【簡単タルト】はホットケーキミックスを使う!「タルト」と「パイ」の違い、基本の生地レシピで作る「いちごタルト」を紹介

「タルト」は、簡単に作れないというイメージがありませんか? レシピを見ると、工程が多かったり、タルト型や重石が必要だったりと、ハードルが高いと思いがち。本記事では、基本のタルト生地から焼かない簡単生地の作り方、型や重石の代用品などを紹介していきます。

タルトは作るのが難しいお菓子?

季節のフルーツが使われたタルトや、エッグタルト、チョコレートタルトやタルトタタンなど、タルトには様々な種類があります。タルトといえば、作るのが難しそうというイメージを持つのでは?

確かにタルトのレシピを見ると、生地を焼く際、タルト型や重石が必要だったり、また、生地を寝かせるなど工程が多いという印象も。そのため、作るのはハードルが高いと感じられがちです。

しかしタルトは、比較的簡単に作ることも可能なんです。ホットケーキミックスを使った簡単なタルト生地の作り方をご紹介。また揃えるとなると大変なタルト型や重石などを、家庭にありそうなもので代用するアイデアも紹介します。

タルトとは?

まずはタルトについての基礎知識を「タルト」と「パイ」の違いなどからご説明します。

タルト生地は「パートシュクレ」と呼ばれます。「パート」はフランス語で「生地」、「シュクレ」は「砂糖」のことで、訳すと「甘い生地」という意味です。小麦粉と砂糖、バター、卵などで作った生地は、焼き上がるとサクサクとした食感と、甘さが感じられます。

「パイ生地」と「タルト生地」の違いは、「折りこみ」か「練りこみ」

小麦粉とバター、卵など、タルトとほとんど同じ材料で作られるパイ生地。タルトとパイは似ていますが、違いは何なのでしょうか?

パイ生地は、サクっとした生地が特徴です。これは生地を練って、薄く伸ばし、それを幾重にも折りたたんで作ります。そうすることで生地が何層にもなり、サクサクとしたパイ生地になるんです。一方でタルト生地は、小麦粉にバターなどを入れ、お皿状に練り込んで作ります。ホロホロとした生地に仕上がります。

つまり、パイは生地を折りたたんで作る「折りこみ生地」、タルトは生地を練って作る「練りこみ生地」という違いがあります。

簡単! ホットケーキミックスで作るタルト生地のレシピ

ホットケーキミックスを使うことで、比較的簡単にタルト生地を作ることができるので、おすすめです。

材料

・ホットケーキミックス… 150g
・無塩バター… 70g
・牛乳… 大さじ1
・塩… ひとつまみ

作り方

1、下準備をする

・オーブンを180度に予熱しておく。

・バターを常温に戻しておく。

・タルト型にバターもしくは油を塗っておく。

2、タルト生地を作る

ボウルに常温に戻したバターを入れ、クリーム状になるまで練ります。

そこにホットケーキミックス、塩、牛乳を入れて、よく混ぜ、ひとまとめにします。

3、タルト型に生地を敷く

作った生地は、タルト型よりもひとまわり大きくなるように麺棒で伸ばしていきます。

バターもしくは油を塗ったタルト型にのせ、余分な部分はナイフでカット。型に生地を密着させましょう。

4、タルト生地を焼く

タルト型に入れた生地にフォークで穴を開け、180度に予熱したオーブンで15~20分焼きます。粗熱がとれたら、型から外して完成です。

重石はなくても焼けるけど、したほうがいい

ホットケーキミックスを用いて作る場合も、焼くとやはり生地が膨らんできます。膨らみすぎかな? と感じたら焼いている途中からでも、生地の上にオーブンシートをのせ、上から重石をのせるほうがいいでしょう。

本記事では、焼いている途中で、生地がけっこう膨らんでいることに気づいたため、一度オーブンから出し、硬いもので生地を押しました(とても熱いので火傷注意! )。そして生地の上からクッキングシートを敷き、タルトストーンのかわりにお米をのせて焼きました。重石の必要性と代用品については、後述しています。

重石のかわりにお米をのせてみました

みんな大好き! いちごタルトのおすすめレシピ

上記の簡単タルト生地を用いた、いちごタルトのレシピを紹介していきます。

カスタードはレンジで作るととても簡単。失敗知らずでできちゃいますよ。では一緒にいちごのタルト作っていきましょう。

材料

・簡単タルト生地… 1個

<カスタードクリーム>

・卵… 1個
・牛乳200cc
・砂糖… 大さじ4
・薄力粉… 大さじ2
・バター… 15g
・バニラエッセンス… 2~3滴(なくてもOK)

<トッピング>

・いちご… 適量
・粉糖… 適量

作り方

<カスタード>

1、ボウルに卵を割り入れ、溶きます。

2、1に砂糖を入れよく混ぜ、さらに薄力粉をふるい入れながらかき混ぜます。

3、砂糖と薄力粉が溶けたら、牛乳を数回に分けて入れ、よく混ぜます。

4、600wの電子レンジで2分加熱し、一度取り出し、よく混ぜます。

5、さらに600wで1分加熱し、混ぜる。これをもう1回くり返します。

6、最後にバターを入れ混ぜて溶かしたらOK。

保存容器に入れて冷蔵庫で冷やしておきましょう。

<トッピング>

タルト生地にカスタードクリームをのせていきます(このとき、中央を少し高くすると、いちごをのせたときの見栄えが良くなります)。

洗ったいちごを並べて、お好みで粉糖をかけ、ミントのせて、いちごタルトの完成です!

型や重石がない場合の代用品は?

タルトを作りたいけれど、タルト型がなかったり、重石(タルトストーン)がなかったりする場合もありますよね。タルトを作るためだけに買い揃えるとなると、なかなか大変。

そんなとき、タルト型や重石は、家庭によくあるもの、または100円均一など安価で購入可能なものや、使い捨てのものを使う手もあります。

重石(タルトストーン)があれば、このように使います

なぜ重石がいるの?

重石ですが、「絶対に必要なの?」と思いますよね。絶対に必要とまではいえませんが、タルトを作る際、重石をのせることで、生地が膨らみ過ぎるのを防ぐことができるんです。

この重石はアルミで作られたタルトストーンと呼ばれ、過剰な膨らみだけでなく、熱伝導性のよいアルミを乗せることで、きれいな焼き色がつくという効果もあるんです。

上述した通り、タルトストーンは、なくても焼けるけど、使ったほうがおいしく美しく焼けます。

重石の代用品は?

重石の代用には、小豆や生米、小麦粉がおすすめ。オーブンで加熱しても品質が変わりにくいため、使用後も普通に料理などに使うことができます。

タルト型がない場合は?

タルト型がない場合、グラタン皿やスキレット、ケーキ型などで代用が可能です。

しかし、深さがある容器は、できたタルトを型から外す作業が難しくなります。外しやすさや使い勝手でいうと、100円均一などで売られている、アウトドアで使われるアルミの容器がおすすめです。しっかりしていて、さらに型から外しやすいので、タルトも崩れにくいでしょう。

簡単に作れて美味しいタルトを自宅でも

タルトを作りたくても、工程が多かったり、材料や道具を用意するのが大変…と躊躇してきた方は、本記事で紹介したホットケーキミックスを使えば、比較的簡単にタルトを作ることができます。旬のフルーツを使ったタルトなど、簡単に作ってみたいという方はぜひ試してみてください!

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構成・文・写真(一部を除く)/松田慶子(京都メディアライン)

 

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