使いきれない牛肉は冷凍保存がおすすめ
牛肉の値段が上がっています。肉はやっぱり牛肉! というご家庭には痛手ですよね。安売りの際には、まとめて購入して冷凍保存しておきましょう。
牛肉の冷凍保存方法
今回は、牛肉を「生」で冷凍する方法をはじめ「下味つき」「加熱」「調理後」として、4つのテクニックをご紹介します。では、順番にみていきましょう。
生のまま冷凍
薄切りの牛肉は、「うす~く包む」という冷凍法が便利! 凍った状態で欲しい分だけ折って使うことができるので、包丁いらずです。
こま切れ肉などの場合は、できるだけ薄く平らにして冷凍しましょう。調理の際は、折って凍ったまま加熱できます。
下味をつけて冷凍
醤油や酒など、軽く下味をつけてから冷凍すれば、肉の乾燥を防ぐことも◎。肉を扱う時は、なるべく素手で触れずに行うこと。保存袋で保存する時は、肉と調味料を入れて袋の上から手で揉めば衛生的です。
加熱後に冷凍
冷凍した肉を解凍すると、ドリップが出やすくなりがち。そこで、あらかじめ焼いた後に冷凍する方法があります。カレー用のブロック肉などは、この方法でストックしておくと重宝します。
竹串などで刺してみて、透明の汁が出てきたらオッケーです。火が通った肉から取り出します。
保存容器にラップを敷き、粗熱がとれた肉を入れて冷凍しましょう。
調理惣菜として冷凍
牛肉とたっぷりの野菜炒めを作って冷凍しておくと、何かと使えます。食材は、小松菜や人参、しいたけなど冷凍向きを選ぶのがコツ。
これさえあれば、焼きそばの具はもちろん。茹でた春雨に解凍して和えるだけで簡単にチャプチェが作れますよ♪
牛肉と野菜のオイスターソース炒め
<材料>(作りやすい量)
牛切り落とし肉…250g
小松菜…1束
人参(小)…1/3本
生椎茸…2枚
にんにく、生姜(すりおろし)…各1/2かけ分
醤油…小さじ1/2
合わせ調味料
オイスターソース…大さじ1/2
砂糖…小さじ1
酒…大さじ1
ごま油…適量
<作り方>
【1】牛肉に醤油と、にんにく・生姜のすりおろしを和えておく。
【2】小松菜はざく切り、人参は薄切り、しいたけは軸を外して薄切りにする。
【3】フライパンにごま油を敷いて火にかけ、【1】の牛肉を色が変わるまで炒めたら【2】を加える。
【4】【3】の野菜がしんなりしてきたら、合わせ調味料を加えて調味する。
「牛肉と野菜のオイスターソース炒め」からの~時短チャプチェです(笑)。チャプチェを作る時は、茹でた春雨に塩とごま油(各少々)を混ぜておくと味がボヤけません。
冷凍した牛肉の解凍方法
最後に、冷凍牛肉の解凍方法について解説します。それぞれチェックしてくださいね。
冷蔵庫に入れて解凍
冷凍した肉はドリップが出やすいため、冷蔵庫での自然解凍はできれば避けたほうが無難です。
流水解凍
冷凍用保存袋に入れて冷凍保存した薄切り肉は、ボウルに入れて流水解凍ができます。薄切りに肉であれば、凍ったまま調理に使えます。
電子レンジで解凍
カチカチに凍っている牛肉ブロックは、容器のフタを外して電子レンジへ。600Wで1分半ほど解凍しましょう(肉の量によって異なります)。
例えば生野菜に解凍後のブロック肉をのせてドレッシングをかければ、ボリュームのあるサラダになります!
カレーなど煮込み料理に使う場合は、凍ったまま加熱可。
牛肉の冷凍保存の期限
牛肉の冷凍保存期限は、以下を目安にしてください。
生のまま冷凍した場合
冷凍用保存袋に入れて冷凍した場合で、3~4週間。
下味を付けて保存した場合
冷凍用保存袋に入れて冷凍した場合で、3~4週間。
加熱して冷凍した場合
保存容器、または冷凍用保存袋に入れて冷凍した場合で、約1か月。
* * *
一度、肉を解凍した後の再冷凍は、安全面からもおすすめできません。解凍後は、できるだけ早めに召し上がってください。
年末は、いつも以上に牛肉の出番が増えるシーズン。美味しく保存して家族が笑顔になる食卓を演出してくださいね。
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
参考資料:大量調理施設衛生管理マニュアル(厚生労働省)
◆次ページからはネットで買える冷凍牛肉と、冷凍牛肉を活用したレシピ集をご紹介します。