字が汚い子はやっぱり損? 汚い字の原因、きれいな字を書くためのコツ&練習法をご紹介

パソコンやスマートフォンがどんなに普及しても、字をきれいに書ける人ってやっぱりあこがれの的。わが子にもぜひ、きれいな字を書く子になってもらいたいものですよね。しかしながら、実際のところは、お子さんの「字の汚さ」に頭を悩まされているママやパパは少なくないようです。
そこで今回は、子どもの字を上手くする方法をリサーチ! アンケートで調査した「字がきれいな人」「字が汚い人」それぞれの印象や割合、字が汚くなる原因を解説の上、きれいな字を書くために心がけたいポイントや、効果的な練習法をお伝えします。

字をきれいに書くこと、なぜ大切? 字が与える印象とは

「字が汚いと、やっぱり損?」「字をきれいに書くことは、なぜ大切なの?」
なかには、そんな疑問を持つママやパパ、お子さんもいるかもしれません。字をきれいに書くことが大切とされる理由は、字の「きれいさ」「汚さ」が「書かれている情報が相手に伝わるかどうか」だけでなく、「書く人の印象をも左右している」といわれることにあります。では、「字がきれいな人」「字が汚い人」にはどのような印象の違いがあるのでしょうか。アンケートに寄せられた回答をご紹介します。

「字がきれいな人」と「字が汚い人」、それぞれの印象は?

HugKumが行ったアンケートには、

・「きれいな字を書く人」には、「聡明」「きちんとしている」「丁寧」
・「汚い字を書く人」には、「だらしない」「残念」「効率重視」

というような印象をそれぞれ受けると多くの回答をいただきました。
「字は人となりを表す」と下記のコメントにもあるとおり、やはり直筆の字には「書いた人の性格や人格が反映されている」と捉える方が多いようです。字をきれいに書くことの大切さを痛感させられるアンケート結果となりました。

「字は人格、人となりを表すと思う。綺麗な字を書く人は聡明さを感じる。反対に字が汚いと、どんなに仕事ができても残念に感じる。」(30代・兵庫県・子ども2人)
「綺麗な字を書く人はきちんとしていそう。汚い字を書く人はだらしなさそう。」(40代・佐賀県・子ども1人)
「きれいな字を書く人:丁寧。汚い字を書く人:効率重視。」(40代・愛知県・子ども2人)
「普段の言動がガサツでも、字が綺麗だと意外性を感じて、おっ、と思う」 (40代・東京都・子ども1人)

きれいな字を書く子の割合は?

そうとなれば、子どもにだって、やっぱりきれいに字を書いてもらいたいと思うもの。では、実際には、どのくらいの割合で子どもたちはきれいに字を書けているのでしょうか。アンケートに寄せられた回答をまとめてみました。

Q.お子様が書く字は汚いと思いますか?

「いいえ」が52.8%、「はい」が38.2%、「わからない」が8.9%という結果になりました。半数とまではいきませんが、3分の1以上のママやパパがお子さんの字を汚いと感じているようです。

なぜきれいに書けないの? 子どもの字が汚い原因

そんな子ども字の汚さを解決するために、まずは原因を究明してみましょう。字が汚い主な原因として考えられるポイントをお伝えします。

低学年の子どもなら、まだ「字」に慣れていないのかも

低学年の子どもたちは字が読めるようになってまだ間もないため、字の形やバランスをうまく理解できていないことがほとんど。字が汚くても、ある程度は仕方がありません。練習をしながら、少しずつ字に慣れ親しんでくれるのを待ちましょう。

姿勢がわるい、鉛筆の持ち方・書き順が間違っている

姿勢がわるいことや、鉛筆の持ち方、字の書き順を間違えていることなども、字が汚くなる原因になり得ます。お子さんがどんな姿勢、鉛筆の持ち方、書き順で字を書いているのか、今一度チェックしてみましょう。

