まいたけは冷凍しないともったいない! メリットだらけの便利な使い方・レシピを紹介

冷凍まいたけは、冷凍するとメリットがたくさん! 手間いらずの天ぷらやおすすめレシピをご紹介します。

まいたけは冷凍すると旨みや栄養がアップ

秋になると、急にきのこが恋しくなりますよね。特にまいたけは、免疫力を高めると言われるβ₋グルカンが、きのこ類の中でもナンバーワン。日常で不足しがちなビタミンDや食物繊維も豊富なので、積極的に摂りたい食材です。

まいたけは、冷凍できるので新鮮なうちに冷凍保存しておくのがおすすめです。

冷凍して細胞が壊れると旨みと栄養が増える!

まいたけは、冷凍することで旨味成分と栄養が増量します。この現象は、冷凍できのこの細胞が傷つき、細胞内の成分が出やすくなることで起きるとか。まさにミラクル!  逆に冷凍して食べなきゃもったいないくらい冷凍向きなんです。

まいたけの冷凍保存方法

冷凍する時の注意点は、他の食材に比べて簡単なのもいいところ。冷凍保存袋に入れたら“しっかり空気を抜く”だけ。工程としては、冷凍保存袋にほぐしたまいたけを入れて、空気を抜きながらチャックを閉じればオッケーです。

冷凍保存袋にまいたけを入れたら、チャックの口は開けたまま、まいたけを軽く押しつぶすようにすると空気が抜きやすいです。空気が抜けたら、すぐに口を閉じましょう。

冷凍したまいたけの保存期間

冷凍用保存袋で密閉した場合、1~2か月ほど冷凍保存可能(保存状態により異なる)。保存期間が長いのも嬉しいですよね!

冷凍したまいたけの解凍方法

冷凍したまいたけは、解凍せずに使うのが美味しく食べるコツ。完全に解凍してしまうと水分が出て食感がなくなってしまいます。使う時は、冷凍のまま一気に調理することが重要です。

冷凍まいたけは、解凍せずに凍ったまま使いましょう。

凍った状態でも、保存袋の上から簡単にほぐすことができます。

冷凍まいたけを天ぷらにしたい時は?

サクッと揚がった天ぷらも、冷凍まいたけなら失敗なく作れます!

天ぷらの場合も凍ったまま揚げるのがポイントです。通常、天ぷらの衣は冷水や氷を使いますが、冷凍まいたけなら必要ナシ。凍ったまいたけが氷の代わりになるため、常温の水でも大丈夫なんです。調理の手間が減るのもメリットですよね!

揚げたての状態です。冷凍まいたけなら、カリッと香ばしく揚がります。冷凍だって言わなければ、きっと分かりません(笑)。

冷凍まいたけの天ぷらを揚げるポイント

では、冷凍まいたけを失敗なく揚げるコツをご紹介しますね。今回は天ぷら衣に米粉を使い、片栗粉をブレンドしました。小麦粉を使う場合でも、普段の衣に片栗粉(大さじ1程度)を入れるとサクッと揚がるので、やってみてくださいね♪

凍ったままの冷凍まいたけを入れて、全体に衣をつけます。

160℃程度に熱した油に凍ったままのまいたけを入れて、低温でじっくり揚げていきます。

キツネ色になったら返して、両面揚げましょう。まいたけの水分を飛ばすように、しっかりと揚げるとサクサクに仕上がります。

 

冷凍まいたけの天ぷらの作り方は、他のきのこ類でも代用できます。いろいろな冷凍きのこを天ぷらにしても◎。片栗粉を入れることで冷めてもサクッとした食感が楽しめます。ぜひ、お試しあれ!

撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)

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HugKumおすすめ! 冷凍まいたけを使ったレシピ

【1】きのことさつまいも入りカレー焼きそば

秋の風情を感じる具材を入れた焼きそばに、カレー風味で一味違った楽しみ方を!

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
しめじ 1パック
まいたけ 1パック
さつまいも 1/2本(100g)
ソーセージ 4本
小松菜 1/2束
焼きそば用の麺 3玉
サラダ油 大さじ2

【A】
ソース 大さじ3
カレー粉 大さじ1

塩 少々

◆作り方

【1】しめじとまいたけは食べやすい大きさにほぐす。さつまいもは皮のまま5mm厚さの小口切りにし、ソーセージも同様に切る。
【2】小松菜は2cm長さに切る。
【3】フライパンにサラダ油を熱して【1】を炒め、軽く火が通ったら、麺、水1/3カップを加えてほぐしながら炒める。水分がなくなったら【A】を加えて炒め、仕上げに【2】を加えて炒め合わせ、塩で味を調える。

教えてくれたのは


鈴木薫さん

シンプルで、おいしくて、センスのいいレシピが人気。双子の女の子と男の子のママ。

『めばえ』2013年11月号

【2】たらと白菜のみそホイル蒸し

オーブンシートで蒸し煮にすれば、たらや野菜の水分に味噌が溶けて優しい味わいに。仕上げのバターはしっかりコクを出してくれます。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
生たら 3切れ
玉ねぎ 1/4個
白菜 1~2枚
にんじん 3cm
まいたけ 1パック
バター 30g

