【助産師監修】赤ちゃんとリビングで過ごすときのレイアウトや注意点をチェック

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赤ちゃんが生まれたら、リビングで一緒に過ごす時間が増えるもの。そこで知っておきたいのが、赤ちゃんにとって快適なリビング環境や、危険物の回避法。また新生児の赤ちゃんとリビングで過ごすときの注意点についても、助産師監修のもと解説していきます。

赤ちゃんがいるリビングのレイアウトポイント

赤ちゃんがいる家庭では、必要なものの使いやすさに加えて安全性が大切。なにかとモノが多くなりがちなリビングで、レイアウトにはどんなことがポイントになるでしょうか。

赤ちゃん用の寝転がるスペースを確保する

赤ちゃんが小さいうちは特に、寝転がって過ごす時間が長いもの。そのため赤ちゃんのために、リビングに寝転がれるスペースを確保しましょう。オムツを替える時間なども、基本的に赤ちゃんはそこで過ごすことになります。

ベビーグッズの置き場所をつくる

おむつ、おもちゃ、タオル、着替えなど、赤ちゃんがいると必要なベビーグッズが多くなります。それらを整理しておかないと、リビングがごちゃついた印象になってしまいます。部屋の雰囲気に合わせて、バスケットやカゴなどにひとまとめにしておくと、スッキリと見えます。

親の目が行き届くようにする

赤ちゃんが周囲のものに手を伸ばすなど、ふと目を離した瞬間に危険なことになる可能性もあります。そのため赤ちゃんがいるスペースは、キッチンなどからでもよく見えるようにしましょう。

ベビーゲート・ベビーサークルを活用する

赤ちゃんが少しずつ動き回るようになると、身のまわりのものを口にしたり、危険な場所にもハイハイしていったりするもの。ベビーゲートやベビーサークルを使って、赤ちゃんが安全に過ごせるスペースを確保するといいでしょう。

危険なものを遠ざける

リビングには、筆記用具や雑貨などさまざまなものが置いてあるもの。また家具の角に頭をぶつけたり、手を挟んだりすることも考えられます。そんな危険なものを赤ちゃんから遠ざけて、赤ちゃんが直接手にしないように気を付けましょう。赤ちゃんのように床に腹ばいになってみて、危険物がないかどうか確認すると良いでしょう。

赤ちゃんにとって快適なリビング環境とは

赤ちゃんが快適に過ごせるためには、危険なものを避けるレイアウトも大切ですが、空調や日当たりにも注意したいところ。

赤ちゃんが寝転がるスペースが、冷房の風が直接あたるような場所だと、体調を崩す原因になります。

また暑い季節に、太陽の日が強くあたりすぎる場所も暑くなるため、避けるべき。

赤ちゃんが快適に過ごせるように、温度や湿度にも気を配るといいでしょう。

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新生児の赤ちゃんと過ごすリビングでの注意点

大人にとってはささいなことでも、赤ちゃんにとっては気になることだったり危険だったりします。特に一日の大半を寝て過ごす新生児の赤ちゃんがリビングで過ごすときは、次のようなことに注意しましょう。

目の届く場所に寝かせる

自分で起き上がることも寝返りすることもできない新生児の赤ちゃん。異変があったらすぐに気づけるように、親の目が届くリビングのスペースに寝かせてあげることがとても大切です。キッチンに立っているとき、ダイニングで食事をしているときなどでも、赤ちゃんの様子を観察できるようにしましょう。

カーテン・ブラインドも届かないように

床に寝転がった赤ちゃんから、カーテンやブラインドの紐が届かないような場所に、寝かせてあげましょう。赤ちゃんの視界にそれらが入ると、赤ちゃんはつい手を伸ばしたくなって、その拍子に何かが落ちてきたりブラインドの紐が絡まったりする可能性があるため、非常に危険です。

エアコンの風が直接当たらない場所に

赤ちゃんは自分で体温を調整することがまだ苦手です。赤ちゃんを寝かせる場所が、エアコンの風が直接あたるような場所はNG。また窓際で直射日光があたる場所も避けましょう。

スマホを近くに置かない

テレビや電話のように音が出るものは、赤ちゃんの睡眠を妨げることになります。テレビはつけず、スマホは赤ちゃんがいる場所には置かないように気をつけるといいでしょう。

赤ちゃんとリビングにある危険物の回避法

赤ちゃんがいるリビング

あらためて、赤ちゃんにとって危険となるリビングにあるものを確認しましょう。そして、それらを遠ざけるためにできる方法をご紹介します。

家具・家電

テレビ台、テーブル、本棚などの家具は、赤ちゃんが角に頭をぶつける可能性があります。また何かの拍子で、赤ちゃんに倒れてくることも考えられるでしょう。さらにテレビ、スピーカーなどの家電も倒れてくる可能性もあります。

