保育園入園までに準備しておきたいもの・こと
保育園の入園が決まると、園から必要な物のリストが配布されます。細かい規定のある園もあるので、配布されてから準備をはじめると良いですが、入園が決まってから入園式まで時間がない場合は、早めに準備を開始しておくと安心です。
入園までに必要なものをご紹介します。
保育園の入園準備リスト(0歳児1歳児クラス共通)
着替え一式
下着、Tシャツ、トレーナー、ズボンなどの着替えは、1日あたり2~3セット持参する必要があります。食べこぼしやお漏らしなどで汚れるたびに着替えるので、それぞれ最低でも3枚ずつは用意しておきましょう。
また、以下のような洋服はNGとする保育園が多いので注意が必要です。
・ロンパース
・スナップ付きの下着
・スカート
・タイツ
・紐がついている服
・フードがついている服
動きやすく、着替えさせやすく、汚れても良いものを選ぶようにしましょう。
着替え入れ袋
着替え一式を入れておく袋です。着替えは持参するものが多く嵩張るので、大きめのものを用意しておくと安心です。
靴下
靴下も、凝ったデザインだと、糸がどこかに引っかかってしまうなどのトラブルがあるようなので、シンプルなタイプを選んでおくと良いでしょう。
靴(歩けるようになった子供のみ)
歩けるようになったら、靴も用意する必要があります。保育士さんが脱ぎ履きさせてくれることが多いので、マジックテープ付きの着脱しやすいものを選ぶようにしましょう。
おむつ・おしりふき
特にまだ小さな赤ちゃんの場合、おむつもたくさん必要になります。園によっては毎日親が数枚持参するところと、まとめてたくさん置いておけるところとあり、また使用済みのおむつを持ち帰らなくてはならない園もあります。
おしりふきも同様です。どちらも消耗品なので、多めに用意しておくと良いですね。
昼寝布団・シーツ・布団カバー
お昼寝布団一式は、園によって必要なものが異なるので、説明会などで指示があってから購入することをおすすめします。
また、これらの布団一式は週末に持ち帰る園も多いので、まとめて持ち運びしやすいバッグがついたタイプを選ぶと良いですよ。
食事用エプロン
離乳食や幼児食を食べるようになると、食事用のエプロンも必要になります。こちらも園によって異なり、食べこぼしをキャッチするシリコン製ものをOKとする園もあれば、布製の食べこぼし用のポケット付きエプロンを指定する園もあります。
コップやマグ
園で飲むお茶などを入れるコップやマグの準備も必要です。成長に合わせて、子供が飲みやすいタイプのものを準備すると良いでしょう。
ループ付タオル・ハンカチ
手拭き用にフックにかける紐がついているタオルや、食事やおやつの時間に口を拭くタオルが必要となります。こちらも数枚ずつ用意しておくと安心です。
汚れもの袋
使用済みのオムツを入れる袋、着替えを入れる袋など、ビニール袋を何枚か持っていく必要があります。少し大きめのスーパーのレジ袋で問題ありません。
大きいママバッグ
とにかく荷物の多い乳幼児クラス。全ての持ち物を入れる大きなママバッグは必須です。
肩から掛けるタイプで、どこに何を入れているのかすぐにわかるような、収納力のあるバッグだと忘れ物も少なく済んで安心です。
さらに持ち物がたくさん!保育園0 歳児クラスの入園準備
0歳児の場合は、上記以外にも、以下のものを用意する必要があります。
粉ミルク
まだミルクからの栄養を主としている月齢の赤ちゃんの場合は、必要分の粉ミルクも用意しておく必要があります。こちらも、園によっては園の粉ミルクを使ってくれるところもあれば、家庭から持ち込みが必要な園もあるので、確認が必要です。
母乳パック
基本的には粉ミルクを持参指定することが多いですが、母乳育児をしていて、赤ちゃんが母乳しか飲めないという場合は、冷凍した母乳を入れる専用の母乳パックの取り扱いをOKとしている園もあります。
哺乳瓶
粉ミルクや母乳を飲ませる際に哺乳瓶が必要になります。子供が飲み慣れている哺乳瓶を用意しましょう。
離乳食用の食器
離乳食を食べている場合は、離乳食用のスプーンやフォークも持たせるようにしましょう。自宅で使っているものと同じものを選んでおくと、赤ちゃんにとっても食べやすく安心です。
スタイ
