災や良運を願いましょう。

文・構成/HugKum編集部

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