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3月15日からスタートした【マクドナルドのおもちゃリサイクル】に読者親子がさっそくトライ!
ハッピーセットのおもちゃをマクドナルド店舗で回収し、リサイクルに役立てるという「マクドナルドのおもちゃリサイクル」。去年多くの子供たちやファミリーに大好評だったこのプロジェクトが今年もついにスタートしました。HugKumの読者、2組の親子がさっそくリサイクル体験をしてみることに!親子でどんな会話が繰り広げられたのか密着してみました。
小学校1年生のりんくんがマクドナルドで初めてのリサイクルを体験
引き出しいっぱいにあるハッピーセットのおもちゃとお別れできる?
1組目は、関上さん親子です。小学1年生のりんくんは、ハッピーセットのおもちゃが大好き。
「息子はハッピーセットのおもちゃが大好きですが、物によってはしばらく遊ぶともう遊ばなくなることも。しばらく遊んでいないおもちゃがあったら、これもう使わないよね? と聞くのですが、たいてい『いや、まだ遊ぶ』という返事……。私ももったいなくて捨てられないタイプで、子供部屋の引き出しいっぱいに、ハッピーセットのおもちゃが入っているんです」(ママ)
はじめて自分でおもちゃを選別! お別れするおもちゃを真剣に選びます
まだ遊びたいおもちゃと、リサイクルするおもちゃに分けて
「まずはハッピーセットのおもちゃの中から、今回お別れするものを選ばせました。これまでも子供にお片づけをさせてみたことがあったのですが、おもちゃを広げると、「こんなおもちゃあったんだ」と思い出したように、また遊び始めてしまって……。うまくいったことがありませんでした。ですが今回は、“使わないものはマクドナルドへ行ってボックスへ入れる”という目的があったからか、息子はその気になって、真剣に選ぶ様子が見られました!」(ママ)
全国のマクドナルドの店内にはこんなリサイクルボックスが置かれています!
店頭で目立つ赤いボックスがリサイクルの回収箱。上には以前実施した時に回収したおもちゃによって生まれ変わった緑のトレイが置いてあり、お子さんが入れたおもちゃがトレイに生まれ変わるというリサイクルの理念が分かりやすいようになっています。
たくさん遊んでくれたおもちゃにさよなら! ありがとう!
ママといっしょに、選んだおもちゃを回収ボックスへ。「ありがとう!」と思い出のおもちゃに声をかけ、りんくんもすっきりした表情!
おもちゃは、店頭で活躍する緑のトレイに生まれ変わって
「おもちゃを入れるときに、ボックスの上に緑のトレイがあったので、おもちゃがこのトレイに生まれ変わるんだよと伝えると、とても驚いていました。リサイクルの意味や地球環境のことを伝えられるきっかけになったので、とてもよい取り組みだと感じました。息子もこの体験が印象に残ったようで、また遊ばなくなったハッピーセットのおもちゃをまたボックスに入れに行きたいと言っています」(ママ)
小学校3年生と4歳女の子姉妹がリサイクル体験に挑戦
コレクションするほどのハッピーセットマニアな親子
続いてマクドナルドのおもちゃのリサイクルを体験したのは、小学校3年生と4才の姉妹がいる徳永さんファミリー。
「我が家は、娘たちだけでなく、私もハッピーセットのおもちゃが好きで、よく買っています。海外旅行のときも、おもちゃ目当てでハッピーセットを頼んでしまうほど。娘が遊ばなくなっても、母的にかわいいものは捨てずにコレクションしてしまいます」(ママ)
「おもちゃのリサイクル」という感覚に姉の好奇心が刺激される!
