赤ちゃんの「寝言泣き」とは? 夜泣きとの違いや見分け方、対処法や注意点を解説【助産師監修】

寝ている赤ちゃんが突然泣き出したら、ママやパパはビックリして「すぐに対応しなければ」と思ってしまうかもしれません。でも、赤ちゃんが泣いているのは「寝言泣き」の可能性もあります。

この記事では、「寝言泣き」と「夜泣き」の見分け方、寝言泣きはいつからいつまで続くのかを解説します。また、寝言泣きの対処法、寝言泣きをする赤ちゃんに対して控えたほうがいい行為や注意点などもご紹介しましょう。赤ちゃんが寝ているときに泣いたら、寝言泣きかどうかをチェックしてみるといいかもしれません。

赤ちゃんが寝てる時に突然泣くのは「寝言泣き」かも?

寝言泣き
寝ている赤ちゃんが泣いたときは「寝言泣き」かも?

 

赤ちゃんが泣くことは当然のことですが、ママとパパにとって特にツラいのが夜中に泣き出してしまうこと。赤ちゃんが泣くたびに起きてしまい、ママ・パパが睡眠不足に陥ってしまうことも多いでしょう。そして、寝ている赤ちゃんが突然泣き出したら、それは夜泣きではなく「寝言泣き」かもしれません。

寝言泣きとは?

寝言泣きとは、大人が寝ているときに言葉を発する「寝言」と同じようなことだと捉えられています。人が寝ているとき、眠りの浅い「レム睡眠」と、眠りの深い「ノンレム睡眠」が交互に訪れます。レム睡眠のときは、体は休んでいても脳は活動している状態のため、寝言を言うのもこのレム睡眠時が多いのです。

そして、赤ちゃんは言葉をまだ話せないため、寝言を言う代わりに「ギャーッ」と泣いたり「うぅぅぅ」とうなったりするといわれています。

寝言泣きの見分け方

注意したいのは、赤ちゃんが寝ているときに泣き出す「夜泣き」と、「寝言泣き」は違うということ。では、夜泣きと寝言泣きはどう見分ければよいでしょうか?

夜泣きとの違い

先ほどご説明したように、寝言泣きはレム睡眠のときに寝言のように起きるケースが多いとされています。そして、赤ちゃんのレム睡眠とノンレム睡眠は、40~60分の周期で訪れるといわれています。そのため赤ちゃんが40分~60分おきくらいに「泣く、寝る」を繰り返すようなら、寝言泣きの可能性が高いといえるかもしれません。また、夜泣きとの違いを見分けるためには、赤ちゃんが寝ているときに泣き出したら、すぐに抱っこはせず様子を見てみましょう。しばらくお腹をトントンとやさしくなでて様子を見てみて、そのまま寝るようなら寝言泣きかもしれません。

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赤ちゃんの寝言泣きはいつからいつまで?

では赤ちゃんの寝言泣きは、いつ頃から始まり、いつ頃まで続くのでしょうか?

寝言泣きは4ヶ月~6ヶ月頃から始まる

寝言泣きが始まるのは、体が発達してくる生後4ヶ月~6ヶ月頃が一般的。運動能力も高まって、ひとり座りもできるようになってくると、寝ている間に寝返りをうったりすることもあります。そしてこの頃から、寝言泣きも始まるようになるようです。

寝言泣きは1歳~1歳半頃まで続く

寝言泣きが少なくなってくるのは、睡眠サイクルが整ってくる1歳~1歳半頃。このころになると寝言泣きが自然に治まってくるケースが多いようです。

赤ちゃんの寝言泣きへの対処法

寝ている赤ちゃんが急に泣き出したら、ママもパパも驚いてしまいますが、それが寝言泣きだった場合はどう対応すればよいでしょうか?

しばらく赤ちゃんの様子を見る

寝ているときに赤ちゃんが急に泣き出したら、すぐに抱っこしたりあやしたりしたくなりますが、抱っこせずにまずは赤ちゃんの様子を観察してみましょう。2~3分ほど様子を見て、そのまま赤ちゃんが静かな眠りに戻ることもあります。

お腹をやさしくトントンする

しばらく様子を見てまだ赤ちゃんが泣き止まないときは、お腹をやさしくトントンと撫でてみましょう。これで赤ちゃんも少しずつ落ち着いていき、また眠るかもしれません。

もし泣き止まないなら抱っこする

上記の対処法を行ってみて、それでも泣き止まないなら、寝言泣きではなく、赤ちゃんが不快感を訴える本気泣きと判断できます。お腹が空いたりオムツが汚れていたりする可能性があるので、授乳したりオムツ交換したりして、赤ちゃんがまたぐっすり眠れるようにしてあげましょう。

