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碧という名前の人気度
「たまひよ 赤ちゃんの名前ランキング」で、碧は2024年の男の子の人気の名前の堂々1位に輝きました。2010~2020年まで11年連続で、男の子の名前で100位以内にランクイン。2010~2019年までは「あおい」の読みでしたが、2020年は「あお」の読みで13位と上位に入りました。他には、碧人(あおと)・碧斗(あおと)などが人気です。2015~2020年まで6年連続で、男の子の名前の100位以内に入っています。
女の子の名前でも、2020年に「あおい」の読みで73位に、2024年には「あお」で75位に入っています。
有名人では、サッカー選手の田中碧(あお)さん、声優の悠木碧(あおい)さんなどが活躍しています。男女どちらにでも付けられる名前といえます。
碧という漢字の意味や由来
碧という漢字は何を表すのでしょうか。ここでは、意味や由来、名前に込める願いなどをご紹介します。
読み
【訓読み】あお・あお(い)・みどり
【音読み】へき・ひゃく
【名のり・人名訓】きよし・たま
画数
14画。
由来
碧という漢字は「王」「白」「石」から成り立っています。「王」は3つの美しい玉を紐で通した象形、「白」は白く輝くことを表します。これらを「石」と組み合わせ、光沢のある玉のような石を示すようになりました。
意味
青色の美しい石・深い青色・青緑色などの意味があります。
また、碧が入った色の名前は次のようなものがあります。
碧色(へきしょく)
強い青緑色のことで、勾玉の素材として知られる碧玉の色です。碧玉は、英語ではジャスパーと呼ばれる宝石ですが、ブルーサファイヤを表すこともあります。

紺碧(こんぺき)
深く濃い青色です。「紺碧の海」「紺碧の空」のように、海や空の色を表すときによく使われます。

青碧(せいへき)
鈍い青緑色で、中国古代の玉石の色に由来すると言われています。僧尼の服に用いられたとされ、やや渋みのある色です。

紅碧(べにみどり)
紅がかった淡い空色で、紅掛空色とも呼ばれています。空色に紅色を薄く重ねて生まれる色です。

願い
美しい色のイメージから、澄んだ心を持つようにと願いを込めます。
碧が入った男の子の名前候補
1文字で「あお」「あおい」という名前も素敵ですが、ここでは碧が入った男の向けの名前候補をご紹介します。
碧太(あおた)
14+4=18画。太は「大」と「二」が組み合わさってできた漢字で、大きいものを2倍にさらに大きく表し、太い・大きいという意味になりました。男の子の留め字で人気の漢字です。大きくたくましく育ってほしいと願いを込めます。
碧大(あおた)
14+3=17画。大は大きい・多いことを表し、末広がりの良いイメージがあります。両手両足を広げた人の象形から生まれた漢字です。伸び伸びと育つよう想いを込めます。
碧人(あおと・あおひと)
14+2=16画。人は人間を表し、男の子の留め字で人気の漢字です。立派な人になるよう願って名づけます。
碧仁(あおと・あおひと)
14+4=18画。仁は思いやり・情けを意味します。にんべんに「二」を組み合わせ、2人を表し、人と人の間の思いやりや慈しみを示すようになりました。他人を思いやることができるように、人徳のある人に育つように想いを込めます。
碧斗(あおと)
14+4=18画。斗はひしゃく・容量の単位・星座の名前などを表します。北斗七星のイメージから大空や輝きが連想されます。壮大な夢を持つように願いを込めます。
碧音(あおと・あおね)
14+9=23画。音は音色や声などを表します。音楽の才能に恵まれるように想いを込めます。「あおね」の読みは、女の子の名前にも向いています。
碧也(あおや)
14+3=17画。也は断定を表し、男の子の止め字で定番の漢字です。