食事用、おやつ用のほかにも、よだれ用のスタイを何枚か持ってくるよう指定する園もあります。布製のもので、さっとよだれをふき取ることができるシンプルなタイプを持っておくと良いですね。
生活リズムも整えよう!保育園の1 歳児クラスに入るまでにしておきたい準備
1歳になると、0歳のときよりも周りが見えるようになり、自我が芽生えてくる子供も増えてきます。入園当初はママと離れることが不安で泣き叫ぶ子供がほとんど。1週間を過ぎると徐々に慣れてきますが、できるだけ早く保育園に慣れ、楽しい園生活を送ってほしいものですよね。
よりスムーズに入園生活に慣れるためには、入園前からできるだけ規則正しい生活を送ることが大切。園での生活スケジュールを予め確認し、起きる時間や食事、昼寝の時間などをそれに合わせておくと、入園後に子供も園の生活に馴染みやすくなるでしょう。ママも職場復帰に向けて準備で忙しいと思いますが、できる範囲で生活を整えてあげるようにしましょう。
2歳、3歳児の場合の入園準備リスト
2歳、3歳で入園する場合には、0歳、1歳で紹介した「着替え」や「着替え入れ袋」「汚れ物袋」などの他にも、必要なものがあるのでピックアップしてご紹介します。
上履き
園の廊下などを自分たちで歩いて移動するのが基本になるので、上履きが必要に。脱ぎ履きのしやすいシンプルなものを選びましょう。
帽子
園庭で遊んだり、公園に出かけることが増えるので帽子の準備も。つばの広いもので、うなじ部分に日除けがついているものを選ぶと、夏場の紫外線対策にもなるのでおすすめです。園でお揃いのものを使う場合もあるので、事前に確認して。
歯磨きセット
3歳くらいまでには乳歯が生え揃うので、昼食後の歯磨きがマストに。コップと歯ブラシ、コップ入れが必要です。
トイレトレーニングセット
2歳後半になると早い子はトイレトレーニングがスタート。トイトレ用のオムツに変えたり、専用のパンツを使うことも。園によって方針が違うので、準備すべきものを事前に確認するのがおすすめ。また、おもらしをしてしまうなんてことも多発するので、今までよりも多めにオムツとおしりふきシートをセットしておきましょう。
予備のシーツカバー・布団カバー
用意するのがマストではありませんが、トイレトレーニングの間はお昼寝中におもらしをしてしまうことも。その場合、濡れたシーツと布団カバーは持ち帰り、翌日に持っていかなければなりません。洗濯・乾燥などで次の日の用意が難しいという場合には、予備を用意しておくと安心です。
リュックサック・水筒
2〜3歳になると、大根掘りなど野菜の収穫や水族館など近場への遠足が増えます。その際は、いつもの園バッグではなくリュックサックで行くことがほとんど。子供用のリュックサックや水筒を用意するのは、急だと大変なので先に用意しておくのがおすすめ。普段使いするものでOKです。
入園準備物は手作りが必要?
一般的に、保育園の入園グッズを手作り指定にしている園は少ないと考えてよいでしょう。
保育園の入園準備で手作り指定は少ない
サイズなどの規定がある場合に限り手作りしたり、サイズ調整をしたりしなくてはならないことも。
また、できる範囲で手作りするというママもいるようです。例えば、ループ付きタオルは普通のタオルに紐を縫いつけるだけなので、お裁縫が苦手なママでも時間をかけずに用意することができます。
最近では、アウトソーシングで布を送ってサイズやデザインを伝えれば入園グッズを作ってくれるサービスも増えており、時間はないけどデザインや柄を好みのものにしたいというママたちが活用しています。
手作りする場合は、時間に余裕をもって進めるようにしましょう。
保育園の準備物には名前を忘れずに
名前が書いてないと無くなってしまうこともあるので、どんなに小さなものでも、すべての持ち物に名前を書くようにしましょう。
なくなることも多い!保育園の準備物への名前は必須!
上記で挙げたとおり、保育園にはたくさんの荷物を持っていくことになります。園児もたくさんいるので、落とし物も絶えません。
布製のものにはお名前スタンプやお名前ワッペン、アイロンシールなどがおすすめ。また、プラスチックのものには、撥水加工されてあるお名前シールなどを使うと便利ですよ。
すべての持ち物に名前を入れる作業は意外に時間がかかるもの。こちらも早めに取り掛かることをおすすめします。
ママに調査!入園準備にかかる時間や費用はどれくらい?
