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「この夏、君はかつお節博士になる!」自由研究イベントを開催
夏休みの日曜日、ZOOMの前には、たくさんの子どもたちが集まってくれました。司会は、現在フリーアナウンサーとして活躍している青木源太さん。『小学一年生』モデルの藤本紘さんと武石桜華さんも参加。さっそくイベントがスタート!
【ミッション1】かつお節にまつわるクイズに挑戦!
まずは、かつお節についてどれぐらい知ってるの? ということで、青木さんが次々にクイズを繰り出します。
「かつお節は何からできているでしょうか? 1.キノコ、2.魚、3.植物!」
子どもたちが手持ちの番号カードを掲げると……お、2番が多い? みんなよく知ってますね。正解は魚!
解説に登場したのは、かつお節メーカーの老舗、ヤマキ株式会社の佐藤さんと石川さんです。
「これは『カツオ』という魚で、体長は60cmくらいの大きさで約2kgの重さがあります! カツオは止まることなく一生泳ぎ続ける魚で、一生で地球20周分泳ぐのだそうです。一番早いときは時速約100㎞、学校の25mプールを1秒かからず泳げるような速さなんですよ!」
紘さん、正解しながらも「とっても泳ぐのが速いんだね!」と感心していました。
ほかにも「日本一かつお節を作っている都道府県は?」「では、1家庭あたりで、かつお節を日本で1番“使っている”都道府県は?」と次々クイズが出されました。3択とはいえ、けっこう難しいです。
なんとかつお節生産の第一位は鹿児島県、でも使用量第一位は沖縄県なのだそうです!
佐藤さんが「沖縄では、他の地域の2倍以上食べられているんです! 沖縄県の有名な料理は、ゴーヤーチャンプルー、ソーキそば、かちゅー湯など、昔からかつお節を使った料理がたくさんあるんです」と紹介してくれました。
クイズをしていくと、かつお節には体を作る元となるたんぱく質が多いことや、なんとできるまでに180日もかかるかつお節があること、カビを使ったかつお節の作り方など、へえ~と思える内容がいっぱいで、子どもたちも発見がたくさんあったようです。準備したワークシートにどんどん書き込んでいきました。
ここで、ヤマキ原料部部長の伊野部さんに、『荒節』と呼ばれるかつお節ができるまでの映像を見せてもらいました。
映像を見ると、骨抜きは手作業でやっていたり、煙でおいしい香りをつけたりしていることがよくわかります。中にはメモを取りながら話を聞いている子もいました。
伊野部さんは「完成するまでに180日かかるかつお節は、荒節の表面を磨いたり、手を加えたりすることでやっと完成するんです! この『枯節』と呼ばれるかつお節に付けるカビは、醤油や味噌の発酵に使われるコウジカビに近いカビで、体に悪くなく、むしろかつお節をおいしくするためのカビ。ヤマキは700種類のカビからより良いカビを選んで使っています。カビをつけることでかつお節から水分が抜けておいしさがギュッと詰まっていくんですよ!」と話してくれました。
かつお節を削ってみよう!
6問目のクイズは「どうやって、かたいかつお節をうすくヒラヒラした状態にするんでしょうか?」。これは多くの子が正解した「けずる」! そこで、かつお節を削る道具・カンナを持ってきてくれた佐藤さん。
「カンナは、木でできた箱の表面に、削るための刃がついています!削るときは、木槌で刃の出方を調整することでかつお節の薄さが変えられるんです」
紘さんが代表してカンナでかつお節を削ってみました。刃を使うので手袋をつけて、かつお節を前後にスライドしていきます。紘さん、上手です。削ってみて「楽しかった!」と香りをくんくん。削りたてっていい匂いがするんですよね!
何味を感じる?
最後のクイズは、味覚に関する問題です。「甘さを表す『甘味』、しょっぱさを表す『塩味』、すっぱさを表す『酸味』、ピーマンやゴーヤーなどの『苦味』。私たちはこの4種類の味に、かつお節や昆布などを食べたときに感じる味を加えた5つの味を感じることができるといわれています。では、あとの1つは何味?」
選択肢は『まろやか味』『ふか味』『うま味』『おいし味』。これは簡単、おいし味……ではなくて、うま味(み)です!
「うま味というのは、料理をおいしくするのに欠かせない要素です。かつお節と昆布・トマトなどは、それぞれ別の種類のうま味が含まれていて、それらを組み合わせるとさらにおいしくなることがわかっています。 今では、うま味という言葉は海外でもそのまま使われているんですよ。うま味を上手に活かした『和食』はユネスコ無形文化遺産にも登録されるほど、世界から注目されています」
【ミッション2】かつお節を食べ比べてみよう
次は、事前にみんなのおうちにお届けしたかつお節を使いながら取り組んでもらう時間です。
かつお節はどんな料理に使われる?
「かつお節を使った料理を書き出してみましょう」と言われて、子どもたちはお母さんにも聞きながら、絵や名前を書き込んでいます。答えてくれた兄弟は「たこやき」と「とうふ」と書いてくれました!
食べて比べてみよう
そしていよいよ、それぞれの家に送られてきたかつお節が取りだされました。かつお節比べ大会です。ヤマキの「徳一番®花かつお」「氷熟®マイルド削り」を比べてみることにしました。これって何が違うんだろう? まずは色、形、におい、食感を比べていきます。観察しながらモリモリ食べ始めてしまう子もたくさん。改めてかつお節だけを味わうのもいいですね!
