離乳食をモグモグしない!丸呑みしない対策法やカミカミ期への移行時期を解説

こんにちは!離乳食インストラクターの中田馨です。離乳食スタート時は「ごっくん期」、その次の時期が「もぐもぐ期」です。離乳食の相談を受ける中で時々あるのが「モグモグ期になってからなんだか食べ方が気になるんです。」というお話。モグモグせずにもしかして丸呑みしてる?なんて感じたときの、進め方やおすすめレシピを紹介します!

モグモグ期に入ったけど、モグモグしない!

モグモグ期に入ったけど、なんだかうちの子、モグモグしている感じがしない!なんてときはどうすればいいのでしょう?そもそも、モグモグ期ってどんな時期なのかをまずは見ていきましょう。

モグモグ期とはどんな時期?

モグモグ期は、月齢でいうと生後7~8カ月ごろのことを言います。離乳食中期という言い方もします。このころの赤ちゃんの体の発達は、両手を使わずにお座りができて、ずりばいを始める頃です。ゴックン期(5~6カ月ごろ)には、上下にしか動かなかった舌が、前後にも動くようになってくる時期でもあります。舌を上下に動かし、食べ物を上顎に押し付けて、唾液と混ぜて飲みこめるようになります。

モグモグへ移行の目安

モグモグ期への移行のサインはいくつかあります。

・7カ月を過ぎ、5~6カ月ごろにスタートした離乳食(ゴックン期)を2カ月経験した

・滑らかな状態の離乳食を上手に飲み込めるようになった

・1回の離乳食の量がその子なりに増えている

・おかゆ、野菜、豆腐、白身魚、卵黄を食べている

・毎日の離乳食を機嫌よく食べている

離乳食開始から2カ月が経過し、ある程度の食材を経験したら「そろそろモグモグ期をスタートさせよう!」と思っていいでしょう。

モグモグしているかはここをチェック

モグモグ期に入ってすぐに「モグモグできるようになる」わけではありません。モグモグ期はもぐもぐすることの練習の期間と思ってください。

モグモグするには「舌を上下に動かし、食べ物を上顎に押し付ける」ことができているかを見ます。とはいえ、食べている途中に、口の中をのぞくことはできませんので、ここをチェックです!それは赤ちゃんの口角。口角が動いていれば舌でつぶしてモグモグ食べている証拠になります!

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モグモグしない・できない原因

モグモグと口を動かさずに、丸呑みしたり、ベーっと出すのは何が原因なのでしょう?今回はよくある2つの原因と対応方法を紹介します。

離乳食が固い

赤ちゃんがモグモグせずに丸呑みしたり、ベーっと出すときは、離乳食が固すぎる場合がりますので、形状の見直しをするといいでしょう。また、ずっと滑らかにするのもモグモグせずにゴックンとすぐに飲み込む原因になります。

次々に口に持っていっている

赤ちゃんのお口へ、次々と離乳食を運んでいませんか?次々と離乳食が目の前にやってくると赤ちゃんはモグモグしている暇もなく、離乳食を飲み込んでしまいます。モグモグしてもらうためには、赤ちゃんがゴックンと飲み込んだのを確認してから次のスプーンを口の前にもっていくことです。

カミカミ期への移行の目安

モグモグ期の次は、カミカミ期。カミカミ期になることで、離乳食のやわらかさや大きさも変化していきます。カミカミ期へ移行するときの目安は、

9カ月を過ぎた

・絹ごし豆腐くらいのかたさのものをモグモグ食べている

1食で子ども茶碗に1敗程度の離乳食を食べられるようになってきた

などがあります。

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離乳食を丸呑みしない対策法

では離乳食を丸呑みしないためにはどのような工夫をすればいいのでしょうか。

目安は絹ごし豆腐

モグモグ期の離乳食は、絹ごし豆腐くらいのやわらかさが目安です。指でつまんで力を入れなくてもつぶれる状態です。それを2~3mmのツブツブ上にするのですが、昨日まで裏ごしの滑らかな状態だったのに急にすべてをツブツブに変えてしまうと赤ちゃんも戸惑ってしまいます。最初は滑らかな状態に、ツブツブを少し混ぜたものからスタートさせてみましょう。

声をかけながら食べさせよう

思わず!次々にスプーンを口の前にもっていくことを防ぐためにも。ママの声掛けは不可欠です。黙って黙々と食べさせていると、どうしてもハイペースになりがち。なので、離乳食を食べさせる時は「モグモグだよ」「かぼちゃ、おいしね」など、赤ちゃんの表情を見ながら、ゆったりと声掛けを行いながら進めてみましょう。そうすることで自然とスプーンを口の前にもっていくペースも緩やかになります。

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丸呑み対策のおすすめレシピ

鶏ささみとトマトのおかゆ

パサパサして少し食べにくい鶏のささみをおかゆと一緒に食べることで、口の中でまとまりやすくなり、モグモグもしやすくなります。

材料

7~5倍かゆ 50~80g

鶏ささみ 10g

トマト 15g

 

作り方

1.トマトを湯むきして皮と種を取り除く。ささみは湯がいて細かくほぐす

2.1をおかゆに乗せる

さつまいもとりんごきんとん

さつまいも滑らかになりやすい食材なので、モグモグ期のツブツブお試し期にはもって憩いの食材!滑らかな状態が多いものに少しツブツブを混ぜ込んでチャレンジしてみましょう。

材料

さつまいも 15g

リンゴ 10g

作り方

1.さつまいもとリンゴの皮をむき、5㎜の輪切りにしてやわらかくなるまで湯がく

2.1をすり鉢でつぶし、少しツブツブが残る状態にする。水分が足りない場合は、湯冷ましを加えて滑らかにする。

ほうれん草と鮭のとろみ煮

とろみをつけて、ゴックンしやすい状態にしてあげることも大切!

材料

生鮭 10g

ほうれん草(葉) 5g

水溶き片栗粉 小さじ1~2

かつお昆布だし 100ml

作り方

1.ほうれん草は湯がいてアクを取りみじん切りにする

2.生鮭はかつお昆布だしで煮て、細かくほぐして1を加える

3.水溶き片栗粉でとろみをつける。

 

 

モグモグ期は「モグモグする練習期間」ということを知って、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ食材の形を変えてみましょうね。

記事監修

中田馨|離乳食インストラクター

一般社団法人 離乳食インストラクター協会代表理事。中田家庭保育所施設長。現在13歳の息子の離乳食につまづき、離乳食を学び始める。「赤ちゃんもママも50点を目標」をモットーに、20年の保育士としての経験を生かしながら赤ちゃんとママに寄り添う、和食を大切にした「和の離乳食」を伝えている。保育、講演、執筆などの分野で活動中。自身が開催する離乳食インストラクター協会2級・1級・養成講座はこれまで2500人が受講。

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