バーベキューにおすすめの肉の種類(部位)と量の目安|お肉はどこで買う?のアンケート調査結果も

バーベキューに用いられるさまざまな具材のなかでも、欠かせないものといえば、やっぱり「肉」! 本記事では、バーベキュー準備の前に知っておきたい、お肉についての知識や扱い方を、購入先のアンケート調査もまじえながらお伝えします。

バーベキューの肉は何をどれくらい?

大人も子どもも大好きな、バーベキューの主役とも言えるお肉。

けれども、ひとくちに「肉」と言っても、種類や部位によって、味わいがガラリと変わり、何を選べば良いのかわからない、という場合も多いはず。人数が多い場合は、どのくらいの量を用意すれば良いのか、戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで今回は、バーベキューの肉の種類や、人数ごとに最適な量をおさらい! さらに、読者ママパパからアンケートに寄せられた、バーベキュー肉の調達に適した場所や、美味しい下拵えの方法も一挙ご紹介します。

おすすめの肉の種類(部位)は?

ここではまず、牛・豚・鶏の3種類のお肉の中から、バーベキューにおすすめのものをご紹介。部位によって、味わいや摂取できる栄養も異なるので、それぞれの特徴をおさえておきましょう。

牛肉

「お肉といえば、牛肉!」という方はきっと多いはず。そんな、大人からも子どもからも人気の牛肉の部位には、どのようなものがあるのでしょうか。

バーベキューにぴったりな部位をピックアップしました。

カルビ

「カルビ」とは、韓国語で「アバラ骨の間の肉」の意。サシ(脂肪交雑)が入ったものも多く、脂の旨味が凝縮された部位です。お肉の濃厚な味わいが楽しめる、バーベキューや焼肉の定番部位。

タン

牛の舌の部分です。ビタミン・鉄分・タウリンが含まれるため、貧血気味の方や疲れ気味の方におすすめ。塩とレモンとの相性が抜群です。

ハラミ

一見赤身のようですが、実はハラミは牛の横隔膜。やわらかく風味も豊かですが、カロリーが低いのでヘルシーに食べることができます。

レバー

牛の肝臓部分。ビタミンAや鉄が豊富なので、こちらも貧血気味の方におすすめです。味わいは濃厚な一方で、少々臭みやクセがあるので、牛乳やお酢で下処理をしておくのがベター。

ロース

肩から腰にかけての背肉部分。脂肪が適度に含まれており、風味・旨味が共に濃いめ。焼肉やバーベキューで人気の部位です。

 

豚肉

牛肉より低カロリー・高タンパク質な豚肉。やわらかい肉質に加えて、ビタミンB群を豊富に含んでいる点が特徴として挙げられます。

ここからは、バーベキューにおすすめの豚肉の各部位をおさえておきましょう。

ロース

牛肉と同様、肩から腰にかけての背肉の部位・ロースが、豚肉においても人気。適度な脂身と柔らかい肉質で、バーベキューや焼肉のほか、生姜焼き等にも使われる部位です。

バラ

バラは、肋骨に付いた部位。 脂身が多く、豚の中ではカロリーも高め。しっかりとした旨みが感じられるため、バーベキューでがっつりとお肉が食べたい子にとっても、満足度の高い部位です。

タン

タンは、牛肉と同様、豚の舌にあたる部位。牛タンよりもさらに脂身が少なく、さっぱりと食べることができます。小ぶりでコリコリとした食感が魅力。

トントロ

トントロは、豚の首周りの部位。脂身がとっても豊富なので、脂を落としながらじっくり焼くのがおすすめです。一気に火が強くなってしまうことがあるので、トントロを焼く際の火力には要注意。

ホルモン

ホルモンとは、豚の内臓全般を指します。種類がとても豊富ですが、スーパー等では一般的に、腸や胃袋がホルモンとして販売される場合が多いようです。食感が豊かで食べ応えのある部位。

鶏肉

高たんぱく&低脂肪で、ヘルシーなお肉として知られる鶏肉。どの部位も低カロリーですが、それぞれの味わいは異なります。

バーベキューにおすすめの鶏肉の部位の特徴も知っておきましょう。

もも肉

名前のとおり、鶏のももの部分。ジューシーで食べ応えがあり、唐揚げに使われる部位としても人気です。バーベキューでは、つけダレに漬け込んでから焼くのがおすすめ!

むね肉

脂肪分が少なく、鶏肉の中でももっとも高たんぱく&低カロリーな部位として知られるむね肉。クセがなくさっぱりとした味が特徴です。

手羽先

手羽先は、鶏の腕から羽の先端部分。ゼラチン質や脂肪が多く、ジューシーかつ濃厚な味わいです。バーベキューなら、塩コショウで味付けの上、焼くだけでも◎

ハツ

ハツは鶏の心臓部位。焼き鳥でも定番のハツは、歯ごたえがよく、脂身もあり食べやすい部位です。バーベキューでは串を通しておくのがおすすめ。

子どもに人気の肉の種類

その他、子どもに人気の肉の種類は、過去の記事でもご紹介しています。ソーセージや味付き肉等も挙げられているので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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用意する肉の量の目安は?

