知育パズルがもたらす効果や選び方は?木製・型はめ・立体・積み木などおすすめ知育パズル9選

PR

おもちゃの遊びを通じて、子どもに豊かに育ってほしいと考える親は多いと思います。特に知育パズルについては、棋士・藤井聡太さんが小さいころに遊んでいたと報じられ、大変な関心を呼びましたね。

しかし、知育パズルと言っても、選択肢はたくさんあります。そこで今回は子どもの年齢別に知育玩具を選ぶポイントと、具体的に人気の商品をまとめてみました。

知育パズルの効果とは?

提供:CAST JAPAN

知育パズルにはどういった効果があるのでしょうか。

知育玩具に関する論文が発表されています。例えば『日本感性工学会論文誌』に掲載された『木育玩具の分類とその教育効果の調査分析』では、パズルの効果として、

「手先の発達に役立つ」

「創造力がつく」

「集中力が付く」

「パターンを認識する力がつく」

「考える力が付く」

いう項目に高い評価がついています。パズルは手を使います。手先が発達すれば脳にもいい影響が出るのですね。その結果、創造力や集中力、パターン認識力、思考力が育まれていくのかもしれません。

また、同じパズルでも立体的なパズルを選ぶと、空間認識能力のアップも期待できるのだとか。その意味では、平面と立体のパズルを上手に組み合わせて、子どもと一緒に遊びたいですね。

年齢別・知育パズルを選ぶポイント

知育パズルの効果を確認したうえで、どのような商品を選べばいいのか、子どもの年齢別にまとめます。参考にしたい情報は、厚生労働省が作成した『保育所保育指針解説』。こちらには子どもが年齢別でどのような能力を獲得し、その能力をどのように伸ばせばいいのかが記されています。

1~2歳向けの選ぶポイント

1歳以上、3歳未満の子ども特徴としては、手先の機能が発達するだけでなく、おもちゃを実物に見立てるといった象徴機能も発達する時期なのだとか。

さまざまなおもちゃに触れ、それぞれの違いの中から、例えば木やプラスチックなどの特性についても学びを深めていくと言います。さらに遊びの中で生じる偶然の出来事を楽しがり、その出来事を意図的に繰り返して、自分なりの法則を見つけ出すようにもなるのだとか。

その意味で言えば、複雑すぎるパズルは年齢的に手に負えないものの、遊び方が限定されていない知育パズルが好ましいのかもしれませんね。さまざまな物に触れる機会が育ちに大いに役立つ時期なのであれば、素材、形状、大きさなどが異なる知育パズルを、何種類か用意してあげてもいいのかもしれません。

1~2歳の子におもちゃで遊ばせる際の親の注意点

好奇心を持って遊ぶ姿を認める(予想される遊び方以外を始めても介入しない)

●子どもの遊びに共感し、遊びを促してあげる

●子どもに十分な時間と空間を与え、親は衛生面や安全面に注意する

といったポイントが挙げられています。お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター
『幼児教育ハンドブック』によれば、特に2歳からは象徴機能が発達し、ごっこ遊びもできるようになるとあります。例えば動物の型はめパズルのピースでごっこ遊びが始まったら、「パズルはこうやって遊ぶの」と無理に正すよりも、大いに共感して促してあげるべきなのですね。

ただ、この時期の子どもは発達の度合いが人それぞれです。親も子どもの変化に向き合いながら、知育パズルを選んであげたいですね。

3歳以上の子ども向け知育パズルの選ぶポイント

次は3歳以上の子どもはどのように育ち、どのような特徴を備え始めてくるのでしょうか。『保育所保育指針解説』によれば、この時期の子どもは思考力や認識力も高まり、興味の対象もどんどん広がっていくとあります。その広がりに合わせて、

<試したり、工夫したりしながら作って遊ぶこと、自分が思ったことや考えたことを表現して遊ぶこと>(保育所保育指針解説より引用)

といった活動に、子どもが夢中になっていくそうです。その意味で、工夫する余地がある、想像をふくらませる余地がある、応用度の高い知育パズルを用意してあげればいいのですね。