「今回、このおもちゃリサイクルに参加しようと娘に声をかけてみたら、小学3年生の娘はハッピーセットのおもちゃがトレイにリサイクルされていることを知っていました。去年実施されていたときのことを覚えていたそうです。どんなふうにリサイクルされているのかに興味があるようで、リサイクル工場を見てみたいとのこと。ハッピーセットのおもちゃをきっかけに、子供の好奇心が刺激され、知りたい意欲がムクムクとわいてくるなんて、とってもありがたいなと感じました」(ママ)
企画担当者もママ!「おもちゃリサイクル」の意義と想いを伺いました
日本マクドナルドと環境省の共同プロジェクトとして昨年スタートしたマクドナルドのおもちゃリサイクル。ご自身もお子さんを持つママであり、このプロジェクトを企画段階から担当する日本マクドナルド・マーケティング本部の大湯 緑さんに、あたらめて活動の意義や想いを、お伺いしました。
◆今年も「マックでおもちゃリサイクル」がスタートしました。改めてプロジェクトの意義を教えてください。
大湯さん:昨年初めて実施したおもちゃリサイクルですが、実施後の調査でも「子どもが遊ばなくなったおもちゃをリサイクルしたい」というママやパパのニーズが予想以上に強く、結果的には想定した数を大幅に上回る127万個のおもちゃが集まりました。たくさんのご家族にご参加いただけたことで、お客様のリサイクルへの関心の高さを感じることができました。
2年目を迎えた今年は、より多くのご家族に参加してもらえるよう、春休み、夏休み、冬休みの3回に拡大して、実施することにしました。また今年は店舗にすでにリサイクルされた緑のトレイがあり、子どもたちに見てもらえることで、昨年以上にリサイクルを肌で感じていただけると思います。おもちゃから再生された緑のトレイを、実際にお店で手にする体験を通して、親子でリサイクルについて会話をするきっかけにしていただけたら嬉しいです。
◆大湯さんご自身もママですね。実際におもちゃリサイクルに参加してお子さんの反応はいかがでしたか。
大湯さん:娘は6歳ですが、うちも例外ではなく片付けにも困っていました。「このおもちゃまだいる?」と聞くと「いる!」と言い、逆にこちらが大事にしてほしいものは「いらない」と言ったり、うまくいかないことはありました。
でも昨年のプロジェクト開始前に「さよならするおもちゃを持って行こうね」と、この企画の話をしたときに娘は、行動する目的があるから、行くために持っていこう、と感じたのでしょう。「じゃあどれにしようか」と自分で考えて子どもなりに選んでいました。またおもちゃを手放すときに、「バイバイ」とお別れを言うことも、子どもにとっては新鮮だったようです。おもちゃに対して、今までありがとう、という気持ちになることで、“物を大切に思うこと”を実体験を通して感じられたのではないかと思います。
◆お子さんと取り組んだことで、その後の変化や発見はありましたか。
大湯さん:子どもとリサイクルについて話すことで、私の思っていた価値観と子どものそれとが違うということに気がつきました。子どもはパーツがないおもちゃでも好きなものはまだそばに置いておきたい。手作りの工作なども、こちらは「もう捨ててもいいかな」と思っても、ゴミなのか要るものなのか、以前よりも判断を気をつけるようになりました。
今回の「マックでおもちゃリサイクル」もそうですが、子ども自身が納得して前に進む、というプロセスを子どもとの関わりの中で大事にしようと、母としてもより考えるようになりました。
願いはシンプル「未来を担う子どもたちにリサイクルを知ってほしい」
◆社会的意義も大きいこの企画は、世界のマクドナルドでも日本が先駆けて行いました。
大湯さん:この活動では、子どもたちの気持ちに寄り添うことを大切にしていますが、同時に活動の大きな意義として、社会的責任を担わせていただいている部分もあります。
世界規模で見たら、たくさんの課題がある中のひとつの取り組みレベルだと思いますが、子どもの環境意識を育てるという点では、きっと貢献できる。子どもたちが「初めてリサイクルに触れたのがここだった」という体験を覚えているだけでも、次の時代を変える力になると考えています。
「なんでリサイクルってするの?」「なんで物を大事にしなきゃいけないんだろう?」そんな親子の会話のきっかけにしてもらえたらと。その会話が自然や環境を考えることにつながって、「どういう時代を作っていかなきゃいけないんだろう」という考えに至ってくれる子どもが増えればいいなと願っています。今後もそういった想いで、長く続けていける活動にしていきたいですね。
子どもの疑問を解決!「どうやっておもちゃがトレイになるの?」
おもちゃ→緑のトレイになるまでの流れを教えてもらいました!
大湯さん:プラスチックのリサイクルの難易度は回収品によって違います。ペットボトルのような単一素材より、おもちゃのように分別が必要な複数素材は難易度が高くなります。
①まず回収したおもちゃは、工場へ運ばれ、粉々に粉砕されます。
②そして、粉砕されたフレーク状のおもちゃを、不純物のないプラスチックだけに分別。
③グリーンに色を付けたペレットに加工(写真下)。
④ペレットを熱で溶かしてトレイの型に加工し、リサイクルトレイに生まれ変わる!
大湯さん:この活動が企業の垣根を超えて協力し、世の中の動きになっていくことで、より効率化されて広がってほしいと願っています。環境省の協力も得ながら、皆を巻き込んで、社会全体で考えていきたい取り組みです。
「マックでおもちゃリサイクル第一弾」は、5月9日まで開催中!
ママたちのニーズから生まれたこのプロジェクト。今後は子どもの心に届くリサイクルの絵本や、トレイ以外の再生品などもじっくりと検討していきたいと話してくださいました。みなさんも、お子さんがさよならを言えるハッピーセットのおもちゃが家に眠っているかもしれません。ぜひこの機会に、子どもたちがリサイクルを知るきっかけ作りをしてみませんか。
「ハッピーセットおもちゃリサイクル」テレビCM
文・構成/高橋 香奈子 写真/品田 裕美