【レモンの保存】常温・冷蔵・冷凍の温度別から、大量消費の塩レモン・はちみつレモン・レモン氷の作り方まで

ビタミンCの代名詞といえば、レモン! ビタミンCは、肌のハリを保ち疲労回復効果も期待できる若返りの救世主です。美容と健康維持のためにも日常的に摂取したいものですね。最近では、自宅でレモンの木を育てているツワモノもいるとか。安心・安全な無農薬の国産レモンも増えてきたので、皮ごと保存してあれこれ楽しみましょう♪

レモンの保存期間はどれくらい?

常温で保存する場合

基本的にレモンの常温保存は不向きです。レモンの保存適温は、10℃以下といわれ、室内は温度が安定しないのがその理由。輸入のレモンは、防かび剤などを使用しているため常温でもカビが発生しにくいこともありますが、やはり冷蔵保存が安心です。

冷蔵庫で保存する場合

冷蔵庫内でも10度以下に設定してある野菜室に保存しておくのがベスト!1個ずつペーパータオルに包んでポリ袋に入れておくと、より長持ちします。レモン丸ごとの場合は、この保存法で1か月程度、鮮度をキープすることができます。

青レモンは、追熟させながら保存も◎

レモンは、熟すと黄色く色づきますが、最初は緑色。グリーンレモンや青レモンとも呼ばれています。まだ若いため果汁は酸味が強く、黄色いレモンより果皮が硬いため長く保存できるのが特徴です。黄色いレモンにしたい場合は、エチレンガスを発生するリンゴなどと一緒にポリ袋に入れて野菜室へ入れておきましょう。青レモンだけよりも早く追熟させることができます。

切ったレモンを保存するときの注意点

カットしたレモンを保存する場合は、切り口にぴっちりとラップをかけること。できるだけ空気にふれさせないのがコツです。丸ごとレモンと同様に、野菜室で保存しましょう。カットしたレモンの保存期間は、4~5日が目安です。

レモンの冷凍保存方法

冷蔵よりも長持ちさせたい場合は、冷凍保存も。レモンは、丸ごとで冷凍することができて常備しておくと便利です。

筆者のお気に入りは、カットしたレモンを凍らせた、“レモンのまんま氷”。切り方は、輪切りでもくし型を半分にカットした形状でも何でもオッケー。

画像は、レモンのくし形を横半分に切り、保存袋に入れたもの(できるだけ種を抜く)。
そのまま冷凍庫へ。完成した“レモンのまんま氷”!

できあがった“レモンのまんま氷”を炭酸水など好きなドリンクに入れるだけ! レモンをつぶしながら飲めば、さわやかなレモンの香りと酸味が広がるレモンフレーバーの冷たいドリンクが完成です。

シュワシュワ~っとさわやかな一杯。
たっぷり贅沢に使ってみて♪

※皮ごと使用する場合は、無農薬の国産レモンがおすすめです。

保存食や大量消費には『塩レモン』や『はちみつレモン』がおすすめ

レモンがたくさん手に入った場合は、保存食や調味料にしてしまうという方法も。手軽に作れる「はちみつレモン」と、万能調味料として大活躍の「塩レモン」の作り方をご紹介します。

はちみつレモンの作り方

<材料>

国産(無農薬)レモン…1個
はちみつ…約70g
ガラス瓶(200cc)…1個

<作り方>

1.レモンは、よく洗って輪切りにし、種は除いて水気を拭く。

2.煮沸消毒した瓶に、はちみつとレモンを交互に詰めていく(瓶の一番下と上は、はちみつになるようにする)。

レモンを輪切りにして断面を見せるとかわいい♪

3.②の瓶に空気が入らず、レモンがはちみつにきちんと浸っているか確認したらフタを閉めて冷蔵庫へ。2~3日に1回、瓶を上下にゆすって2週間目くらいからが食べごろ。保存期間は、半年程度です(※保存状態によって異なる)。

瓶から見えるビビッドなレモンカラーもすてき。

塩レモンの作り方

<材料>

国産(無農薬)レモン…3個
塩…レモン重量の30〜40%
ジップロックなど冷蔵保存用の袋…1袋

<作り方>

1.レモンは、よく洗って乱切りにし、種は除いて水気を拭く。

2.保存用袋にレモンと塩を交互に入れて、レモンに塩がよくまぶさるように手でもむ。

袋の上から塩が全体に混ざるようによくもんで。

3.空気をしっかりと抜いて冷暗所で保存し、発酵を促す。1週間程度で塩がレモン色になり、水分を含んでとろっとしてきたら冷蔵庫で保存する。
保存は、半年程度が目安です(※保存状態によって異なる)。

約1週間たったところ。ここからは冷蔵庫へ。

果肉や皮は、細かく刻んで煮込み料理など様々な料理に使えるので、ぜひお試しください。

撮影・文/川越光笑(たべものライター・発酵食スペシャリスト)

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レモンを使ったおすすめレシピ

【1】レモンチャウダー鍋

市販のホワイトシチューで簡単に作るあったかチャウダー。レモンの酸味をきかせれば、いくらでも食べられます。

◆材料

(大人2人分+子ども2人分)
あさり(むき身) 120g
じゃがいも 3個
玉ねぎ(小) 1個
にんじん 1/3本
エリンギ 3本
オリーブ油 大さじ1と1/2

【A】
水 800cc
鶏ガラスープの素 大さじ1

ホワイトシチュー(市販) 1缶(300g)