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赤ちゃんの寝言泣き、控えたほうがいいこと

赤ちゃんの寝言泣き、控えたほうがいいこと
赤ちゃんの寝言泣き、控えたほうがいいこと

 

赤ちゃんの寝言泣きで、注意しなければならないことがいくつかあります。夜中に赤ちゃんが泣き出したら、家族や近所のことを考えて「すぐに何か対応しなければ」と思いがちですが、その対応次第で夜泣きや寝言泣きを助長してしまうこともあるようです。

すぐに抱っこする

赤ちゃんが寝言泣きしている場合、すぐに赤ちゃんを抱き上げてしまうのはちょっと待ってみてください。寝言泣きは、大人の寝言と同じようなものと捉えられています。寝言泣きをしている赤ちゃんを抱っこしてしまうと、せっかくの眠りを妨げることになり、睡眠のペースを乱してしまうかもしれません。赤ちゃんが泣いているのにしばらく様子を見ることは「かわいそう」と感じるママパパもいるかもしれませんが、寝言泣きならそのまま眠りに戻る場合が多いでしょう。これを繰り返すことで、夜は寝るための時間だということを赤ちゃんも少しずつ体で覚えていくことができるかもしれません。

おむつを替える

寝言泣きはおむつ交換をしてほしいといって泣いているわけではないので、無理におむつを替えようとすると赤ちゃんの眠りを阻害することにつながってしまいます。また、寝言泣きのたびに起こされてしまうと、「浅い眠りのときは起きる」という誤ったリズムを赤ちゃんが覚えてしまうかもしれません。

授乳をする

ミルクやおっぱいをあげることも、寝言泣きの場合は避けましょう。寝言泣きならしばらく様子を見ていればすぐに再び静かに寝るようになります。本気で泣いてお腹が空いていることを訴えているとわかったときに、授乳するようにしましょう。

赤ちゃんの寝言泣き 注意点と知っておきたいこと

赤ちゃんの寝言泣きでは、次のようなことにも注意するようにしましょう。

寝言泣きが多い日は、記憶力が成長している証拠!?

人は夜寝ている間に、その日にあった出来事を整理して記憶してくものです。赤ちゃんの寝言泣きが起きるのも、昼間の経験から夢を見ているからかもしれません。これは、赤ちゃんに記憶力が備わってきたという成長の表れとも考えられます。赤ちゃんの成長に伴って、寝言泣きも少しずつ治まっていくでしょう。

深い眠りを誘うために、昼寝は午後早め、ミルクは寝る直前に

寝る前の3~4時間は赤ちゃんを寝かせず起こしておくことが、夜にぐっすり眠れることにつながります。そのためには、昼寝の時間を調整しましょう。昼寝は、できれば12時~14時ごろにしておきましょう。さらに、寝る3時間前まではミルクを飲ませず、寝る直前にあげて赤ちゃんのお腹を満たしてから寝かせるようにするのがおすすめ。1日の生活にメリハリあるサイクルができれば、夜は眠る時間と体が覚えていくようになり、深い眠りについて寝言泣きも減っていくかもしれません。

体調不良のときは放置しない

寝言泣きの場合、しばらく赤ちゃんをそのままにして様子を観察することをお伝えしました。しかし、赤ちゃんが体調不良のときなどは、泣いたまま放置するのはやめましょう。熱があったり体に不調があったりするときは、すぐに対応してください。

赤ちゃんの寝言泣き 新生児は静かに寝るとは限らない

寝言泣きを知らないと、夜泣きが激しくて大変…と毎日が辛く感じられるかもしれません。しかし、大人だって寝ているときは寝返りをうったり寝言を言ったりするもの。それと同じように、赤ちゃんだって体を動かしたり表情を変えたりしながら寝るものです。ですから赤ちゃんが寝ているときに泣き出したとしても驚かずに、まずは様子を見守ってみるようにしましょう。

 

記事監修

Kawai
助産師・看護師
河井恵美

看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等に勤務。様々な診療科を経験し、看護師教育や思春期教育にも関わる。青年海外協力隊として海外に赴任後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在はシンガポールの産婦人科に勤務、日本人の妊産婦をサポートをしている。また、助産師25年以上の経験を活かし、オンラインサービス「エミリオット助産院」を開設、様々な相談を受け付けている。

エミリオット助産院

文・構成/HugKum編集部

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