書くスピードが速い

書くスピードが速いことも、字が汚くなることの一因です。「早く終わらせたい」せっかちさんや、「考えるスピードに書くスピードが追いつかない」頭の回転の早い天才肌の子など……書くスピードが速くなる理由はさまざまですが、字はできるだけ丁寧に書くことを意識づけましょう。

障害が原因の場合も

LD(学習障害)などの発達障害がある子どもの特徴の一例として、字が汚いケースが見られることが報告されています。子どもが上手く字を書けないことは決して珍しいことではないので、心配しすぎる必要はありませんが、もしも気になる場合は専門家に相談してみましょう。

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きれいな字を書くために大切にしたい「3つの心がけ」

きれいな字を書くためには、まずは「きれいに書こう」と意識することが大切。とはいえ、ただ漠然と「きれいに」と言われてもお子さんは困ってしまうかもしれません。ここでは、具体的に心がけておきたいポイントを3つにまとめてみました。

鉛筆の持ち方や姿勢、書き順を正しく

先ほど触れたとおり、間違った鉛筆の持ち方や姿勢・書き順は、字が汚くなる原因になります。
鉛筆は、人差し指の指腹と親指でつまむようにし、中指の左側・つめの根元のあたりで支えて持ちましょう。背筋はピンと伸ばし、お腹は机やテーブルから拳ひとつ分距離を置きます。書き順は、教科書やドリルを参考にしながら、一字ずつ正しく書けるように意識づけましょう。

ゆっくり、丁寧に書く

とにかく「ゆっくり、丁寧に書く」こともきれいな字を書くために欠かせない心がけ。急がず焦らずに、字の書き順やバランスにも注意しながら、じっくり書き進めるようにしましょう。

字は「伝えるために書く」もの

字は、自分の覚え書きのために書く場合ももちろんありますが、基本的には、だれかになにかを「伝えるために書く」もの。幼いお子さんだと、「他人が読む」ということをまだ理解できていないことがあるので、少しずつそれを意識できるように教えてあげましょう。その意識さえあれば、ゆっくり丁寧に書くことも自然とできるようになるはず。

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子どもの字が上手くなる! やっておきたい練習法3選

ここまでお伝えしてきたように、きれいな字を書くためには、ちょっとした意識や心がけが大切。ですが、それをしっかり身につけ、実践するためには、日々の練習も欠かせません。
さいごに、きれいな字を身につけるためにやっておきたい練習法をご紹介します。

とにかくお手本をまねする

まずやっておきたいのが、とにかくお手本をまねしながら何度も書いてみる練習。作業としてこなしていくのではなく、それぞれのパーツがどのように配置されているのか、どのようなバランスで構成されているのか、一字一字観察しながらじっくりと取り組むことが大切です。次第に、文字の形・バランスの法則が身につくはず。

さまざまな線を練習してみる

直線、斜線、にょろにょろ線、ギザギザ線やぐるぐる線など、さまざまな線を書いてみましょう。これを何度も繰り返していくうちに、鉛筆の持ち方や動かし方、筆圧のコントロールに慣れ、書きたい線が書けるようになります。正しい鉛筆の持ち方や姿勢を意識することがポイントです。

楽しく継続できるように工夫する

字のトレーニングはどうしても単調になりがち。お子さんが途中で飽きてしまい、やめてしまうなんてこともよくある話です。好きな言葉や好きなものを題材に取り入れたり、ゴールを決めてメリハリをつけたり、お子さんのモチベーションを維持できるように楽しさを工夫してみましょう。上手にできたときは褒めてあげることも忘れずに。

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まずは、誰もが読めるような丁寧な字を目指す

ここまでお伝えしてきたように、きれいな字を書くために大切なことは、「きれいに書こう」という意識と、日々の練習の積み重ねです。はじめから完璧を目指す必要はありません。まずは誰もが読めるような丁寧な字を書くことを目指してみましょう。

構成・文/羽吹理美

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