目次
電子レンジでゆで卵が作れる! 仕組みを解明
まず最初に、電子レンジでゆで卵が作れる仕組みを解説します。
マイクロ波で水分を沸騰させて加熱
そもそも、電子レンジで食べ物などが熱くなるのは、電子レンジが出すマイクロ波(短い波長の電波)が、食べ物などに含まれる水分(水の分子)を猛烈な勢いで振動させ、摩擦熱を生じさせているからです。
電子レンジでゆで卵を作るときは、卵を直接熱するのではなく、水を使って卵をゆでます。電子レンジで水を温めて、間接的に卵を温めます。その意味では、ガスレンジなどで水を沸騰させてゆで卵を作ることと同じです。
アルミホイルでマイクロ波を遮断
ただし、卵をそのまま電子レンジに入れてはいけません。卵に電子レンジのマイクロ波が直接当たり、卵が爆発してしまいます。卵にマイクロ波が当たることを防ぐために、アルミホイルを使います。アルミホイルの材料であるアルミニウムはマイクロ波を通さないので、卵が熱せられることを防ぎ、卵が爆発することを防ぎます。
ただしアルミホイルで包んだだけだと電子レンジ内で発火する原因になりますので、下記でご説明するような注意が必要です。
卵を電子レンジにかけても爆発しない方法
具体的に、卵の爆発を防ぐ方法を見ていきましょう。
卵が爆発する理由
卵をそのまま電子レンジに入れると、マイクロ波によって卵の水分が沸騰し、水蒸気が発生します。ですが、卵は硬い殻と膜におおわれているため、水蒸気の逃げ場がありません。水蒸気の圧力に耐えきれなくなった卵は、爆発してしまうのです。
方法1:アルミホイルで卵を包む
マイクロ波を遮断すれば、卵が直接熱せられることを防げます。電子レンジでゆで卵を作るときは、卵を*アルミホイルで包んで、水の中に入れ、電子レンジで温めます。
*ただし、アルミホイルを使う場合は、必ず全体が水の中に入るようにしてください。アルミホイルをそのまま電子レンジに入れると、発火の原因となります。
方法2:殻を割っておく
ゆで卵の形が崩れてもよいのであれば、あらかじめ殻を割って電子レンジにかける方法もあります。殻を割っておくと、水蒸気が逃げるので、卵は爆発しません。
電子レンジゆで卵の作り方
アルミホイルで包んで作る方法と、あらかじめ殻を割って作るゆで卵風の作り方を紹介します。
アルミホイルとマグカップで作る方法
◆材料
・卵
・アルミホイル
・マグカップ
・水
・ラップ
◆加熱時間
500wの電子レンジで5分
◆作り方
【1】室温に戻した卵をアルミホイルで包む。
【2】マグカップに【1】を入れ、卵がかぶるまで水を注ぐ。ラップをふんわりかぶせる。
【3】電子レンジ(500w)で5分加熱する。そのまま5分放置する。
【4】アルミホイルを取り、冷水で冷ます。
※注意…電子レンジでアルミホイルを使うときは、直接マイクロ波に当てると、発火してしまう恐れがありますので、必ず全体が水の中に入るようにしてください。アルミホイルをそのまま電子レンジに入れると、発火の原因となります。
ラップとマグカップで作る方法
◆材料
・卵
・マグカップ
・ラップ
◆加熱時間
600wの電子レンジで1分+30秒
◆作り方
【1】マグカップに卵を割り入れ、水をマグカップの7分目程度入れる。
【2】ラップをふんわりかぶせる。
【3】電子レンジ(600w)で1分加熱する。卵をひっくり返しさらに30秒加熱する。
電子レンジを使うゆで卵メーカーの使い方
電子レンジでゆで卵を作ることができる、ゆで卵メーカーもあります。
ゆで卵メーカーとは
ゆで卵メーカーとは、電子レンジでゆで卵を作ることができるグッズ。アルミニウムでできた容器に水を入れ、電子レンジで加熱すると、ゆで卵ができあがります。
使い方1:卵は常温に戻しておく
冷蔵庫から取り出したばかりの卵だと、急激な温度変化のせいで殻にヒビが入り、卵白が外に出てしまうことがあります。卵は常温に戻しておきます。
使い方2:水を入れる
本体容器に水を入れ、卵皿をセットして、卵をのせます。そのあと、蓋をします。
使い方3:電子レンジで加熱する
電子レンジで10分程度加熱します。水で冷やして殻をむけば完成。
100均の電子レンジグッズで作るゆで卵アイデア
SNSでは、耐熱容器や100均グッズでゆで卵を作るアイデアが掲載されていました!
ご飯が炊けるレンジ調理器で
ダイソーのレンジでお米炊くやつでゆで卵作った。 pic.twitter.com/PIjuwAhFiD
— J.E (@jam_sand) January 8, 2021
100均のご飯が炊ける電子レンジ調理器で作ったゆで卵。卵が3つ入り、ふたも使えて便利ですね。
電子レンジを使うゆで卵メーカーのおすすめ
おすすめのゆで卵メーカーをピックアップしました。
温泉卵ができる「レンジで簡単!温泉たまご」
容器に卵を割り入れ、レンジで温めるだけで温泉卵のできあがり。加熱時間は50秒ほどなので、スピーディーに温泉卵を作ることができます。
半熟卵を作りたいなら「半熟王子 レジたまちゃん」
卵のデザインがかわいい電子レンジ調理器。卵を割り入れてレンジで30秒で温泉卵を食べられます。
4個同時に作るなら「ゆでたまご器 4個用」
卵型のコンパクトなゆで卵器。一度に4個のゆで卵を作ることができます。通気孔は火傷を防ぐように設計されているので、安心して使えます。
電子レンジゆで卵は、手軽で時短!
電子レンジを使えば、鍋でお湯を沸かすよりも簡単に、ゆで卵を作ることができます。手軽で、時短にもつながります。マグカップでも作れますし、100均一のゆで卵メーカーを使うのもおすすめ。卵が爆発したり、アルミホイルが発火しないよう、今回紹介したポイントや注意点に気をつけて、ゆで卵をレンジで作ってみてください。
電子レンジでゆで卵を作ったら、冷凍保存したり、いろいろなレシピにもチャレンジ!
文・構成/HugKum編集部