目次
離乳食のツナはいつから使っていい?
ツナ缶は、離乳食中期から使えます。離乳食に使うツナ缶は、油分、塩分のあるオイルではなく「水煮」を使いましょう。
そのまま食べれるようになるのはいつから?
大人がツナ缶をメニューに取り入れる時の最大の利点は、「缶を開けてすぐに盛り付けられる」ところではないでしょうか? サラダと和えたり、お浸しに和えたり、卵焼きの上に乗せたりと、ツナ缶アレンジはたくさんありますね。
でも、離乳食に使用するときは、まず「加熱」したほうがいいでしょう。
安全に加工されたツナ缶ですが、赤ちゃんの内臓機能は未発達なので、加熱するとツナがやわらかくほぐれますし、より安心して与えることができます。加熱せずに食べるのは、離乳食完了期を過ぎ、幼児食に入るころを目安にします。
オイルタイプは離乳食完了期以降を目安に使えるようになりますが、その場合はお湯をかけて油抜きしてから使用します。
オイルタイプをそのまま使うのは、幼児期以降が目安。その場合もじゅうぶんオイルを切ってから使ってください。
食塩無添加ならそのまま食べてもいい?
ノンオイルで食塩無添加のツナ缶もありますね。食塩が入っていないのでそのまま調理に使ってもOKですが、必ず火を通しましょう。
離乳食のツナ缶の下処理方法
ツナ缶の塩抜き・油抜きのやり方、下処理についてご説明します。
塩抜き
水煮のツナ缶の中には、塩分が含まれているものがあります。その場合は、調理前に塩分を取り除く下処理が必要です。塩分を取り除く方法は2種類あります
●鍋で塩抜き
小鍋に湯を沸かし、ツナを入れて1分ほど湯がく
●湯通し
ザルにツナを入れて、湯を回しかける
月齢が低いほど鍋で塩抜きし、月齢が上がるごとにカンタンにザルで湯通しに変えていくなど、お子さんの発達に合わせて下処理の方法を変えていきましょう。
油抜き
オイルタイプのツナ缶を使う場合は、調理前に油分を取り除く下処理が必要です。塩油分を取り除く方法は、塩分と同様に2種類あります
●鍋で油抜き
小鍋に湯を沸かし、ツナを入れて1分ほど湯がく
●湯通し
ザルにツナを入れて、湯を回しかける
はじめのうちは鍋で塩抜きし、幼児期に近づけばカンタンにザルで湯通しにに変えていくとよいでしょう。
離乳食で使うツナ缶の選び方
何の魚が使われているか?
ツナというとマグロが使われていると思いますが、カツオを使っているツナ缶もあります。ツナ缶デビュー時期は原材料の確認もするといいですね。
ノンオイルを使う
オイルのツナ缶は大人にとっても「油分が多いな」と感じますよね。ですので赤ちゃんには不向き。1歳を過ぎたら徐々に使ってもOKですが、その場合も調理に入る前に、ザルや茶こしに入れお湯を回しかけて油分をなるべく取り除いてくださいね。
離乳食におすすめのツナ缶3選
いなば 国産 ライトツナ 食塩無添加 水煮
伊藤食品 マグロ水煮フレーク 食塩不使用
ツナ缶 ツナフレーク カモメや ライトツナフレーク水煮 食塩不使用
離乳食の時期別 ツナの量の目安
時期別のツナの量・状態について解説します。
離乳食中期(生後7~8か月)
量 10g
ツナはパサパサしていて、口に入ったときに気になる子もいます。すり鉢ですりつぶしたり、水溶き片栗粉でとろみをつけるとパサパサ感が軽減されます。
離乳食後期(生後9~10か月)
量 15g
離乳食後期は、食べ物の大きさの目安が5㎜程度になりますが、パサパサしているツナの食感が気になって吐き出す子もいます。そんなときは、目安の5㎜よりも小さめにほぐしてももちろんOK。
また、水溶き片栗粉などを使ってとろみをつけたり、滑らかな食材のじゃがいもやかぼちゃに加えると食べやすくなります。
離乳食完了期(生後11~12か月)
量 15g~20g
完了期は食べ物の大きさの目安が1㎝程度になります。カミカミするのがだんだん上手になってきますが、もし吐き出す場合は後期までと同じように調理方法に工夫してみてもいいでしょう。
ツナ缶の冷凍保存方法
ツナ缶を冷凍する場合は、以下のようにしてみてください。
ツナ缶を冷凍するときのチェックポイント
1.油分、塩分をお湯を回しかけて取りのぞく
2.しっかり湯切りする
3.1回使用分を小分けパックやラップに包んで冷凍する
1回分に分けることで、調理するときに使いやすく便利です。
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ツナを使った離乳食の時期別おすすめレシピ
それでは、各時期のツナ缶を使った離乳食レシピを紹介しますね!
