「おうちパン」に関する著書をたくさんお持ちの吉永麻衣子さんが忙しいママにおすすめの手作りパンレシピをお届けする連載。今回は新じゃがを使ったもちもち食感のパン!かわいいお顔のかたちに成形すれば、子どもたちからも歓声が上がります。
新じゃがパン
八百屋さんやスーパーマーケットの野菜売り場でも少し前から「新じゃが」と見かけるようになりましたね。ちょっと小ぶりだけどおいしい新じゃがはいろんな料理に使えますが、パンとの相性もピッタリ。今回はみんなが大好きな「新じゃが」を使ったパンをご紹介します。
じゃがいも、実はビタミンCが豊富なお野菜で、皮に近いところに多いんだそうです。新じゃがは皮がやわらかく食べやすいので、ビタミンCもたくさんとれるということだそう。うまく食事に取り入れたいですね!
我が家の真ん中の子は幼稚園に通っています。幼稚園ではジャガイモ堀りの行事があります。地域によって違うと思いますが、上の子の通う小学校ではじゃがいも掘りはないので、5人家族では量が足りないな~なんて思っていたら、奈良に住むパン焼き仲間がたくさんの新じゃがを送ってくれました。
娘さんと息子さんとおばあちゃんの畑にできたジャガイモを収穫したそうです。こんなお手紙もいただきました。
嬉しいですよね。お手紙付きで旬の野菜が届くなんて!とっても嬉しくて、豊かな気持ちになりました。
送ってくれたのは小学生の女の子なのですが、パンも上手に焼くので、また焼いてもらえたらという思いを込めてレシピを作りました。
ぜひお子さんと一緒に、新じゃがパンを焼いてみてくださいね。
新じゃがを使ったもちふわ、お顔パンの作り方
■材料
☆ビニル袋 ※厚めのものがあればそのほうが良い
強力粉 100
塩 1
☆小さなボウル
火を通してつぶしたジャガイモ 45
牛乳 or 豆乳 60
インスタントドライイースト 1
オリーブオイル 10 ※イーストが溶けてから入れる
☆そのほか
とろけるスライスチーズ 1枚~2枚 お好みで
ジャガイモ 適量
オリーブオイル 小さじ1程度
■作り方
① 計量
それぞれ計量する。
②こねる
ビニル袋に入っている材料を振って均一にする。
ボウルの中身を一気に入れ、ビニル袋の中にできる限り空気を入れて口を持ち、大きく縦にふる。
振り続けるとビニル袋の中の材料がそぼろ状になってくる。外から少し揉んで塊にする。袋の角に生地を寄せて、口を縛る。
③ 発酵
常温(20℃)なら1時間程度もしくは冷蔵庫で8時間おく。 ※1日1回丸めなおせば5日間使用可能
④成形
粉を振り、台に生地を出したら、手で少しおさえて1㎝の厚さにする。天板にとろけるスライスチーズを置いて、その上に生地を置き、具をのせる。
具はいろいろな形にカットしたジャガイモを水にさらして、しっかりと水分をふき取ったものを使う。
好きな形にジャガイモを乗せたら、オリーブオイルをスプーンで薄く塗る。
⑤焼き上げ
トースター1200wで15分、1000wで20分程度
オーブン200℃で18分
焼きあがったら、ケーキクーラーに置き冷ます。粗熱が取れたらビニル袋に入れて保存
嬉しいお届け物から完成したレシピです。
旬のおいしさ、手作りの楽しさ、誰かのことを思って焼くシアワセ、たくさんたくさん味わってもらえますように。
焼き上がりはもっちりとした食感が独特で、砂糖は入れていないのに甘味を感じる生地です。トッピングにベーコンやウィンナー、トマト、たまねぎ、チーズ等お好みのものを乗せて焼いてもおいしくお召し上がりいただけます。
吉永麻衣子/パン作成・写真・文
一般企業に6年間勤務後、結婚を機に退職。日本ヴォーグ社のパン教室の立ち上げや、製パンスクールの講師を経て、2009年子連れOKの自宅パン教室「cooking studio minna」をスタートする。日本全国・世界各国に広がる「おうちパンマスター」認定制度を立ち上げ、代表講師として活動している。著書に『おいしい かわいい ちいさいパン』『前の日5分→朝10分で焼きたて! 簡単もちもちスティックパン』他多数。ブログ「おうちパンのある生活」