3歳以上の子におもちゃで遊ばせる際の親の注意点

対象年齢が上がった知育パズルは、多少、難しくなってきます。思わず子どもが投げ出してしまう瞬間もあるはず。このとき、温かく見守りながら、子どもが重圧を感じない範囲でサポートし、親が工夫の方法を見せ、適度に手助けしてあげれば、子どもには最後までやり遂げる意志、粘り強さも身に付くと言います。

また、この時期の子どもは友達と一緒に遊び続けると、皆でやり遂げる気持ちも育つと言います。家庭でも少し難解な知育パズルを親子でやり遂げ、一緒に完成を喜ぶ機会を増やしてあげるといいのかもしれませんね。

ちなみにおもちゃを与えても、片づけないからイライラすると悩んでいる親御さんも居ると思います。基本的に、おもちゃが楽しいと思える経験が先に来ないと、大切にする気持ちも育ってこないのだとか。知育パズルを大切にしてもらいたいと思ったら、子どもが楽しめるように励まし、一緒に楽しんで、愛着が生まれるように仕向ける時間が先なのですね。

3歳からできる!大人も夢中になる脳トレゲーム【おもちゃ美術館・子どもには物語のあるおもちゃを8】
東京おもちゃ美術館のミュージアムショップ「APTY(アプティ)四谷店」の店長を務める杉村美由紀さんがおすすめするおもちゃ。今回は、フランス生...

木製のおすすめパズル

ここからは具体的に、どのようなパズルが今売れているのか、チェックしましょう。最初は安全性の高い、木製パズルの人気商品をチェックします。

★おすすめポイント

木製パズルは自由な発想で遊べるシンプルな形を選ぶのが良いでしょう。遊びながら図形のセンスが鍛えられ、形を頭の中で回すこともできるようになるような、知育パズルを3つピックアップしました。子どもの好きなカラフルなパズルを選ぶのもポイントです!

ギガミック『カタミノ』

こちらはテトリスのような感覚で遊ぶ平面パズルで、さまざまな形の木製ごまを、条件に応じてはめ込んでいくフランス生まれのゲームになります。全36,057通りの答えが、20個のこまの組み合わせによって導き出せるのだとか。

対象年齢は3~99歳と書かれている通り、使うこまの数で難易度は大きく変わってきます。子どもと一緒に大人も本気で遊べる魅力があります。

CCINEE 『木製テトリスパズル 』

3歳から遊べるスタッキングパズルは、ゲームのテトリス感覚で、手先の感覚を鍛えながら隙間なくパズルを積み重ねていくオモチャです。大人も遊べるので、親子で楽しむのにもおすすめ。縦27cm、横18cm、厚さ1cmという扱いやすい大きさも、子どもには遊びやすいポイントです。

NUOBESTY 木製タングラムパズル

さまざまな組み合わせで、好きな形やお手本の作品を作って遊べるタングラム。数あるタングラムの中でも、カラフルなコチラの木製タイプがおすすめです。楽しく悩みながら、図形感覚を養えるタングラムは、ぜひ遊びの中に取り入れたいオモチャ。置いておいてもおしゃれなデザインも◎。20cm角と小さめなので、持ち歩いて外出先の待ち時間に遊ぶこともできます。

 

型はめパズルのおすすめ

次は型はめパズルで人気の商品をチェックします。

★おすすめポイント

形のあるこまをぴったりとハマる位置に置いて、絵や模様を完成させる型はめパズル。一般的なパズルと違って、ピースの数が限られ、ピース自体も大きい傾向があります。その分だけ、赤ちゃんでも楽しめる商品が多いので、動物や食べ物、数や文字など、生活に身近なテーマや最初に覚えたいテーマを選ぶとより楽しく遊びながら学べるでしょう。

エド・インター『木のパズル なかよしどうぶつ』

商品名の通り、動物の形をした9つのピースを型にはめていく知育パズル。対象年齢が1.5歳からとされているように、小さな子どもがつまみ上げる際に便利な取っ手(ペグ)が各ピースについています。幼児にとって最初の知育パズルになってくれそうです。パズルだけでなくごっこ遊びなど自由な使い方ができる点も、魅力的です。