【離乳食中期】ツナと大根の煮物
このメニューは、しょう油で味付けすれば大人も美味しく食べられます。多めに作って赤ちゃん用を取り分けたあとは、大人用に味付けてみてくださいね!
<材料>
ツナ水煮缶 10g
大根 20g
ニラ 3g
かつお昆布だし 100~150ml
<作り方>
・大根は煮やすい大きさに切る
・ニラはみじん切りにする
・ツナはザルに入れてお湯を回しかける
1.かつお昆布だしで大根を煮る
2.1がやわらかくなったら取り出してみじん切りにする
3.2とニラ、ツナを鍋に戻してひと煮立ちさせる
【離乳食後期】ツナとじゃがいものお焼き
手づかみメニューにもなるおやきです。「自分の手でつかんでぱくぱく」の練習にぴったり。
<材料>
じゃがいも 40g
ツナ水煮缶 15g
<作り方>
・じゃがいもは茹でやすい大きさに切る
・ツナはザルに入れてお湯を回しかける
1.じゃがいもをやわらかく茹でて湯切りしてつぶす
2.1にツナを混ぜ合わせてフライパンで両面焼く
【離乳食完了期】ツナのトマト丼
大人は同じ材料を使ってルーを入れると、ツナのハヤシライスを作れますよ!
<材料>
ご飯 80g
ツナ水煮缶 20g
玉ねぎ 15g
トマト 15g
水煮大豆 10g
かつお昆布だし 100ml
味噌 0.5g
<作り方>
・ツナはザルに入れてお湯を回しかける
・玉ねぎは1cm角に切る
・トマトは湯むきして種を取り除き1cmに切る
・水煮大豆は湯がいて薄皮をむく。完了期前半は半分に切る
1.かつお昆布だしで玉ねぎ⇒ツナ、トマト、大豆の順に煮る
2.味噌で風味をつけてご飯の上にかける
【離乳食後期】ツナサンド
クリームチーズを使ってお手軽サンド! 大人も一緒のメニューでいただけますよ!
<材料>
食パン 1/2枚
ツナ水煮缶 15g
クリームチーズ 5g
<作り方>
・ツナはザルに入れてお湯を回しかける
1.ツナとクリームチーズを混ぜ合わせて食パンに塗りサンドイッチにする
離乳食のツナに関する体験談
HugKumでは、離乳食を経験しているママパパ120人にツナの離乳食についてアンケート調査しました。
Q.離乳食でお子さんはツナを好んで(嫌がらずに)食べてくれましたか?
28.3%のお子さんがツナは好んで食べ、70%を超えるお子さんがツナを口にできているようです。パサつきなどの口当たりも気になるツナの離乳食の進み具合はどうだったのか、ママパパの体験談もご紹介します。
ママパパの体験談
「パサつきが気になるのでおやきにしたりご飯に混ぜたりして食べている。」(30代・東京都・子ども1人)
「お粥にツナを混ぜて食べるのが大好きで、毎日食べていた」(30代・東京都・子ども2人)
「おいしそうでした。 そのままだとパサパサして食べにくそうだったので、ご飯に混ぜたりとろみをつけると食べやすそうでした。」(20代・神奈川県・子ども1人)
「お粥と混ぜて与えたので、いつものお粥と違う味で戸惑いながらも食べてくれていた。」(20代・大阪府・子ども1人)
「調理の仕方によってはパサパサしたのが嫌なのかあまり食べなかった」(20代・兵庫県・子ども3人)
「初めは口に残るのが嫌だったみたいなので細かくして口当たりを良くしたり他のものに混ぜてあげた。」(20代・愛知県・子ども1人)
便利なツナ缶を上手に活用して
ツナ缶は、下処理も簡単で離乳食に取り入れやすい食材の一つです。大人の料理からの取り分けもしやすいのでぜひ離乳食づくりに活用してみてくださいね。
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記事監修
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。