碧が入った女の子の名前候補
ここからは、碧が入った女の子向けの名前候補をご紹介します。
碧花(あおか)
14+7=21画。花は草木の花や美しいものを表し、女の子の名前で人気の漢字です。花のように美しく育つように願いを込めます。
碧七(あおな)
14+2=16画。七は数の名前や多いことを表します。ラッキーセブンのイメージから、幸運に恵まれるよう願って名づけます。
碧海(あおみ・たまみ)
14+9=23画。海は海や海のように大きなものを表します。大きな愛に満ちた人になるよう想いを込めます。
碧希(たまき)
14+7=21画。希はまれ・珍しいことを表します。希望のイメージから、希望に満ちた人生を祈ります。
碧が入った人気の名前
ここからは、実際に行ったアンケート結果をもとに、名付けの理由やこだわりポイントなどを紹介します。
碧(あお・あおい)
シンプルに「碧」を一文字で使う人も多くいます。そのままで「あお・あおい」と読めて、爽やかで聡明なイメージなのが人気の理由です。
・そのまま碧がかっこいいと思います。爽やかで、明るい感じがします (30代・富山県・子ども1人)
・あおいと読めるから (50代・大分県・子ども2人)
・聡明な感じがするから (40代・大分県・子ども1人)
碧生(あおい・あお・あおは)
「碧」という漢字が持つ澄んだイメージと、「生」のやわらかく前向きな響きが合わさり、自然や生命力を感じさせる名前として注目されています。
・碧という漢字なら碧生という名前が一番合っていると思ったから。爽やかなイメージ (30代・東京都・子ども2人)
碧葉(あおば・あおは)
「碧葉」は、自然の美しさとやさしさを感じさせる名前として人気があります。澄んだ青や緑を表し、植物の成長や生命力を象徴する漢字との組み合わせが素敵です。
・音のイントネーションが良いかなと (30代・東京都・子ども2人)
・男女どちらでも使える (40代・福井県・子ども1人)
碧志(あおし)
「碧志(あおし)」は、澄んだ青や緑を表す「碧」と、意志や志を意味する「志」を組み合わせた名前です。自然の美しさと前向きな気持ちを感じさせる響きで、落ち着きと芯の強さを兼ね備えた印象を与えます。
・かっこいい (40代・福島県・子ども2人)
碧斗(あおと)
「碧」は澄んだ青や緑を表し、自然の美しさや清らかさを感じさせる漢字。「斗」は意志の強さや挑戦する姿勢をイメージさせる漢字として人気があります。
・爽やか (30代・宮城県・子ども2人)
碧翔(あおと)
「碧」は澄んだ青や緑を表し、自然の美しさや清らかさを象徴する漢字。「翔」は空を飛ぶ、自由に羽ばたくという意味があり、希望や成長をイメージさせます。
・「と」留めの名前が好きだから (40代・埼玉県・子ども1人)
名前に使える、日本古来の色彩を表す漢字

他にも、名前に使える日本古来の色彩を表す漢字をご紹介します。
蒼(あお・あおい・そう)
13画。あお・生い茂ることを表します。蒼色(そうしょく)は深い青色で、鬱蒼(うっそう)と生い茂る草木のような色です。木のイメージから真っすぐ育つように、空や海のイメージから大きな心を持つようにと願いを込めます。
葵(あおい)
12画。アオイ科の植物の総称です。葵色(あおいいろ)は葵の花のように、ややくすんだ紫色を表します。また、徳川家の家紋・三葉葵(みつばあおい)は葵の御紋として知られ、和風のイメージや由緒正しい印象があります。品格のある人に育つよう想いを込めます。
藍(あい・らん)
18画。タデ科の一年草や青色の染料を表します。藍色(あいいろ)はやや緑がかった青で、デニムの染料として知られるインディゴと同じ色です。鮮やかな色のイメージから、生き生きとした人生を願って名づけます。
空(そら・くう・こう)
8画。空色(そらいろ)は晴れた空の明るく淡い青色を指します。英語のスカイブルーとほぼ同じ色です。大空のようにスケールの大きな人になるように想いを込めます。
瑠(る・りゅう・たま)
14画。宝石の瑠璃(ラピスラズリ)を意味し、瑠璃色(るりいろ)もその宝石の色です。やや紫がかった鮮やかな青色をしています。瑠璃は12月の誕生石でもあるので、12月生まれのお子さんにピッタリな漢字です。幸運を呼ぶ石と呼ばれていることから、幸せになるよう願って名づけます。
璃(り・あき)
15画。瑠と同じく、宝石の瑠璃(ラピスラズリ)を表します。「成功の保証」「真実」「健康」「幸運」など、とても良い石言葉があるので、これらにあやかって名づけるのもよいでしょう。
桜(さくら)
9画。バラ科サクラ属の木の名前です。桜は日本の代表的な花として親しまれています。桜色は桜の花びらのような淡紅色を表します。皆に愛される人になるように想いを込めます。
桃(もも・とう)
10画。バラ科モモ属の木の名前やその果実を指します。桃色(ももいろ)は桃の花の色を表し、明るく淡い赤色です。桃は古くから不老長寿を与え、邪気を払うと言われているので、元気に健やかに育つよう願って名づけます。
杏(あん)
7画。あんずを表し、英語名はアプリコットです。杏色はあんずの果実の色で、ソフトな黄赤色を示します。実りある人生を祈って名づけます。
碧の名付けに関するよくある質問
「碧」という漢字は、澄んだ青や緑を表す美しい字で、近年名づけに使われることが増えています。しかし漢字の意味や響きに対する印象は人それぞれ。ここでは、名づけを検討する際によく聞かれる疑問についてお答えします。
Q. 「碧」は名前によくないですか?
「碧」は自然の美しさや清らかさを表す漢字で、悪い意味はありません。むしろ透明感や落ち着きのある印象から、女の子・男の子問わず人気があります。ただし画数や姓名判断を気にする方は、全体のバランスを見て判断するのがおすすめです。
Q. 「碧」を男の子の名前につける意味は?
「碧」は中性的なイメージを持つ漢字ですが、男の子の名前に使うと「澄んだ心」「自然との調和」「爽やかさ」などを表現できます。「碧翔(あおと)」「碧斗(あおと)」など、力強さや未来への広がりを感じさせる組み合わせも多く、近年は男の子にも人気が高まっています。
碧を名付けの候補に!
美しい色が思い浮かぶ、碧。色のイメージや空や海が好きな人は、ぜひ名づけの候補にしてみてくださいね。
※ HugKum の記事から「名づけ」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部 ※写真はイメージです。

