4人家族の食費を見直そう! 節約のコツや買い物の仕方を考える

生活にはさまざまなお金がかかります。中でも食費は家族構成によって大きく差が出てしまうものです。4人家族の場合、食費はいくらくらいなのでしょうか?  一般的な食費と節約するためのポイント、買い物術について紹介します。

4人家族の1カ月の食費はいくら?

同じ人数でも家庭によって食費は異なります。特に食べ盛りの子どもがいると、食費を抑えるのは難しくなるでしょう。

また、自分の家庭は食費がかかり過ぎではないかと気になる人も少なくないはずです。では、4人家族の食費の平均月額は一般的にいくらくらいなのでしょうか?

酒代と外食費を除いて平均6万円前後

総務省が全国約9000世帯を対象に行っている家計調査では、家計の収入や支出、貯蓄などのデータが月別・四半期別・年別にまとめられています。

この家計調査の結果によると、4人家族の1カ月の食費は平均6万円前後です。この金額に、ひと月の酒代約2000円、外食費約1万5000円を加えたものがトータルの食費になります。

世帯主の年齢や年収によっても異なる

4人家族の食費は平均6万円前後ですが、世帯主の年齢や年収によっても食費の差が生まれます。特に、年収による影響は大きく、年収が上がるにつれて食費も高くなる傾向があります。

年収350万円未満の家庭では、酒代と外食費を除いた食費の平均は4万円台です。しかし、年収1000万円以上になると、平均8万円前後の2倍になっています。

年収が高くなると外食費も多くなる傾向が見られ、全体の食費が高くなるという結果です。

参考:政府統計の総合窓口ー家計収支編 2019年

食費を節約するための大事なポイント

毎月かかる食費ですが、方法次第では節約することも可能です。食費を節約するためには、どのようなポイントがあるのでしょうか?

毎月の支出を把握する

まずは自分の家庭の食費を把握することから始めましょう。毎月いくらかかっているかが分からなければ、どのくらい節約すればよいかも決められません。

分からないまま節約を始めても、節約の効果が見えづらくなってしまうため、長続きしなくなってしまいます。

食費を把握するために家計簿を付けるのは手間だと感じるかもしれませんが、近年では、買い物のレシートを撮影するだけで家計簿として記録してくれるアプリもあります。

また、電子マネーを使用しているなら、メモ機能を活用することで食費が管理しやすくなるのでおすすめです。

食費の予算を決める

食費の現状が把握できたら予算を設定しましょう。最初は一般的な4人家族の平均月額を予算としてもいいかもしれません。

もしくは、これまでの食費の内容を見直し、無駄なものを差し引いた金額を予算にする方法もあります。

毎月の予算を設定したら、1週間単位、1日単位の予算を算出し、日々の食費の目安にしましょう。最終的なトータル金額が毎月の予算内に収まればよいので、日々の増減はあっても構いません。

定期的に予算と実際の使用金額をチェックし、オーバーした日があったらほかの日の出費を抑えるなどして調整していきます。

現金派であれば、あらかじめ週ごとにお金を分けておき、それを持って買い物に行く方法も効果的です。

外食の回数を減らす

自炊に比べると外食はお金がかかります。自炊なら数百円で作れるメニューでも、外食では千円以上かかることもあるでしょう。

外食を控えることは、食費の節約に効果的です。まずは自分の家庭の外食回数をチェックしてみましょう。もし多いと感じるなら、少し減らすことを目標にしてみると、それだけで節約につながる可能性があります。

無理をすると続かないため、完全にゼロにする必要はありませんが、なるべく自炊を増やすよう心がけましょう。

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食費を節約するための買い物術

必要な食材を仕入れるために買い物は欠かせませんが、どのように買い物するかは食費節約の重要なポイントです。食費の節約につながる、買い物術を紹介します。

冷蔵庫の中身を見える化する

無駄な買い物を減らすには、冷蔵庫の中身を把握することが大切です。「今日は〇〇が安いから」と買って帰ったら、冷蔵庫の中に同じ物があったということが起きないようにしましょう。

