目次
子どもの習い事として「新体操」を選ぶ効果やメリット
子どもが新体操を習い事として始めると、どんな効果やメリットがあるのでしょうか?
運動神経の基礎を身につけられる
全身を使った体操がベースとなる新体操では、子どもの基礎的な運動神経が身につくと言われています。バランス感覚や反射神経、動体視力なども身につき、子どもの丈夫な体づくりに役立つことでしょう。また、運動量も多いため、夜にはぐっすり眠れるようになるといったメリットも期待できます。
柔軟性を養うことができる
新体操はジャンプやターンなどの体操の動きのほか、リボンやフープ、ボールなどをたくみに使う運動があります。バレエのように体の柔らかさが必要とされる場面も多い運動のため、子どもの柔軟性が自然と養われ、しなやかな体になっていくことでしょう。
リズム感や表現力も身につく
器械体操と新体操が異なるのは、音楽にあわせて動かす体操であることと、技の難しさの他に表現力や芸術性も求められる点にあります。そのため、音楽にあわせて体を動かしたり、美しさを体で表現したりする力も身についていくでしょう。また、身体での表現を求められることで、子どもの感受性もはぐくまれていきます。
「新体操」の習い事の注意点やデメリット
テレビを見たり、まわりの友だちの影響があったりして、子どもが「新体操を習いたい」と言ったとき、新体操を習う際の注意点やデメリットはないのでしょうか?
親の負担がかかる
子どもが新体操を習うことができる教室は各地にありますが、スイミングスクールやそろばん教室など、メジャーな習い事に比べると教室の数は少なくなります。そのため、自宅の近くに新体操教室がない場合は、子どもの送り迎えなどで親の負担がかかってしまうことも考えられます。
費用が高い
新体操教室でかかる費用には、入会金と月謝のほかに、施設利用料や保険料がかかる場合があります。さらに教室によって、ユニフォームのほかに、リボンやロープ、フープなどの道具類も用意する必要があり、大会に出場する場合は衣装代やエントリーの費用などもかかってくることがあります。子どもの新体操教室で必要となる費用は決して安くはないことを知っておいたほうがいいでしょう。
辞めさせたいときには親子で考えてみよう
子どもが「新体操をやりたい」と言いだしたとしても、途中で「辞めたい」と言うときがくるかもしれません。そんなときは、「辞めたい」という言葉の裏側にある本当の理由が何なのか、考えてみましょう。まわりの友だちと違って自分がうまくできないことが原因なのか? 他に興味があることができたのか? それとも、新体操教室の先生や友だちとの関係がうまくいっていないのか? それらを親子できちんと話して、続けるべきなのか、辞める選択をしたほうがいいのか、納得できる決断をできるようにしましょう。
子どもの向き不向き、始めるきっかけは?
では、子どもの向き不向きのほか、新体操をする上で理想の体型などはあるのでしょうか?
新体操に子どもの体型は関係ない?
新体操を始める上で、子どもの体型はあまり気にする必要はないでしょう。成長期にある子どもの場合、比較的ぽっちゃりした子どもが新体操を始めたら、自然と体がシャープになっていく可能性もありますし、細い体の子どもなら、筋肉がついてしっかりとした体型になっていくかもしれません。
新体操の素質があるのはどんな子ども?
新体操では開脚したり体を反らしたりする動きが多いため、柔軟性のある子どもは始めやすいかもしれません。ただ、体の柔軟性は、新体操を習いながら身につけていくことができるでしょう。柔軟性があり身体能力の高い子どもは新体操の素質があると言われますが、それよりも子どもが「新体操を好き」と思う気持ちが一番です。子どもが楽しみながら新体操を行っているのなら、ぜひ温かく見守っていきましょう。
新体操を習わせたいと思う理由やきっかけは?
