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使用済み紙おむつ問題で、今、布おむつが再注目!
日本では年間約230万トンもの使用済み紙おむつが捨てられており、それは家庭系可燃ごみ全体の約5%にあたるそう。環境庁のサイトでも
日中家にいる間だけでも『紙おむつ』から『布おむつ』に変えてみる。赤ちゃんの未来のためにも、布おむつを繰り返して使うという新習慣をはじめてみませんか?
と呼びかけられています。とはいえ、私自身、二人の子どもを紙おむつで育てたこともあり、布おむつは環境にやさしいことはわかっているけど、排せつが盛んな赤ちゃん時期は大変そうだなぁと感じています。
実際、「布おむつ育児」ってどうなの?経験者に聞いてみた
今回は実際に布おむつ育児をされた方にもお話しを聞いて、「布おむつ育児」のノウハウやメリットをお届けできたらと思います。
お話をお伺いしたのは、私の友人Aさん。3姉妹の3人目のお子さんで布おむつ育児をスタート。
なぜ布おむつ育児にトライしたの?
実はAさん本人も布おむつで育っており、ご両親からのすすめもあったから。1人目、2人目の里帰り中はご両親のお力添えもあって、里帰り中は布おむつ育児をしていたのですが、自分の家に戻ると多忙ゆえに紙おむつ育児に。布おむつを残していたこともあり、3人目にして本格的に布おむつ育児にトライをしたそうです。
布おむつのノウハウは実母から
今は布おむつについてのノウハウはネットでも検索できますし本でも知ることが出来ますが、一番の相談相手はお母様だったそうです。日本で紙おむつの消費量が急激に増えたのは1980年代半ばからなので、ご両親に聞いてみたら布おむつで育っている方も多いかもしれませんね。
「紙おむつに比べて5分の1のコスト」
まずは、気になるコスト面。紙おむつはおむつを卒業するまでに約13万前後かかると言われています。布おむつは初期投資だけで買い足しはあまり必要がなく、紙おむつに比べて5分の1ぐらいのコストで済むそう。布おむつにはサイズUPしても使えるものもあるので、成長によって買い替えていく必要も少ないようです。お財布に優しいのは魅力!
「外出時や保育園では紙おむつに頼ることも。無理なく併用がおすすめ」
外出の時や保育園など布おむつで対応が出来ないのではないかと思う場所もあるので心配になりますよね。特に兄弟姉妹がいて手が回らなかったり、お仕事で預けなければならない場合がある方は、布おむつ育児を諦めてしまいがち。
Aさんは寝るときには紙おむつを使用していたとのこと。Aさんのほかに布おむつ育児を卒業まで経験された方にもお話を聞いてみると、やむを得ない場合やお預けする際には紙おむつにも頼っていたそうです。紙おむつには紙おむつの良さがあるので、上手に使い分けをして頼れるものには頼るのがポイント。その方が気持ちの面でもきっと楽だと思いますよ。中には布おむつ育児推奨の保育園もあるので、保育園選びの際のポイントにしても良いかも。
一番気になる「洗濯」のこと。手間はかかるけどそれ以上にメリットが!
そして、一番気になるのは洗濯のことではないでしょうか?確かに毎日の洗濯にプラスしておむつも、と考えると大変そうなイメージ。しかし、布おむつ経験者に聞くと、洗濯の手間以上のメリットを感じている方が多くいました。
肌トラブルが少なかったという声も
洗濯をしていることで清潔に保てることや使用されている素材を親自身が確かめることが出来るのは布おむつ育児のメリット。繊細で敏感な赤ちゃんの肌にとっては、機能性が高い化学製品の紙おむつよりも布おむつの方が肌のトラブルが少ないそうです。納得です。
トイレトレーニングが比較的楽に
赤ちゃん自身も排泄のタイミングがわかるのでトイレトレーニングがスムーズにいくそう。ここは紙おむつ育児よりも断然布おむつ育児の方がスムーズだったという声がほとんど。頑張った分の恩恵は必ずあるのです!
身近でできる「SDGs」
買っては捨て買っては捨てのサイクルの方が、布おむつの洗濯をするよりもストレスだったというAさん。自分に身の回りでできるSDGsの取り組みとしてライトな気持ちでスタートしている方も多くいました。
「かわいいデザイン」が多いのも布おむつの魅力♡
最近はデザインがかわいい布おむつブランドさんもたくさん誕生しています。中でも、おしゃれなデザインと赤ちゃんの肌と環境にやさしい素材、それに初心者にも丁寧な解説をしてくれるオーストラリア発のサスティナブルベビーブランドBARE AND Boho(ベアアンドボーホー)をご紹介。
2021年に日本に上陸したBARE AND Boho(ベアアンドボーホー)は、『赤ちゃんと地球にやさしい選択を』そんな想いを込めて、洗って何度も使えるおしゃれな布おむつを中心に展開しています。
ごみの量が減る、繰り返し使えて経済的、何よりかわいい大切な我が子の今を残したいパパママの気持ちに寄り添えますように、という想いが込められたラインナップは従来の布おむつの概念を吹き飛ばすぐらいとってもおしゃれ♡
何からはじめたらいいの?という方のためにも、おむつの使い方や洗濯の仕方をホームページでレクチャーしてくれており、Instagramではオンラインイベントも開催されるので、興味のある方が気軽に参加でき、実際に使用されている方の声をリアルに聞くことも出来ます。
がんばりすぎず、「布おむつ育児」を楽しもう
今では学校でSDGsの教育をされる時代。もしかしたら孫の時代には布おむつが当たり前になるかもしれませんね!とはいえ、パパママがこの育児の大変な時期をいかに楽しめるか?が大切。布おむつと紙おむつにはそれぞれの良さがあるのでTPOに合わせて使い分けをしたり、体調や気持ちが優れないときは無理をする必要はないと思います。
大好きなパパママの笑顔が、子供にとって一番の安心感を与えるそうです。振り返るとあっという間の乳幼児期は、かわいいの絶頂期でもあります。おむつや粗相でのハプニングや失敗は笑い飛ばして、おおいにこの時期を楽しんでいきましょう!
文・構成/伊藤有佳