【アンケ結果】子どもに習得させるのに苦労している生活習慣は?
今回は、4歳以下のお子さんを育児中のママパパ1000人を対象に、「身に付けさせるのに苦労している生活習慣」をアンケートで聞いてみました。
ここからは、みなさんから寄せられた回答をランキング形式で発表していきます。
調査媒体:小学館『めばえ』2022年12月
設問:お子さんに身につけさせるのに苦労をしている(苦労をした)生活習慣はどんなことですか?(当てはまるものを3つまでお答えください)
10位:園バッグなどの準備(57票)
まず、10位にランクインしたのは、『園バッグなどの準備』。
幼稚園や保育園への準備がある場合、必要なものを詰める作業だけでも、少しずつ自分でできるようになってほしいもの。けれども、園への持ち物は意外と多く、子どもにやらせるのは結構大変ですよね。忘れ物のないように、もう少し「一緒に詰める」をしてあげる必要がありそうです。
9位:靴の脱ぎ履き(65票)
お子さんの「靴の脱ぎ履き」に頭を抱えているママパパも多いようです。だいたい2歳すぎくらいから自分でできるようになると言われる「靴の脱ぎ履き」。
ですが、当然のことながら手先の発達には個人差があり、お子さんによってはなかなか難しいことも。お子さんがしっかりと物を掴めるようになったら、脱ぎ履きしやすい靴を使って少しずつ練習させてあげましょう。
8位:入浴・手洗いなどの衛生習慣(168票)
『入浴・手洗いなどの衛生習慣』は、7位に。
身体や手を洗ったりすることは、たとえ形だけできていても、本当に清潔にできているのか不安になることもあるはず。特に新型コロナ以降、子どもの衛生習慣は以前よりもさらに気になるものとなりました。「何のために洗うのか」を十分に理解して自分で正しく洗えるようになるまでは、まだまだ「仕上げ洗い」を親がする必要はありそう。
6位:自分で着替えをする(170票)
7位の「その他」を挟んで、6位には「着替え」がランクイン。
身支度もまた、子どもが習得するまでに難航する生活習慣のひとつです。ひとり着替えが少しずつできはじめるのは、だいたい2〜3歳頃と言われていますが、これもお子さんによりけり。
服のどの部分に頭や腕を通せば良いのか、はじめのうちは混乱しやすいものです。手先の器用さによっても得意不得意が分かれるので、時には手を貸しながら、そばで見守ってあげましょう。
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5位:規則正しい就寝・起床(233票)
5位は『規則正しい就寝・起床』。
睡眠は、子どもの心身の健康に大きな影響を及ぼします。できるだけ規則正しく寝て起きてほしいものですが、「布団に入ってもなかなか寝てくれない…」と寝かしつけにお悩みのママパパは多いはず。
そんなときにおすすめなのが、布団のなかでの絵本の読み聞かせです。お部屋を暗くして横になって、読書ライトで読み聞かせをしていると、眠気を誘いやすくなります。最近では、天井に絵を照らし出せる『おやすみホームシアター』なんてアイテムもあるので、ぜひ活用してみては。
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4位:スプーンや箸の使い方(355票)
4位には『スプーンや箸の使い方』が挙がりました。2〜3歳ごろになると、それまでの掴み食べではなく、スプーンやお箸を使って自分で食事ができるようにトレーニングをはじめるご家庭が多いはず。
しかしながら、はじめのうちはスプーンもお箸もなかなか難しく、うまく持てなかったり、周りをぐちゃぐちゃに散らかしてしまったり……。うまくできるようになるまでは、ビニールシートや受け皿タイプの子ども用エプロンを活用しながらいっしょに練習してあげましょう。
お箸のトレーニングについては、過去の記事でも詳しくご紹介しています。
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3位:歯みがき習慣・仕上げみがきを含む(457票)
457もの票を集めた『歯みがき習慣』は3位に。
一人でできるかどうか以前に、歯みがき自体をいやがるという子も少なくありません。そんな子には、歯みがきが楽しくなるような絵本を活用してみては。歯みがきの大切さや、気持ちの良さに気づけるかもしれません。自分でやろうという意志が見えたら、ひとり磨きに挑戦させてあげましょう。
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2位:おもちゃや絵本などの片づけ(469票)
『おもちゃや絵本などの片づけ』は、469もの票を集めて2位にランクインしました。出したら出しっぱなしで、いつまで経っても自分で片付けをしてくれない……。そんなお子さんにお悩みのママパパはかなり多いようです。
片付けが苦手なお子さんには、「片付けのしやすさ」を工夫してあげるのがおすすめ。子どもでも出し入れしやすいように、収納場所や収納ボックス自体を今一度見直してみましょう。片付けへの億劫さを減らすことが克服の鍵となります。
さらに「おもちゃを元の場所に戻すゲーム」のような「楽しい」演出も加えてあげると、片付け時のモチベーションも保たれるはず。
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1位:食事中の座り方やマナー(547票)
547もの票を集め、1位となったのは『食事中の座り方やマナー』でした。
食事中に席を立ったり、食べ物や食器で遊びはじめたり……。幼いうちは、それがどうしてダメなのかを分かってもらうことも難しいものです。あまり口うるさく言ってしまうと、お子さんにとって食事が「楽しくない場」になるおそれもあります。そのため、1〜3歳くらいまでは「食事=楽しい」というポジティブな感覚を育てることがなによりも大切。
親としては「はやく行儀よく落ち着いて食事ができるようになってほしい」とつい願ってしまいますが、色々な理屈がわかるようになるまでは、マナーや食べ物の大切さを伝えつつも、食事中のお子さんとのコミュニケーションを重視しましょう。
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「その他」(134票)にはこんな回答も
『その他』には、『挨拶』『言葉遣い』をはじめ、選択肢にはないさまざまな回答が寄せられました。
なかでも特に多かったのが、『トイレトレーニング(79票)』『うんちをトイレでしない・オムツでしかしない(14票)』。
トイレトレーニングは、お子さんによって、成功する日もあれば失敗してしまう日もあったり、うんちはトイレでできなかったり……。親としてはつい「早くオムツ卒業してほしい…」と焦ってしまいますが、お子さんの成長のペースに合わせて根気強く取り組むことが大切です。
過去の記事では、トイトレの始めどきやプレトレーニングから、実践までを解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。
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焦らず、根気強く、わが子なりの成長を見守りましょう!
今回は、1000人のママパパたちから寄せられた「身に付けさせるのに苦労している生活習慣」に関するアンケートの回答をお伝えしてきました。
周りの子にはできることができなかったり、毎日同じことを失敗したりする我が子を見ていると、「どうしてできないの?」と焦ってしまうこともあるのではないでしょうか。
でも、実際には、その子なりに日々少しずつ成長しているはずです。「今できること」に注目して、焦らずに、根気強く、お子さんの成長を見守ってあげましょう。
アンケートを実施したのは・・・
親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。
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文・構成/羽吹理美