【B】
レモンの薄切り 3枚
塩 少々

◆作り方

【1】【B】を合わせておく(レモン塩)。
【2】じゃがいもは1cm幅の半月切りにし、水に5分さらして水けをきる。玉ねぎとにんじんは角切りにする。エリンギは縦半分に切って、2cm長さに切る。
【3】鍋にオリーブ油を熱して玉ねぎをざっと炒め、にんじん、じゃがいも、【A】を加えて野菜がやわらかくなるまで中弱火で15分煮る。ホワイトシチューと【1】、エリンギを加えて10分煮、あさりを加えて火が通ったら止める。

◆ポイント

即席のレモン塩を加えると、あさりの臭みがスッキリ!我が家流の味つけになります。

子供用の主食は、パンを添えるのが◎。

教えてくれたのは


井澤由美子さん

旬の食材の効能と素材の味を生かしたシンプルな料理が人気。食育にも力を注いでいる。一女の母。

『めばえ』2016年2月号

【2】ローマ風カツレツ

オリーブオイルで焼き上げれば、香ばしく。パン粉に混ぜたイタリアンパセリもポイントです!

◆材料

(4人分)
牛ロース(ステーキ用) 4枚(1枚約150g)
卵 3個
パン粉、エキストラバージンオリーブオイル、塩、黒こしょう 各適量
レモン 1個
にんにく 2かけ
イタリアンパセリ 1束

◆作り方

【1】ボウルに卵、塩少々を入れて溶き混ぜる。
【2】バ ットにパン粉、みじん切りにしたにんにくとイタリアンパセリ、黒こしょうを入れる。
【3】肉を【1】にくぐらせて、表面に【2】をつける。これを2回繰り返す。
【4】オリーブオイルを多めにひいたフライパンに【3】を入れ、中火で3分以上、両面がキツネ色になるまで焼く。
【5】クッキングシートの上において油気を取る。
【6】食べやすい大きさに切って器に盛り、レモンを絞りかける。プチトマト(分量外)を飾る。

教えてくれたのは


ベリッシモ・フランチェスコさん

イタリア料理研究家、料理コンサルタント。イタリア・ローマ出身。料理指導のほか、各メディアを通し、イタリアと日本の文化の架け橋的な役割を果たす。オリーブオイル・ソムリエ(AISO認定)としても活躍。

『めばえ』2016年12月号

【3】野菜たっぷりコールスロー

レモンとはちみつを加えた手作りドレッシングで。

◆材料

(大人3人分+子ども3人分)
【A】
キャベツ 1/6個(200g)
きゅうり 1本
にんじん 1/2本

塩 適量
コーン(缶詰) 小1缶

【B】
マヨネーズ 大さじ3
レモンの絞り汁 大さじ1
はちみつ 小さじ2

◆作り方

【1】【A】はそれぞれせん切りにして合わせ、塩をふる。
【2】【1】がしんなりしたら、水けをしっかりと絞り、缶汁をきったコーンと合わせ、混ぜ合わせた【B】で和える。

教えてくれたのは

YOMEちゃんさん

愛情たっぷりの育児日記と日常のアイデアあふれる献立をつづ ったブログ「よめ膳@YOMEカフ ェ」が人気で、毎月200万アクセスを誇る。女の子のママ。

『めばえ』2014年6月号

【4】はちみつレモン味アイスクリーム

ヨーグルトをメインにしたヘルシーな味わいが◎。シンプルだけど手作りだからこその味わい。是非味わってくださいね。

◆材料

(作りやすい量)
プレーンヨーグルト 450g

【A】
生クリーム 1/4カップ
はちみつ 1/4カップ
レモン汁 大さじ1~2

◆作り方

【1】ボウルにざるをのせてキッチンペーパーを敷き、そこにヨーグルトをあけ、全体にラップをかけて冷蔵庫におく(150ml分の水分が出ればOK)。
【2】【1】のヨーグルトを別のボウルに入れ、【A】を加えてよく混ぜる。金属バットに移し、冷凍庫で6時間以上、冷やし固める。

教えてくれたのは


青木恭子さん

小田真規子主宰のスタジオナ ッツ所属。2つの保育園に7年間、栄養士として勤務。0歳児の離乳食~5歳児の給食とおやつ作りを担当。現在は、雑誌やWEBなどで活躍中。

『めばえ』2016年3月号

【5】ハニーヨーグルトゼリー

ぷるんとした食感と甘酸っぱさがやみつきに!

◆材料

(90mlのゼリー型×6個分)
粉ゼラチン 8g
水 40ml
牛乳 200ml
生クリーム 50g
ハチミツ 60g
プレーンヨーグルト 150g
レモン果汁 大さじ1

◆作り方

【1】粉ゼラチンは水でふやかしておく。
【2】小鍋に牛乳と生クリームを入れて火にかけ、沸騰直前まで温めて火を止める。【1】を加えて余熱で混ぜ溶かし、ハチミツを加えて混ぜ、ボウルに移す。
【3】ヨーグルトとレモン果汁を加えて混ぜ合わせ、氷水の入ったボウルに重ねてとろみがつくまで冷やす。
【4】【3】を型に流し入れて冷蔵庫で固くなるまで冷やす。皿に出し、ミント(分量外)を飾る。

教えてくれたのは


柳瀬久美子さん

フードコーディネーター。 1988年から4年間フランスで修業し、エコール・リッツ・エスコフィエ・ディプロマを取得。帰国後、広告・雑誌のフードコーディネート、企業や店舗のメニュー開発など幅広く活躍。自宅で教える少人数制のお菓子教室も人気。
『めばえ』2017年8月号

フルーツゼリーレシピ10選|ゼラチンや寒天で作る簡単デザート♪生の果物を使ったフルーツゼリーの人気レシピ。
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構成/HugKum編集部

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