さつまいもは甘みがあり子どもも大好きな食材ですよね。また腹持ちもいいので、ママ・パパにとってもお助け食材と言えるはず。今回はそんなさつまいもをよりおいしく食べる方法や、レシピのレパートリーが広がるアレンジレシピをママ・パパにリサーチ。プロのレシピ紹介もあるので、ぜひさつまいもメニューを楽しんで。
さつまいもの定番の食べ方に飽きたら
おうちでさつまいもを食べる時には、ふかして食べるのが定番ですよね。また、お料理としてはリンゴと煮たり、大学芋にするのがおいしいもの。でも、ついいつもと同じになりがちと悩むママも多いのでは。栄養価も高いさつまいもをよりおいしく、いつもとは違う食べ方ができたら、料理レパートリーも広がりますよね。今回は、さつまいものおいしい食べ方やアレンジレシピをご紹介します。
より一層おいしく食べる調理方法
甘くておいしいさつまいもですが、一手間加えたり、いつもの調理方法をちょっと変えることで、よりおいしく食べることができます。ママ・パパの実践アイディアを教えてもらいました。
炊飯器で炊く
流行りの炊飯器調理でサツマイモがホクホクに。一緒にいれる水の分量や、炊き方モードの選び方でホクホク、ねっとりなど好みの食感に作れるのでお手軽。
電子レンジでチン
手軽にできるのはやはり電子レンジ。濡らしたキッチンペーパーで包んで、ラップをしてチンすれば、しっとりした仕上がりに。
オーブンで焼く
じっくり高温で焼けるオーブンやトースターだと、より焼き芋らしいおいしさに作れます。火力の強いオーブンなら時短にも。
さつまいもアレンジアイディア集
さつまいもは子どもも好きだけど、いつもの料理だけではもったいない!ママ・パパから挙がってきたサツマイモのアレンジアイディアをご紹介。手軽に作れて、子どもも喜ぶレシピをぜひ試して!
はちみつバターさつまいもスティック
油で揚げたさつまいもスティックを作る人は多いと思いますが、それに、はちみつバターをつけて食べるというアイディア。特別感もあり子どもが喜ぶのもうなずけますね。
さつまいもチップス
さつまいもを薄くスライスして油で揚げるさつまいもチップス。皮を残せば、色鮮やかで見た目もいいですね。
さつまいもとりんごのデザート煮
ごはんのおかずにもなる、さつまいもとりんごの甘煮。とろとろになるまで煮込むとデザートにぴったり。バニラアイスを添えても美味しそうです。
さつまいものあんこ煮
さつまいもとあんこを合わせて煮る料理は「さつまいものいとこ煮」とも言われるよう。なんだか可愛いですね。ほっこりした味わいで、子どものおやつにぴったり。
肉じゃが
肉じゃがのじゃがいもの代わりにさつまいもを使うというアレンジレシピ。甘みとコクのある味わいがおいしそうですね。
バター炒め
こちらも手軽にできそうなのが、バター炒め。砂糖も入れればさらに甘みがプラスされ、おやつにもよさそうですね。
洋風味噌汁の具にする
さつまいもの味噌汁も美味しいですが、そこにバターを入れるというアレンジアイディア。味噌風味のスープのような感覚で飲めそうです。
揚げない大学いも
大学芋は油で揚げて砂糖で絡めてとちょっと手間がかかるもの。でも、レンジで加熱したサツマイモをハチミツとゴマで合えるだけで、大学芋風に。簡単に作れるので、ささっと一品、という時にもお役立ちですね。
炒めて砂糖をまぶす
角切りしたさつまいもをフライパンでカリッと焼いて、砂糖をまぶすというアイディアレシピ。ラスクのように食べられそうで、おやつの定番になりますね。
カレーやシチューに入れる
じゃがいもが基本のカレーやシチューに、さつまいもを入れるというアレンジ。お助けメニューながら、マンネリ化しがちなので、さつまいもにチェンジするのはナイスアイディアですね。カレーは甘みが加わるので、子ども用に実はぴったりかも。
おやき
茹でたさつまいもに、牛乳・きなこ・片栗粉を入れて作るおやきのアイディア。1歳のお子さんのおやつだそうですが、栄養価も高く、ぜひマネしたいですね。
クリームチーズと和える
こちらも、赤ちゃんの離乳食やおやつにぴったりなアレンジレシピ。腹持ちがいいのも頼れるポイントですね。
さつまいも×キムチ
甘いレシピが多いなか、興味を惹かれるのが、ふかしたさつまいものキムチのせ。さっぱりと食べられそうで、ママ・パパのおつまみにもよさそうですね。
さつまいものポテトサラダ
じゃがいもの代わりにさつまいもを使ったポテトサラダ。マヨネーズとの酸味のバランスがよく、子どもも食べやすそうですね。
さつまいものポテトグラタン
ホワイトソース、チーズと合わせてグラタンにするというアレンジレシピ。甘みのあるグラタンは、子どもも喜びそうですね。
サンドイッチ
マッシュしたさつまいもをパンに挟むサンドイッチ。クリームチーズを混ぜたり、牛乳で伸ばしたりすると口当たりも良くなり、ジャムサンドのようにデザート系サンドイッチとしても食べられますね。
さつまいも餅
茹でてマッシュしたさつまいもに、片栗粉を混ぜて作るさつまいも餅。丸く成形したら、フライパンで焼くだけ。甘辛いソースと絡めたりするのもおいしそう。
麻婆豆腐
麻婆豆腐にさつまいもを入れるという驚きのアレンジレシピ。子どもには辛い麻婆豆腐も甘さが加わり、ちょうどいい食べさやすさに。また、ちょっとボリューム不足かも、なんていう時にもしっかりした一品になりますね。
さつまいものおすすめレシピ
ママ・パパがオススメするさつまいものアレンジアイディアを見てきましたが、ここでプロのレシピもご紹介。幼児誌『めばえ』(小学館)に掲載された中から簡単で子どもが大好きなレシピをピックアップしました。ぜひトライしてみて!
