知育パズルは幼児の発達にどんな効果がある?
1歳ごろからの幼児向けパズルは、遊びを通して「将来役立つ力」を育むおもちゃとしておすすめです。では、どのような効果が期待できるのでしょうか。ポイントごとに詳しく解説していきます。
思考力・判断力が身に付く
「どうしたらぴったり合わせられるのか」と解決の方法を探ることで、幼いころからの論理的思考力を育む期待ができます。また、自分でパーツを選び型にはめるなどの行動は、将来必要になる判断力や実行力の育成にも繋がっていきます。
集中力を養える
ひとつのことにじっくり取り組むことで、集中力を高めていくことができます。また、最後までやり抜くことで、忍耐力も身に付きます。
達成感を味わえる
パズルを完成させることで、自分でできた喜びを味わえ、達成感を得られます。達成感を得られれば「もっとやってみたい!」という意欲へと繋げていくこともできます。
図形感覚や空間認識能力を養える
三角などの基本の図形の理解や、立体パズルを扱うことで、空間認識能力を育むことができます。就学後の算数などの理解に役立つ力を養う効果も期待できます。
手先が器用になる
パズルのピースをつかんだり、型にはめたりすることで、指先の訓練にもなり、手先の器用さを鍛えることができます。
このほかにも、数や色の概念理解など、就学後に役立つ力を育む効果が期待できます。
【1歳~】おすすめ幼児用パズル
★おすすめポイント
1歳ごろは、「自分でできた!」がさらに増えていく時期です。達成感を得やすい幼児向けパズルで、上手に意欲を引き出せるものがおすすめです。
フィッシャープライス はじめてのブロック – マテル(MATTEL)
こちらは1歳未満から使える型はめパズル。パズルにもなるブロックは口に入らない大きさなので、パズルのサイズが気になるというママパパもこれなら安心。型にはめるとポトンと落ちる仕組みになっており、自分でできた感覚が分かりやすく、達成感を得やすいところがおすすめポイント。丸や三角などの基本の図形や、赤や黄色などの色の理解にも役立ちます。ブロックは食べもののような色合いなので、おままごとにも使え、長く遊べます。対象年齢は6ヶ月以上。
木のパズル わくわくのりもの – エド・インター
こちらは、手先が発達していないお子さんでも、簡単につまめる便利なつまみ付きのパズル。ピースを持ち上げると下に絵が描かれており、同じ絵のピースを探すことで、共通点や相違点に気付く力を育みます。このシリーズには動物のものもあり、「イヌ」や「ネコ」など、仲間ごとに分かれたものの名前の学習にもピッタリ。対象年齢は1.5歳以上。
くもんのジグソーパズル STEP1 だいすきどうぶつ – くもん出版
2ピースから遊べるジクソーパズルのセット。2、3、4、6と、少しずつ枚数を増やしていける「スモールステップ」方式は、達成感を味わいやすく、「もっとやってみたい!」という子どもの意欲を引き出します。こちらは、STEPが上がるごとにピースの数が増え、最終のSTEP4(3歳以上)では88ピースに。お子さんの成長に合わせて無理なくチャレンジできるところがおすすめポイント。対象年齢は1.5歳以上。
【2歳~】おすすめ幼児用パズル
★おすすめポイント
2歳ごろからは、「自分の力でやってみたい」という自主性が育ってきます。日常生活で使う物や身近な食べ物を扱うパズルや、簡単な形を覚えながら遊べるパズルを選ぶと、楽しくチャレンジできます。
ボーネルンド・オリジナル ピックアップパズル バラエティ – ボーネルンド(BorneLund)
こちらは、ピースの下に絵がないタイプのつまみ付きのパズル。形の認識力や、ピースの絵柄や形からぴったり合うピースを探すことで、「きっとこれなら合うのでは?」と先を見通す力に繋げていくことができます。ぶどうやバナナなど普段の生活になじみのあるピースで、ものの名前の学習にも最適。丸の形でできた「太陽・時計・ボール」は、それぞれ大きさが異なり、大小の違いの理解へと繋がります。対象年齢は2歳以上。
アンパンマン どこがあくかな?かぎパズル – ジョイパレット
12種類の型はめパズルに、2種類のドア遊びと3種類の鍵遊びがついたタイプです。こちらは、形や色、それぞれのパズルを合わせることで認識力を高め、ドアの開閉や鍵をひねることで手先の器用さを鍛えられます。三角などの基本の形に、楕円形や六角形が加わり、さらなる図形の理解へと繋がります。アンパンマンが一緒なら、やる気もアップしそうですね。対象年齢は2歳以上。
キューブパズル アナと雪の女王 – アポロ社
ステップ1~6までの難易度に合わせ、絵合わせパズルのほか、1~9までの数の学習もできるキューブ型のパズルです。絵合わせは2、3、4、9個と少しずつステップアップでき、達成感を得やすいように工夫されています。また、同じ形のキューブを積み上げることで、単位の理解や、空間認識能力の育成にも繋がっていきます。型にはめるパズル遊びが苦手というお子さんも、絵合わせなら気軽にチャレンジできそうですね。対象年齢は2歳以上。
【3歳~】おすすめ幼児用パズル
★おすすめポイント
3歳ごろになると、手先がさらに発達し、より高度な考え方ができるようになります。難易度を上げて立体パズルにも挑戦したり、図形や空間、数の理解に繋がるもので遊んだりするのもおすすめです。
NEW たんぐらむ – くもん出版
大きさや形が異なる木製の7枚のピースで、ガイドボードに合わせてシルエットを作るタイプです。切り抜かれた穴にピースをはめて完成のガイドボードは、2ピースからチャレンジできるステップアップ式。付属のガイドブックには47問の問題が載っており、木箱への収納時には、10通りの方法で収納することができます。ひとつのパズルで創意工夫ができるところもおすすめポイントです。対象年齢は3歳以上。
賢人パズル – エド・インター
カラフルな7つのブロックを使い、木製プレートの上に立方体を組み立てるタイプです。付属のテキストブックには、56種類の作品例が載っています。このブロックの特徴は、いくつかの立方体が重なり、ひとつのブロックとして形になっているところ。表面からは見えない立方体を考えることで空間認識能力を高め、また立方体を数えることで、単位を用いた数の概念理解へと繋げていくことができます。
大人顔負けの難易度のものもあり、達成感を味わいながら忍耐力や集中力を養うことができます。家族で楽しめそうなところもおすすめポイントです。対象年齢は3歳以上。
時計パズル – ハペ(Hape)
こちらは時計付きの木製型はめパズルです。基本の三角などに加え、半円や五角形などさまざまな形の理解に繋げていくことができます。ブロックには1~12までの数字が印字されており、数の理解にも役立ちます。また、時計の針が付いていることで、長短の違いを理解し、時計を読む練習にも役立ちます。対象年齢は3歳以上。
教育にも役立つ幼児用知育パズルで楽しく学ぼう!
思考力・判断力の育成や図形の理解など、子どもの発達に大きな効果の期待される幼児用知育パズル。遊びを通して成功体験や試行錯誤をすることは、学習面だけでなく、将来の「生きていく力」の育成にも役立ちます。子どもが自分の力を信じ、自由に自分の可能性を広げていけるよう、楽しく学べる幼児用パズルを見付けてあげましょう。
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文・構成/HugKum編集部