HugKumでは、5~12歳のお子さんがいるママやパパに、お子さんに「新体操」の習い事をさせているか、習わせたいと思う理由は何か、アンケート調査してみました。
「バク転ができるようになりたいと言ったので」(30代・大阪府・子ども1人)
「姿勢が良くなる」(40代・岐阜県・子ども3人)
「バレエを習っているが、新体操の方が向いている気がして探している」(30代・東京都・子ども2人)
「保育園のときに習っていたのですが、今後通う小学校の体育館でやっていたので、少しでも同じ小学校に通う予定の友達ができたらいいなと思ったのと、礼儀や挨拶などを身に付けて欲しかったから」(50代・埼玉県・子ども1人)
アンケートでは、新体操を習っているお子さんが自分からやりたいと言ったことがきっかけで始めた、現在ほかの習い事をしているけれど新体操の方が向いていそうなどの声が聞こえてきました。
新体操教室での練習内容
子どもが新体操教室に入ると、具体的にどんなことを練習していくのでしょうか?
リボン・ボール・フープを使った運動
子どもにとって最も楽しめると思われるのが、リボンやボール、フープなどの道具を使った運動です。新体操ならではの動きで、道具を使った基本操作を覚えていきます。
音楽にあわせて運動する
新体操は音楽にあわせて動くことが基本です。そのため、新体操教室でもそのような動きを練習していきます。子ども向けの新体操教室ならほとんどが、「楽しく」ということをモットーにしているもの。音楽にあわせて子どもが体を動かす楽しさを感じられるようなカリキュラムが組まれているでしょう。
ダンスやマット運動
子どもの基礎身体能力を高めるために、教室によっては、ダンスを取り入れたり、マット運動を行ったりすることもあります。
新体操教室の選び方
実際に新体操教室を探す際、気になるのが年齢や費用のことです。どんなことに注意して教室を選べばいいでしょうか?
5歳は遅い?何歳から始められるの?
多くの新体操教室で、新体操を始められる年齢を3~4歳からと設定しているようです。各教室によって異なりますが、幼児クラス、小学生クラスなど、年齢別にクラスが用意されています。5歳からでももちろん遅くはありません。
費用はどれくらい?
新体操教室の費用は教室によって異なりますが、月謝は5,000~10,000円程度の場合が多いです。このほかに、入会金やレオタードなどの購入費用がかかる場合があります。
新体操教室のおすすめ
東京近郊でおすすめ新体操教室5ヶ所をご紹介します。
「フィサリス新体操教室」
年少~年長の子どもが対象のキッズクラス、小学生向けのジュニアクラス、レベルアップや大会出場を目指す育成クラスがあります。渋谷区広尾の本校をはじめ、芝浦、青山、六本木などの港区、日本橋(人形町)や明石(新富町)、などの中央区に教室があります。
「ウーマンズ新体操クラブ」
新体操の世界大会、全日本大会の経験者が指導する新体操教室。3~6歳のキッズクラス、小学校1~2年生のチャイルド、小学校3~4年生のプレジュニア、小学校5年生~中学3年生までのジュニアのクラスのほかに、競技会を目指す育成・選手クラスがあります。
「イオン新体操スクール 西新井」
プレキッズ、キッズ、ジュニアの各クラスがあり、事前予約をすれば体験レッスンも申し込むことができます。ほか、全国のイオンに教室を併設しているとことがあります。
「レイラニ」
3歳から始められる幼児クラス、小学生クラス、中高生クラス、育成クラスが用意されています。経験の高い講師陣が揃っていることも魅力。
子どもにおすすめの新体操ウェア・アイテム
新体操を始める子どもに必要な新体操ウェアとアイテムをご紹介します。
ササキ スカート付レオタード ジュニア用
ツーウェイトリコット生地を使用した、ジュニア用のスカート付きノースリーブレオタードです。サイズは、ジャストフィット寸法のため、ゆとりのあるサイズが希望ならワンサイズ上がおすすめです。
SASAKI リボンセット
初心者やお遊戯などにおすすめの短めのリボンセットです。3mリボンと長さ50cmスティックがセットになっています。
ササキ ジュニアスティック
新体操で使う子ども向けスティック。長さは約50cmです。
SASAKI 新体操 ジュニアボール
径15cmのジュニア向けのボールは、小さいながら本格的な使用になっています。カラフルな色がそろい、新体操以外でも遊具やゲームでも使うことができます。
新体操で子どもの柔軟性や身体能力を養おう
新体操を習うと、子どもの身体能力やバランス感覚、表現力などがはぐくまれ、健康的で感受性のある子どもに育っていく可能性があるでしょう。音楽にあわせて体を動かす楽しみを、ぜひ子どもに体験させてあげてみてはいかがですか?
文・構成/HugKum編集