バーベキューをする際、家族のみならず、お友だちやそのご家族も集まることになり、どのくらいのお肉を用意すれば良いのかわからない、ということもありますよね。
ここでは、男性・女性・子ども、それぞれがバーベキューで食べられる一般的なお肉の量を解説していきます。

1人当たりの目安

一度のバーベキューで食べられるお肉の量は、平均的に、成人男性なら300g、成人女性なら200gといわれています。

お子さんに関しては、小学校高学年〜中学生以上であれば、大人と同じ量でもOK。それ以下であれば、成人女性とおなじく200gくらいを用意しておきましょう。

ただし、お子さんによっては、食べ盛りでたくさん食べる子もいれば、少食であまり食べない子もいます。また、お肉以外の具材も豊富に食べられるのがバーベキューの醍醐味だったり…。

どのくらいの量を用意すれば良いかわからない場合は、余っても生肉よりは長持ちするソーセージ類や、冷凍のごはんもの、デザート類などを組み合わせながら調整するのもアリです!

【アンケート結果】バーベキュー肉はどこで買う? スーパー?お肉屋さん?

せっかくのバーベキュー。特別なお肉を用意したいような気もしますが、みなさんはどんなお店で調達していますか?

今回は、HugKum読者のママパパたちに、バーベキュー用のお肉をどのようなお店で調達しているのか、アンケート調査してみました。寄せられた回答を、みなさんからのコメントとともにお伝えします!

Q.バーベキュー用の肉はどこで買うのがおすすめですか?

Q.バーベキュー用の肉はどこで買うのがおすすめですか?

アンケートの結果、もっとも多かったのは「近所のスーパー」でした。コメントには、「安い」「慣れている」「他の具材や道具も揃う」といったコスパや利便性を重視した声が寄せられています。

次に多かったのは、「精肉店(肉屋)」。「美味しいから」「質が良いから」といった味の良さが理由として多い印象です。

さらに、「業務スーパー」「コストコ」など、大容量・低コストに定評があるスーパーで調達するとの声も!

特別な美味しいお肉を用意したいとの声もある一方で、やはりコスパ重視のご家庭が多いことがわかりましたね。

近所のスーパー

「とにかく安く買えるから」(50代・千葉県・子ども3人)
「美味しい肉があるし、全部揃うから」(30代・千葉県・子ども2人)
「慣れているお店でお肉の質も分かっているから」(30代・兵庫県・子ども2人)

精肉店(肉屋)

「美味しいから。その時に美味しい部位が売っているから。」(40代・北海道・子ども3人)
「色々な種類を欲しい分だけ購入できるから。」(40代・北海道・子ども2人)
「頼めば予算内でセットを組んでくれて、スーパーより良い肉を扱っているから。」(30代・静岡県・子ども1人)

業務スーパー

「大容量で安いので、コスパがいいから。」(30代・埼玉県・子ども2人)
「量と金額のバランス」(50代・大阪府・子ども2人)

コストコ

「他のものも買えるから」(40代・千葉県・子ども3人)
「量が多くお安いから」(40代・群馬県・子ども2人)

肉の美味しい仕込み方

焼いてタレをつけて食べるだけでも、十分に美味しいお肉。ですが、せっかくのバーベキューなら、ほんの少し手を加えてみませんか? ちょっとの仕込みだけでも、よりスムーズに食べやすく、やわらかいお肉が味わえます。

ここでは、バーベキュー用のお肉の仕込み方をご紹介!

繊維に対して十字に切る

せっかくのバーベキューなら、と塊のお肉を購入する方も多いはず。塊のお肉の場合、あらかじめ切っておくと、現地でスムーズに焼くことができます。

繊維を断つように(繊維に対して)十字に切ると、きれいな仕上がりに。断面をきれいに、かつ、厚さを均一に切っておくと、加熱ムラの防止にもつながります。

筋切りや筋どりをする

お肉の筋に数箇所切れ目を入れる「筋切り」や、硬くて噛みきれないような筋を取り除いておく「筋取り」をしておくと、さらにお肉をやわらかく仕込むことができます。お肉を加熱した際の反り返りも防げるため、厚めの牛肉や豚肉、鶏もも肉、鶏ささみなどはぜひ、この2つをやっておきましょう。

さらに、厚くて硬そうなお肉は、ミートハンマーでお肉全体を軽く叩いておくのもおすすめです。包丁の背を使ってもOK。

下味は漬け込みがおすすめ

また、バーベキューのお肉は、たれに漬け込んで下味を付けておくのもおすすめです。

玉ねぎや舞茸といっしょに漬け込むと「プロテアーゼ」という酵素がタンパク質を分解してくれて、お肉がやわらかくなります。また、タレによく用いられる醤油や香味野菜(しそ、ねぎ、しょうが、みょうがなど)に含まれる「グルタミン酸」には、お肉のうまみを引き立たせる作用も。

肉汁がお肉から漏れ出るのを防いだり、お肉の臭みを取り除く効果も期待できるため、下味は、ぜひ漬け込み式でやってみましょう。

こだわりの部位と満足な量で、バーベキューのお肉を存分に堪能しましょう♪

部位や仕込み方によって、肉にもさまざまな味わい方があることがわかりましたね。頻繁にできるわけではないバーベキューだからこそ、こだわったお肉を満足な量と味付けで堪能したいもの。

今回ご紹介した肉の部位や量の目安、美味しい仕込み方等を参考にしながら、ご家族とのバーベキューを存分に楽しんでくださいね。

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文/羽吹理美 構成/HugKum編集部

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