離乳食作りにはどんな調理器具が必要?
まず、離乳食作りに必要な調理器具について。どんなものが必要か確認しましょう。
離乳食作りに必要な道具
離乳食作りを始める前に、揃えておくと安心な道具は以下の通り。
・まな板
・包丁
・小鍋
・蓋のあるフチの厚い鍋(おかゆ用)
・裏ごし器
・大きめのスプーン(裏ごしするため)
・ブレンダー
・計量スプーン
・計量カップ
・スケール
また、小さくて深い器と離乳食用スプーンを、食べさせる際のために用意しておくといいですね。
離乳食調理器具の選び方
離乳食の調理セットの必要性は?
私は、自分の子育ての時は最低限の離乳食セットを購入しました。もちろん、家にある物で代用できれば、それを使ってOKですよ。ただ、衛生面はきちんと管理した方がいいので、調理器具は離乳食用にすることをお勧めします。
素材も、
・消毒はできるか?
・割れやすく、壊れやすくないか?
など、離乳食を調理するうえで適しているかを確認しましょう。
市販の離乳食セットは、その点、離乳食にしか使いませんし衛生的だと思います。離乳食セットの中には、裏ごし器など離乳食初期しか使わないものもあります。私も、もったいない気もしましたが、離乳食を作る用途に設計されているので使いやすく、たった2カ月間ですが重宝しました。離乳食セットは、簡単なものが1セットあってもいいかな、というのが私の結論です。
離乳食の調理器具は日本製のものがいいの?
日本製がいいのか海外製がいいのかは、ママの思いもあると思います。日本製は信頼性が高いかもしれません。その反面、値段もそれに準じて高い可能性もあります。
ママの思いと家計が一致したところで選ぶといいのではないかと思います。
離乳食の調理器具は100均でも見つけられる!
離乳食専用にするなら100円均一でそろうものもありますね。まな板、計量スプーン、計量カップ、おろし金、すり鉢、ボウル、ザルなど。茶こしを裏ごし器代わりにする方法もありますが、目が細かいとなかなか裏ごしできず、安定もしていないので私は裏ごししにくく感じました。選ぶときは、使いやすいものを見極め、消毒ができるかどうかも確認することが大切です。
離乳食用の調理器具のおすすめ
では、実際にどんな調理器具があるのでしょうか。離乳食調理器具のおすすめ商品を紹介します。
赤ちゃん本舗の「ベビー調理器セット 9王(クッキング)」が使いやすい!
私が何度も買い替えて使っているのが、赤ちゃん本舗の「ベビー調理器セット 9王(クッキング)」。娘の離乳食の時に使った、この裏ごし器は今でも離乳食教室の際に愛用しています。各地域の離乳食教室に常備しているほどです。
このセットのおすすめポイントは、
・安定していて裏ごししやすい
・裏ごし面が大きい
・洗いやすい
・コンパクト
・余分な器具があまり入っていない
・リーズナブル
ヘラとピーラー以外は、煮沸消毒できることろも魅力の一つです。現在のところ、裏ごし器の中ではこれが一番おススメです!
離乳食はさみはリッチェルの「おでかけランチくん」がおすすめ
ママたちの信頼もあついリッチェルのものでは、こちらがおすすめです。
こちらは、商品名の通りお出かけの時も使えますし、普段の離乳食の時に、大人の料理から取り分ける際、包丁を使わず器の中で切れるというカンタンさもあります。煮沸や食器洗い洗浄機はダメなので、薬品につけて消毒をしてくださいね。
★ママパパの口コミ
大人のご飯と一緒におかゆが作れるピジョンの「炊飯器用 おかゆポット」
おすすめは、「おかゆポット」。鍋で作ると大量に出来てしまうおかゆですが、このおかゆポットは1食分を大人の炊飯器と一緒に炊いてしまうという優れものです。
このセットのおすすめポイントは、
・大人のごはんと一緒に、少量のおかゆを無駄なく作れる
・赤ちゃんにできたてのおかゆを食べさせることがでる
というのは魅力的ですね。また、裏ごし器がついているので少量の裏ごしはこれでできちゃうというのも利点。全て煮沸消毒ができるので衛生面も安心です。
離乳食初期から使える コンビ「ベビーレーベル 離乳食ナビゲート 調理セット」
おすすめは、離乳食初期から完了期まで使える調理器具が入っている、「ベビーレーベル 離乳食ナビゲート調理セットC」。すりつぶしボウル・カットプレート・レンジ用フタ・おろしプレート・裏ごしプレート・すり鉢ボウル・ヘラの7点と愛情満点レシピがついています。湯がいた野菜などを網に通すだけで、5㎜・1㎝になるという優れもの。コチラもすべて煮沸消毒ができますので、衛生面でも安心です。
★ママパパの口コミ
「後から買い足さなくて良い程一式揃っていた。離乳食初期から後期まで長く使えて便利だった。」(30代・埼玉県・子ども1人)
ママパパに人気のピジョン「調理セット 離乳食用 8個アソート」
アンケートでママやパパから人気が高かったピジョンの調理セット。このセットで、離乳食作りの基本の「する」「こす」「しぼる」「すりつぶす」のすべてができます。電子レンジで加熱調理から冷凍保存もでき、消毒方法は煮沸・レンジ・薬液に対応。収納時は重ねてコンパクトにまとまります。
★ママパパの口コミ
「離乳食初期には大変重宝している」(30代・神奈川県・子ども1人)
離乳食の調理器具の消毒方法
離乳食の調理器具の消毒方法は「煮沸」「熱湯」「薬品」の3種類。使用する調理器具によって消毒方法が異なってきますので、その調理器具の説明書をよく読みましょう。
煮沸消毒
大きめの鍋に熱湯を沸かし調理器具を入れ、5分程度ぐつぐつ煮る
熱湯消毒
熱湯を調理器具に回しかける
薬品消毒
指定の分量の薬品の中につけ込む
私は、できることなら赤ちゃんに薬品を使いたくないので、煮沸消毒できる調理器具を選ぶように心がけています。消毒した後は、きれいな布巾で水分をふき取って、乾燥させてから収納しましょうね。
離乳食用の調理器具は一度買うと買い替えをすることはありません。できれば試してみたいところですが、店頭では試すことができません。買う前に周りのお友達に話を聞いてみるのもいいですね。使いやすさひとつで、離乳食調理もラクになりますよ!
記事執筆
一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。