冬瓜の基礎知識
最近スーパーでよく見かける、今が旬の「冬瓜」。夏野菜なのに、なぜ冬瓜?って不思議に思ったことはありませんか。
冬瓜は、夏に収穫されますが、正しく保存すれば冬を越えて貯蔵できるため、昔から中国では冬カボチャと呼ばれていました。その名残から、冬瓜というネーミングになったといわれています。日本での歴史は古く、平安時代から栽培されていたとか。長く愛されてきたウリ科の野菜です。
おいしい冬瓜の特徴
冬瓜を選ぶポイントは、キズがなく色ムラがないこと。全体的に粉が吹いたようになっていて、重さがあるものが完熟のサイン。カットして売っているものは、切り口がみずみずしく、種の変色がないものが新鮮です。
冬瓜の下ごしらえ方法
冬瓜は、丸ごと保存する場合は切らずにそのまま保存すること。切った場合は、種を除いてから保存しましょう。
冬瓜の保存方法
冬瓜は、丸ごとで「常温」保存する方法と、「冷蔵」「冷凍」の方法があります。それぞれ、保存方法が異なりますので、1つずつチェックしていきましょう。
冬瓜を丸ごと保存する方法
丸ごと保存の場合は、日の当たらない風通しのよい冷暗所で保管すること。切らずに、新聞紙で包んで保存しておくのが基本です。
切った冬瓜を保存する方法
カットした冬瓜は、先ほどの要領で、スプーンで種とワタを外しましょう。ペーパータオルで包んだら、ラップで全体を覆い、ポリ袋などに入れて冷蔵庫の野菜室へ。
冬瓜は冷凍保存も可能
冬瓜は、冷凍保存することもできます。冷凍の場合は、種と皮を除いておくと使う時に便利です。
詳しい保存の仕方は、下の記事からチェックしてください。
保存した冬瓜の賞味期限
賞味期限については保存法で変わるため、以下を参考にしてください。
常温保存
風通しの良い冷暗所で保存した場合は、約2~3か月保存可(丸ごとの場合)。
冷蔵保存
冷蔵庫の野菜室で保存した場合は、2~3日ほど(カットした場合)。
冷凍保存
下処理をし、冷凍庫で保存した場合で約1ヶ月ほど。
冬瓜が腐るとどうなる?
腐ってしまった冬瓜の見分け方は、「色」です。冬瓜が傷むと色に変化が出てきますのですぐに分かります。通常は、淡いクリーム色をしていますが、ピンク色や透明、茶色などに変色していきます。
また、硬い部分がぶよぶよと柔らかく、水気が多くなってきたら要注意。冬瓜は、切り口から傷みはじめるため、カットした場合は早めに食べ切りましょう。
淡白な冬瓜の味わいを楽しんで
冬瓜は、淡白な味わいなので味をしみ込ませる料理に最適です。日本料理のお出汁にもよくなじみますし、中華料理やスープなどにもピッタリ! 栄養素は、ほとんどが水分のため低カロリー。カリウムが比較的多く、利尿作用があるため夏のムクミ対策にもおすすめします。
ひんやりと冷やした冬瓜の煮物は、舌に心地よく絶品です。食欲のない日にも、つるんと召し上がれますので、ぜひお試しください。
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手順撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)