いちばん有効なのは、ベビーガードやベビーサークルを置いて、赤ちゃんの手にそれらが届かないようにすることです。

ヒーター・ストーブ

ヒーターやストーブなど熱がでる暖房器具もとても危険。なんでも手を伸ばして触りたがるのが赤ちゃんです。万が一触ってしまうと、火傷になるかもしれません。

熱がでる家電は使わないようにするか、もし使う場合はベビーガードの外に置くなどしましょう。

赤ちゃんの口に入る小さなサイズの小物

赤ちゃんは身のまわりのものをすぐに口にするもの。親が目を離した隙に誤飲する可能性だってあります。

ボタン電池のような小さなサイズのアイテムなどには、特に注意しましょう。直径39mmのもの(トイレットペーパーの芯のサイズくらい)は赤ちゃんの口に入って誤飲しやすいため、注意が必要です。

窓が開いていると、赤ちゃんが外に出てしまう危険があります。また赤ちゃんの手に気づかず窓を閉めて挟んでしまったりする可能性もあるでしょう。

直射日光が当たることも赤ちゃんにはよくないので、窓から少し離した場所に寝かせるといいでしょう。

赤ちゃんは床にとても近い位置で一日を過ごします。転んだときに頭を打ってケガすることだって考えられます。赤ちゃんがいるリビングにはラグやマットを敷いて、いつも清潔に保ちましょう。

ドア

ドアには、赤ちゃんの指が挟まってしまうリスクがあります。赤ちゃんが簡単にドアに近づけないようにレイアウトしたり、ベビーガードで守ったりするといいでしょう。

新生児以降の赤ちゃんとリビングで何しよう?

新生児以降の赤ちゃんとリビングで過ごすとき、どんなことをしたらいいでしょうか?

おもちゃで遊ぶ

赤ちゃんの月齢にあわせて、おもちゃを使って遊ぶのは定番。音がなるおもちゃ、赤ちゃんが握れるおもちゃなど、赤ちゃんが好むものを見つけてあげるといいでしょう。

ベビーマッサージ

赤ちゃんとママパパが触れ合うことは、大切な親子のコミュニケーション。おむつ替えのときに、赤ちゃんの体や手足をマッサージしたりするといいでしょう。

寝返り遊び

赤ちゃんが寝返りできそうになってきたら、赤ちゃんの体に手を添えて、遊びの中で寝返りを促すようにしてみるといいでしょう。何度も繰り返していくうちに、赤ちゃんが楽しみながら寝返りできるようになっていきます。しかし、嫌がるようになら無理に行う必要はありません。

ハイハイ遊び

うつぶせができるようになったら、親がハイハイをして赤ちゃんの方に近づいて行くなどの遊びをしても喜ぶでしょう。最初は赤ちゃんは、お腹や下半身をひきずる「ずりばい」から始め、コツをつかんでくれば上手に前進できるようになっていきます。ただし、ハイハイをしない赤ちゃんもいます。

絵本の読み聞かせ

まだ幼いうちは、ストーリーはわからなくても、ハッキリとした色や形の絵本と、擬音語などが多く使われている絵本の世界に夢中になるもの。ゆっくりと読んであげたりお気に入りのページを何度も読んであげたりしててもいいですね。

編集部が選んだリビングに置けるおすすめのベビーベッド

リビングに置いてもスッキリ見せられるベビーベッドを、HugKum編集部厳選でご紹介します。

ファルスカ コンパクトベッドフィット

高反発マットレスでできたベビーベッドです。折りたたみ式で、どこにでも持ち運べるから、日中はリビング、夜は寝室という使い方もできます。また旅行時や帰省時などにも便利です。

Liviwa(リビワ)ベビーベッド

製品の安全性を保証するPSC、SGマークの認定を受けたベビーベッドです。低い高さでコンパクトなサイズは、きっと違和感なくリビングに置けるはずです。

KATOJI ポータブルベビーベッド

キャスター付きでラクラク移動できるポータブルベビーベッド。たたんでコンパクトに収納できるし、ベビーサークルとしても使える優れものです。

安全を第一に

リビングには赤ちゃんにとって危険なものがとても多くあります。赤ちゃんが快適に過ごせるために、まずは何よりも安全を第一に考えて、赤ちゃんの目線でそれをチェックするといいでしょう。

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記事監修

河井恵美|助産師・看護師

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

文・構成/HugKum編集部

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