まずは冷蔵庫を整理して、中身を分かりやすくしておきます。食材の種類ごとに置き場所を決め、何が残っているか、何が足りないかがパッと見えるようにしましょう。

「買い物に行く前には必ず冷蔵庫の中身をチェックすること」を習慣にすれば、同じ食材を買ってしまうミスを減らせます。

買い物リストを持参する

余分な物を買わないようにするためには、買い物リストを持参することが効果的です。

数日分のメニューを決め、冷蔵庫の中身と照らし合わせながら、必要な食材をリストに書き出しておきましょう。

いざ買い物に行ってみたら、買う予定になかった食材が特売になっていることもあります。その際は買い物内容やメニューを変更するなど、臨機応変に対応しましょう。

リストを持参すれば、余分な食材を買わずに済むだけでなく、買い忘れも防げます。リストは紙に書いたり、スマホのメモ機能を使用したり、すぐに確認できるものが便利です。

また、何の食材をどのくらい買ったかも記録しておくと、次回の買い物の目安にもなり、徐々に無駄を減らせるでしょう。

商品の底値を知る

食材の底値を把握しておくことも食費の節約に役立ちます。曜日ごとや特定の日に安い商品が設定されているお店も少なくありません。

どのお店が・いつ・どのようなセールを行っているのかをチェックしておきましょう。チラシやネットなどで特売品をチェックしてから、メニューを考えるのもおすすめです。

また、野菜・肉・魚などの生鮮食品は、時季によって底値が異なります。夏にはトマトやナス、秋にはサンマなど旬の食材を覚えておくと、比較的安く手に入れられるでしょう。

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食材を無駄なく使い切る方法

メニューを考えて買い物をしても、全ての食材を使い切ることができなかったり、保存している間に傷んでしまったりすると、せっかくの購入が無駄になってしまいます。食材を無駄なく使い切るためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?

野菜を適切に保存する

野菜は種類によって適した保存方法があります。基本的には育った環境と同じような状況で保存することがポイントです。

例えば、ネギやアスパラガスなど上に伸びて育つ野菜は、冷蔵庫の中でも立てて保存すると長持ちします。

また、冷蔵庫の野菜室は、冷蔵室に比べて湿度が高く、野菜の生長を抑制しながら鮮度も保ってくれる便利な場所です。

しかし、ジャガイモやサツマイモなどのいも類は低温保存に向かないため、冷暗所での保管がおすすめです。

使いかけの野菜は種類にかかわらず、冷蔵庫で保存しましょう。切り口をラップでしっかり包み、水分の蒸発を防ぐことで傷みにくくなります。

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冷凍保存を活用する

 

食材を無駄にしないためには、冷凍保存も活用しましょう。お得に購入できる大容量パックの肉は、賞味期限内に使い切れないことが多々あります。購入後は使いやすいよう小分けにして、冷凍保存するようにしましょう。

中途半端に残った野菜は使いやすいサイズにカットして、冷凍すると長持ちします。炒め物や煮物には解凍せずに使えるため、調理時間の手間も省けて一石二鳥です。

冷凍するときはラップやジップロックなどを利用し、しっかり空気を抜いてから保存しましょう。

冷凍した肉や野菜の保存期間は1カ月程度が目安です。また空気に触れる部分が多いひき肉は2週間程度になります。

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無理なく楽しく節約しよう

食費は必ずかかるものですが、工夫をすれば節約することが可能です。しかし、食べる量を極端に減らしたり、常に安い食材だけを使ったりなど、無理をすると長くは続きません。

できる範囲から始めることで、だんだん節約のポイントが分かってきます。楽しく続けることを目標に、上手に節約を行いましょう。

 

構成・文/HugKum編集部

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