【A】
かつおだし汁 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ1と1/2
みそ 大さじ2

◆作り方

【1】たら1切れは2等分し、玉ねぎは薄切り、白菜は1cm幅に切る。にんじんは縦半分にして斜め薄切りにする。まいたけはほぐす。
【2】オーブンシート(またはアルミホイル)に【1】の野菜とまいたけをのせ、上にたらとバターをのせ、混ぜ合わせた【A】をかけて包む。
【3】オーブントースターの天板にのせ、10分蒸し焼きにする。

教えてくれたのは


尾田衣子さん

「ル・コルドン・ブルー」やイタリアにて料理を学び、OLから料理研究家に転身。現在、「料理教室Assiette de KINU」を主宰。男の子のママでもある。

『めばえ』2014年11月号

【3】カリカリパンのミルフィーユ

餃子の皮をカリッと焼いて、きのこ、生ハム、チーズを重ねれば、ごちそうパンメニューの完成!  お酒にもよく合います。

◆材料

(4人分)
餃子の皮(大)(あればカラザウパン) 12枚
まいたけ、しいたけ、エリンギ 各1パック
生ハム 8枚
スカモルツァ・ビアンケチーズ(またはスモーキーなプロセスチーズ) 1個(約300g)
セルフィーユ(好みのハーブでもOK) 1束
ローズマリー 1束
エキストラバージンオリーブオイル、黒こしょう、塩 各適量

◆作り方

【1】オリーブオイルをひいたフライパンで、餃子の皮の両面をカリカリに焼き、塩・こしょうで味を調整する。
【2】別のフライパンにオリーブオイルをひき、ロ ーズマリーをちぎり入れ、石づきを取って食べやすい大きさに切ったきのこ類、3~4cm幅に切った生ハムを加えて炒める。
【3】【1】をクッキングシートの上に並べ、その上に【2】、スライスしたチーズをのせて、200℃に予熱したオーブンで約5分焼く(チーズが溶けるまで)。
【4】【3】を3つミルフィーユ状に重ね、セルフィーユを適量ずつ飾る。

教えてくれたのは


ベリッシモ・フランチェスコさん

イタリア料理研究家、料理コンサルタント。イタリア・ローマ出身。料理指導のほか、各メディアを通し、イタリアと日本の文化の架け橋的な役割を果たす。オリーブオイル・ソムリエ(AISO認定)としても活躍。

『めばえ』2016年12月号

【4】豆腐ときのこのつくね串

小さいけれど栄養がギュッ!  スティックに刺しただけで、楽しい!持ちやすい!食べやすい!

◆材料

(8本分)
しいたけ 1枚
まいたけ 1/4パック
サラダ油 大さじ1
青のり 少々

【たね】
鶏ひき肉 150g
木綿豆腐 100g
玉ねぎのみじん切り 1/4個分
片栗粉 小さじ2
しょうがのすりおろし、塩、こしょう 各少々

【たれ】
しょうゆ、みりん、酒 各大さじ1
砂糖 小さじ1/2

◆作り方

【1】しいたけ、まいたけは石づきを取ってみじん切りにする。たねの豆腐はペーパーに包んで皿をのせ、10分ほど置いて水切りする。
【2】ボウルにたねの材料を入れて、しっかり混ぜる。【1】のきのこ類を加えてさっと混ぜ、8等分にして細長い形を作る。
【3】フライパンにサラダ油を熱して【2】を並べ、中火で両面をこんがり焼く。さらに、ふたをして弱火で2分ほど蒸し焼きにする。フライパンの余分な脂を拭き取り、材料を混ぜたたれを回し入れて全体に絡め、スティックに刺して青のりをふる。

教えてくれたのは


コウ ケンテツさん

料理研究家。旬の素材を生かした簡単&おいしい&ヘルシーな家庭料理が人気。テレビや雑誌、講演会など幅広く活躍し、著書も多数。1男2女のパパでもあり、食育や食を通してのコミュニケーション活動にも力を入れている。

『めばえ』2018年3月号

【5】チキンときのこのカレー鍋

チキンときのこのうま味たっぷりのカレー鍋。子どもには仕上げに生クリームを入れてマイルドに!

◆材料

(大人3~4人分)
鶏もも肉 2枚
しめじ、まいたけ 各1パック
しいたけ 6個
エリンギ 3本
長ねぎ 1本
にんじん 1/2本

【A】
水 5カップ
顆粒スープの素 大さじ1
カレールウ 90g(4~5皿分)
にんにくのすりおろし 1片分

◆作り方

【1】鶏肉は食べやすい大きさに切り、しめじとまいたけは小房に分け、しいたけは軸を除いて半分に切る。エリンギは5mmの厚さに切り、ねぎは斜め薄切りにし、にんじんは輪切りにして好みの型で抜く。
【2】 鍋に【A】を入れて火にかけ、【1】(ねぎ以外)を加えて火が通るまで煮、最後にねぎを加える。

◆ポイント

子どもは「マイルドカレーうどん」で。

別鍋に汁を取り分け、生クリームを混ぜ(汁2に対し1)、うどんを加えて煮る。器に盛って具を取り分ける。

教えてくれたのは


ほりえさちこさん

栄養士、フードコーディネーター、飾り巻き寿司インストラクター1 級。男の子のママ。育児経験を生かした簡単で栄養バランスのとれた料理やかわいいレシピが人気。

『ベビーブック』2018年2月号

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構成/HugKum編集部

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