HugKumでは、子どもを保育園に通わせたことのあるママ約100人に入園準備にかかる時間や費用ついてアンケートを実施しました。入園準備はどれくらい前から始めれば良いか、必要な物を揃えるのにどのくらい費用がかかったのか、費用を抑えるためにできる工夫など、ママたちのリアルな声をもとに紹介していきます。
入園準備はいつから始める?
まずは、入園準備を始めた時期についてお聞きしました。保育園の入園が決まったらどのくらい前から準備すれば良いのでしょうか。
アンケート調査結果で一番多かったのは「半年以上前」。保育園の入園準備は余裕を持って準備を始めるママたちが多いようです。また、1ヵ月前、2ヵ月前、3ヵ月前からの回答も一定数あつまりました。入園準備を始める時期は余裕をもって少し早めに始めておくと安心ですね。
入園準備にかかる費用は?
続いて、保育園の入園準備にかかる費用はどれくらいかかったかお聞きしました。
回答が一番多かったのは「5000円~10000円」、次に「不明」、続いて「15000円~20000円」でした。買い揃える物の予算として10000~20000円は確保しておきたいところです。ただし、園によって制服や通園バッグなどの指定がある場合はそれ以上かかってしまうこともあります。買い揃えるものがたくさんあって、実際にいくらかかったか把握できなかったのか、「不明」の回答数も多くあつまっています。
入園グッズで主にお金がかかるもの
続いて、入園グッズのどんなものにお金がかかったかお聞きしました。制服や通園カバンの指定があれば用意しなければなりませんし、お昼寝がある園ではシーツや枕などのお布団セットを用意しなければなりません。何かと着替えの多い保育園児は着替えの枚数も多く必要になります。
また、弁当が持参であればお弁当箱セットや、水筒、コップ等の小物類も必要になります。手提げ袋などを手作りする必要があればそれらの材料費も。園よっても違いますが、1から揃えるとなると、それなりに費用がかかってしましそうです。
・園服・園帽子・リュック・体操着・スモッグ・教材・文房具(30代・埼玉県・子ども2人
・布団代と布団カバー代(20代・神奈川県・子ども1人)
・たくさん着替えるので服の買い足し(20代・静岡県・子ども3人)
・着替えや登園用の衣服(40代・大阪府・子ども3人)
・お布団セット、着替え、バッグ等の材料費(30代・愛媛県・子ども1人)
・クレヨンやその他の消耗品 etc(40代・茨城県・子ども2人)
入園準備の費用を抑えるには?
なにかとかかる保育園の入園準備の費用は、できるだけ節約して抑えたいものです。費用を抑えるためにママたちが取り入れていた工夫をお聞きしました。安く買えるものはできるだけ安い店を探す、おさがりやフリマアプリなどを使ってリサイクルを活用する、手作りできるものはできるだけ手作りするなどママたちの知恵や努力の声が聞こえてきます。
・いろんなお店を見比べて、最安値でかうようにした(20代・沖縄県・子ども2人)
・100均で揃えれるものは、100均で購入(30代・宮崎県・子ども1人)
・フリマサイトを利用する(20代・神奈川県・子ども2人)
・エプロンタオルなど、自分で作らないといけないものは材料を安く買える店を探した。(20代・兵庫県・子ども2人)
・手作りできる物は、手作りした(40代・茨城県・子ども2人)
入園準備で大変だったことは?
最後に、保育園の入園準備で大変だったことは何かお聞きしたところ、最も回答が多かったのは名前付けでした。服や小物類まで全て名前を付けるのは大変な作業です。また、手作りしなければならない持ち物の裁縫や、入園のために子どもをしつけ、心構えを持たせたり。一度に全て揃えなければいけない「費用面」も大変だったとの声がありました。
・上履き袋・お弁当袋・コップ袋・ランチョンマット・体操着袋を作ること(30代・埼玉県・子ども2人)
・子供が気に入るものや使いやすいものを探すのが大変だった。(20代・兵庫県・子ども2人)
・子供に入園準備に対する心構えの教育。(30代・千葉県・子ども2人)
・園の決まりにあわせて何もかも一度に準備するので費用面が大変でした(40代・大阪府・子ども3人)
・2人目を妊娠していたので、入園と重なり、大変だった(20代・鳥取県・子ども2人)
抜かりなく準備を
生まれてからずっと自分の側にいた赤ちゃんも、ついに保育園。保育園が決まって嬉しい反面、少し寂しい気持ちもあることでしょう。入園後に我が子が気持ちよく過ごせるように、抜かりなく準備を進めることができるといいですね。
文/松川麗 構成/HugKum編集部