子どもたちの観察眼はするどい!
●徳一番®花かつお
・色 茶色(2色になっていて濃い茶色・薄い茶色)
・形 細長い・大きい(ヒラヒラ)
・におい 煙みたいな匂い・焼いたみたいな匂い
・食感 フワフワ
●氷熟®マイルド削り
・色 うすい茶色
・形 四角・細四角
・におい カツオの匂い・ツナみたい(こげたようなにおいが弱い)
・食感 サラサラ・ちょっとカリカリ
どうしてこんなに違うのでしょうか?
「ヒラヒラが大きい『徳一番®花かつお』は、だしを取るのにおすすめのかつお節。薄いので短時間でおいしいだしが取れます。『氷熟®マイルド削り』はヒラヒラが細かいので、冷奴やお浸しのトッピングにおすすめ。『氷熟®マイルド削り』は、口に入れるとふわっとやわらかい感じがします。また、血合いや表面のいぶした部分を削っているので、けむりの香りが少なく感じると思います。」と教えてくれました。この説明を聞いたら、『合いそうな料理』も書けそうですね。みんなワークシートに熱心にメモしていました。
【ミッション3】おうちの人とかつお節料理を作ってみよう!
かつお節のことについて知り、いよいよかつお節を使って料理してみたい…と思ったところで、イベント終了時間に。
そう、ミッション3は、これからおうちの人とかつお節料理を作ってみる時間なのです。かつお節についてもっと知りたい!と思ってくれた子がさらに取り組める、スペシャルなワークシートも用意。
詳しく知りたい方は ヤマキの『かつお節プラス』を見てみよう
「もっとかつお節について知りたくなったら、ヤマキの『かつお節プラス』というサイトが参考になります。かつお節の歴史や、かつお節を使った各地の料理、ハンバーグやアイスクリームにかつお節を入れるとおいしくなる秘密なども載っています!」
イベントの最後に、質問コーナーを設けて、ヤマキの方々にみんなから寄せられていた質問を聞いてみました。
質問コーナーで教えてもらったのは、かつお節が踊るヒミツとおいしいレシピ
「なぜかつお節を熱い食べ物にのせると踊るのですか?」
石川さん:「湯気は水と熱からできています。かつお節をのせると、湯気の水分を吸収して、かつお節が伸びます。でも熱ですぐ水分がなくなるので縮みます。この伸びたり縮んだりを繰り返して踊るように見えるんですね」と答えてくれました。へえ、そうなんですね! うまく踊らせるには、重ならないようにまんべんなくかけるのがコツだそうです。
「子どもでも作れる簡単なかつお節レシピを教えてください」
佐藤さん:食パンの上にマヨネーズをのせてかつお節をかけて焼く「かつマヨトースト」がおすすめ。焼くとかつお節のいい香りがします。チーズをかけて焼いてもおいしいですよ。また、厚削りのかつお節は、お皿に厚削りを広げて、ラップをせずにレンジで40秒ほど加熱するだけで、パリパリの「かつおチップ」になります。
最後はみんなとバイバイでお別れしました。
参加してくれたお友達の笑顔に、編集部一同とても嬉しくなりました。楽しい1時間はあっという間に過ぎていきますね。
「この夏、君もかつお節博士になる!」オンラインイベントにスタジオから参加した、紘さんと桜華さん、MCの青木さん、ヤマキのお二人からも感想を寄せてもらいました。
紘さんと桜華さん
紘さん:「かつお節が大好きなので、イベントを楽しみにしていました。カンナでかつお節を削ったのがすごく楽しかったです。ヤマキのかつお節博士に『押すように削るといいよ』と教えてもらって、その通りにやったら、上手に削ることができました!」
桜華さん:「かつお節のクイズが楽しかったです。いっぱい正解できてうれしかった! ワークシートをもらったので、かつお節についてわかったことを書き込んで、夏休みの自由研究にして学校に出そうと思います」
MC 青木さん
ヤマキの佐藤さん・石川さん
今回たくさん解説してくださったヤマキの石川さんは「参加してくれたお子さんたちが、皆さん真剣にクイズやワークに取り組んでくれてよかったです。かつお節の味の研究のときには、おいしそうに食べてくれてうれしかったです」とおっしゃっていました。
確かに観察もそこそこに、バクバク食べてましたよね、子どもたち……(笑)。それぐらい、おいしかったということですね!
佐藤さんも「ご参加の皆さんの反応がよくて、いっしょに学びながら配信ができて楽しかったです。今回のオンラインイベントに参加してくれたお子さんも、そうでない方たちも、今後ますますかつお節を好きになって、たくさん食べてくれるとうれしいです。ぜひまた、イベントを開催したいです」とコメントしてくれました。
イベントの後はミッション3の料理に挑戦!
ご自宅で早速イベント後にお味噌汁を作ってくれたお友達からHugKum編集部に写真が届きました!
出汁を取ってお味噌汁づくりに挑戦。イベントで学んだ、出汁に向いている『德一番Ⓡ花かつお』を使ってくれました。おいしく出来上がったそう!嬉しいですね。
ご自宅で、イベントの様子を見ながらワークショップと同じクイズにチャレンジできます。
動画はこちらから>>
ワークシートはこちらからダウンロードできます>>
イベントで実施したクイズ7問はこちら! 回答は次のページに!
ぜひ、お子さんと挑戦してみてください。身近な食品が何から出来ているのか知るのはとても勉強になりますよ。
第1問
第2問
第3問
第4問
第5問
第6問
第7問