【1】さつまいも入りハンバーグ
ハンバーグにさつまいも!?これが、合うんです!ホクホクした食感とほんのり自然な甘みが子供にうけます!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
さつまいも 1/3本(60g)
【A】
合いびき肉 200g
玉ねぎ(みじん切り) 1/2個
パン粉 1/2カップ
卵 1個
小麦粉 少々
塩 小さじ1/2
トマトケチャップ 大さじ1
ソース 大さじ1/2
サラダ油 大さじ2
◆作り方
【1】さつまいもは皮のまま5mm角に切り、水に3分ほどさらす。サッと水けをきって耐熱容器に入れ、ラップをかけて電子レンジで1分加熱する。
【2】ボウルに【A】の材料を合わせてよく混ぜ、【1】を加え混ぜ、食べやすい大きさに分けて丸める。
【3】フライパンにサラダ油を熱して【2】を並べ入れ、焼き色がついたら裏返す。水大さじ2を加えてふたをし、弱火にし、5分ほど蒸し焼きにする。
※かぶ、パプリカ、いんげんなどの野菜を一緒に炒めたり、サラダ菜を添えても。
※電子レンジの加熱時間は、600Wの場合の目安です。
教えてくれたのは
シンプルで、おいしくて、センスのいいレシピが人気。3歳の双子の女の子と1歳の男の子のママ。今回は、盛りつけのポイントも伺いました。
『めばえ』2013年11月号
【2】きのことさつまいものカルボナーラ
子供が大好きなカルボナーラに、秋の味覚のさつまいもときのこをミックス!
◆材料
(大人1人+子ども2人分)
スパゲッティ 150g
きのこ(しめじ・しいたけ) 正味100g
さつまいも 100g
ベーコン 2枚
オリーブオイル 大さじ1
【A】
溶き卵 2個分
粉チーズ 30g
塩 小さじ1/4
黒こしょう 少々
※写真の分量は、すべて子ども1人分の目安です。
◆作り方
【1】さつまいもは皮つきのまま長さ3cm、角1cmの拍子木に切って5分ほど水にさらす。水けを切 って耐熱皿に入れ、ラップをふんわりかけて電子レンジで約2分(500Wの場合)加熱。
【2】きのこは石づきを切り落とし、しめじは手でほぐし、しいたけは薄くスライス。ベーコンは1cm幅に切る。スパゲッティをゆで始める。
【3】フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ、【1】【2】を加える。きのこがしんなりするまで炒め合わせ、ゆであがったスパゲッティを加えてざっと合わせる。フライパンをぬれ布巾において温度を下げたら、【A】を加えてよく和える。
教えてくれたのは
松見早枝子さん
料理研究家。ビューティレシピスト。美と健康をテーマに、栄養バランスに優れたおいしいレシピを提案。雑誌、テレビ、講演会、料理教室など幅広く活躍している。美食家でレストランオーナーの夫、息子の舜(しゅん)くん(4歳)と3人暮らし。
『めばえ』2016年10月号
【3】きのことさつまいも入りカレー焼きそば
秋の風情を感じる具材を入れた焼きそばに、カレー風味で一味違った楽しみ方を!
◆材料
(大人2人分+子ども2人分)
しめじ 1パック
まいたけ 1パック
さつまいも 1/2本(100g)
ソーセージ 4本
小松菜 1/2束
焼きそば用の麺 3玉
サラダ油 大さじ2
【A】
ソース 大さじ3
カレー粉 大さじ1
塩 少々
◆作り方
【1】しめじとまいたけは食べやすい大きさにほぐす。さつまいもは皮のまま5mm厚さの小口切りにし、ソーセージも同様に切る。
【2】小松菜は2cm長さに切る。
【3】フライパンにサラダ油を熱して【1】を炒め、軽く火が通ったら、麺、水1/3カップを加えてほぐしながら炒める。水分がなくなったら【A】を加えて炒め、仕上げに【2】を加えて炒め合わせ、塩で味を調える。
教えてくれたのは
シンプルで、おいしくて、センスのいいレシピが人気。3歳の双子の女の子と1歳の男の子のママ。今回は、盛りつけのポイントも伺いました。
『めばえ』2013年11月号
アレンジ自在なさつまいもは日々の食事に活用を
甘くて食べやすく子どものレシピにぴったりなさつまいもは栄養も豊富で、積極的に食べさせたい食材。アレンジの幅も実はかなり広く、おかずにおやつにと毎日の食事にフル活用したいですね。
文・構成/HugKum編集部