Sendida『モンテッソーリ型はめ数字文字パズル』

形と数字と数が学べる型はめパズル。形は楕円形、円形、多辺形、星形、ハート形、花形など10種類の形状があり、色も12色使いというカラフルさ。数や形の学びになることはもちろん、それぞれのパーツを、食べ物や身近なものに例えてごっこ遊びしたりすることもできます。子どもの想像力を刺激するバリエーションの豊富さが魅力です。

Two siyo「乗り物&虫のパズル5種類セット」

フクロウ、てんとう虫、車、蝶、飛行機をデザインした5点セットのパズル。とてもシンプルな作りで、1歳から遊べます。子どもが遊びながら「動物の認識」「基本の色」「大きさの違い」を学ぶことができるのが魅力。カラフルな色やさまざまな形を目や手で感じ取り、知能を発達させるパズルです。

プロ解説!積み木遊びのねらいや効果は?国産ほかおすすめ人気ブランドも
200年の歴史がある「積み木遊び」。その意味やねらいは? 考案したのは幼児教育の祖・フレーベル 1838年、幼児教育の祖フレーベルは、も...

立体・積み木パズルのおすすめ

最後に立体・積み木パズルの人気商品を紹介します。

★おすすめポイント

立体パズルとは文字通り、立体的に楽しむ知育おもちゃ。難易度がさまざまなため、今回は、小さな子どもが自由は発想で楽しめる『ジスター』や、3歳から楽しく悩みながらチャレンジできる『賢人パズル』など、人気の高いオモチャをピックアップしました! いずれも子どもの発想を刺激して挑戦を促すものばかりを選んだので、ぜひ日常使いのオモチャに加えてみてください。

ロータスライフ『ジスター(天才のはじまり)』

こちらの商品は500円玉よりも大きい、角の取れた歯車のようなピースを立体的に組み合わせられるパズルで、子どもは好きな色のピースを使って自由に造形を楽しめます。

ジスターを手掛けるロータスライフ(愛知県)の担当者によれば、

「世の中が年々多様化していく中で、答えを提示してそこを目指してもらう玩具ではなく、その子どもだけが持つ特有の感情や個性が、作品になって現れるようなおもちゃを世の中に浸透させたいと考えて企画しました」

との話。まさに、遊び方が限定されていない知育パズルなのです。実際にサンプルをいただいたのでわが子と遊んでみたところ、4歳の子ども(女の子)はパズルで花を作り、2歳の子ども(女の子)はピースを何個か容器のふたに入れて、ぬいぐるみの犬に「えさ」として与えていました。これこそ予想される使い方ではない、子どもの自由な遊び方ですね!

エド・インター「賢人パズル」

木の触り心地や重さも程よく遊びやすい!と人気の立体パズルがコチラ。数個の立方体が塊になったパーツを、大きな立方体にするには?頭をかなり使いますが、できた時の達成感は子どもの自信に繋がります。対象年齢は3歳からです。

Once ZY Time 『孔明パズル 』

Once ZY Time の「孔明パズル」は少し難易度の高い立体パズルです。こちらは9つの立体パズルが入っていて、分解したり、組み立てたりと、どちらでも遊べる3Dパズルです。分解の方が簡単で、組み立てはなかなか難しいのですが、子どもの柔軟な発想を刺激して試行錯誤のチャレンジができるのが魅力です。対象年齢は6歳以上となっていますが、3歳〜5歳の小さな子どもでも楽しめるという声も多いおもちゃです。

以上、知育パズルについて、効果や人気の商品をまとめました。紹介した商品については執筆時点の情報です。購入を検討する段階では、最新の情報をあらためてチェックしてみてください。

文/坂本正敬  写真/繁延あづさ

[参考]

木育玩具の分類とその教育効果の調査分析 – 林秀紀、櫛勝彦、井上勝雄

※ 保育所保育指針解説 – 厚生労働省

※  幼児教育ハンドブック – お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター

編集部おすすめ

関連記事