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圧力鍋でカレー作りをもっと手軽に!
暑い季節はなるべくコンロの前にいる時間を短くしたいですよね。カレー作りも、圧力鍋を使えば煮込み時間が短くなり、ガス代や電気代も節約でき、より手軽になります。
圧力鍋でカレーを作るメリット
忙しいママ・パパの力強い味方になってくれる圧力鍋。通常の鍋と比べて、圧力釜にはどんな利点があるのでしょうか? まずは圧力鍋でカレーを作るメリットを解説します。
時間の節約、時短になる
市販のカレールーを使ってカレーを作る場合、ルーを入れる前に15~20分ほど具材を煮込むのが一般的です。一方、圧力鍋を使ってカレーを作る場合、ルーを入れる前の調理時間の目安は3~5分ほど。ルーを入れる前の時間だけを比べると、1/3~1/4程度の時間で済みます。
さらに、牛すじ肉や豚バラブロック肉などを使って、本格的なカレーを作る場合、通常の鍋だと肉が柔らかくなるまで1時間~1時間半ほど煮込む必要がありますが、圧力鍋を使えば5分~10分ほどの加圧時間で済み、大幅な時短になります。
具材を入れるだけ、炒めないでOK
通常の鍋でカレーを作る場合は、まず具材を油で炒めてから煮込みます。この工程には、肉や野菜の余分な水分を飛ばして水っぽくなることを防いだり、油で具材をコーティングして、旨味を逃がさないようにするなどの理由があります。
ですが圧力鍋を使う場合は、具材を炒めなくても十分コクのある味に仕上がります。つまり、具材をそのまま入れるだけでOK。炒めないことで使用する油をカットすることができてヘルシー。さらに短時間で火が通るため、具材の大きさも通常の鍋で作るときより大きめで大丈夫。ダイナミックなカレーが美味しく仕上がります。
水なしでできる
水を入れず、野菜や肉から出る水分だけで調理ができる無水調理に対応した圧力鍋を使えば、素材の旨味を余すことなく濃縮したカレーを作ることができます。ただし圧力鍋には加圧時の最低水分量が設定されていることが多いので、ご自宅の圧力鍋が無水調理に対応しているかどうかを、必ず事前に確認してください。
無水調理に対応していない圧力鍋でも、煮込んでいる間に蒸発する水分量が少なくなるので、通常の鍋でカレーを作る場合よりも使う水の量は少なくなります。
圧力鍋でカレーを作る注意点
時短でお肉も野菜もやわらかく仕上がる圧力鍋。美味しいカレー作るためには、いくつか気をつけてほしいポイントがあります。圧力鍋でカレーを作る際の注意点を解説します。
じゃがいもが溶ける
圧力鍋でカレーを作る際によくある悩みが、じゃがいもがドロドロに溶けてしまうというもの。じゃがいもが溶けてしまい、とろみの増したカレーも美味しいですが、じゃがいもの食感をしっかり味わいたいときは、他の具材と一緒に調理せずに、ルーを入れるタイミングで入れるようにします。
その場合、じゃがいもはあらかじめ別の鍋で煮ておくか、電子レンジで少し固さが残るくらいまで加熱しておきます。また、じゃがいものなかでも煮崩れにしにく品種のメークインを使うとよいでしょう。
ルーを入れるタイミング
圧力鍋でカレーを作る際には、ルーを入れるタイミングにも注意が必要です。圧力鍋では、カレールーなど粘度の高いものを入れて加圧することは危険です。蒸気の出る穴を塞いでしまい、圧力鍋の圧力が高くなりすぎてしまう可能性があります。
ルーを入れるのは圧力鍋の加圧工程が終わり、通常の圧力まで圧力が下がった後です。調理前に圧力鍋の説明書をよく確認してみてください。
加圧時間の調整
圧力鍋でカレーを作る際に重要になるのが加圧時間です。加圧時間が長すぎると、具材が溶けて形がなくなってしまったり、崩れてしまうことがあります。逆に加圧時間が短かすぎると具材が固いままだったり、十分に調理されない可能性があります。
レシピ通りに加圧したのにイマイチという場合は、レシピの加圧時間がお使いの圧力鍋に合っていないのかもしれません。圧力鍋はメーカーや種類によって加圧時間が異なります。
お家にある圧力鍋の特徴をつかむためには、まずは短めの加圧時間で様子を見てみることがおすすめ。加圧が終わった後でちょっと煮込み時間が足りないかな?と思ったら再度加圧するか、フタを外した後の煮込み加減で調整することができます。お使いの圧力鍋の特徴をつかんで、ぴったりの加圧時間を見つけてみてください。
圧力鍋で作る人気のカレーレシピのおすすめ
子どもにも大人にも大人気だけど、マンネリにもなりがちなカレー。圧力鍋を使って、いつもとはひと味違うカレーを作ってみませんか? ここからは、圧力鍋で作るおすすめのカレーレシピを紹介します。
牛肉のうまみたっぷり! 牛すじカレー
牛すじ肉は、柔らかくなるまで煮込むことが大変。でも、圧力鍋があれば煮込み時間が短縮できるうえに、牛すじ肉の甘みと旨味をたっぷり味わえる牛すじカレーを手軽に作ることができます。
◆材料
・牛すじ肉 300g
・玉ねぎ 1個
・人参 1本
・じゃがいも 2個
・ねぎ(青い部分) 1本分
・しょうが 1片
・ゆで汁 700ml
・カレールー 2/3箱
◆作り方
【1】牛すじ肉の下処理をする。鍋に牛すじ肉がつかるぐらいの水を入れ、沸騰したら取り出して、ざるにあげ、流水でアクなどの汚れを軽く洗い流す。牛すじ肉を茹でたお湯は捨てる。
【2】圧力鍋に牛すじ肉とねぎ、薄切りにしたしょうがを入れ、水を具材がつかるくらい入れたら15分加圧して、火を止める。減圧が終わったらフタを開けて冷ます。ゆで汁は後で使うのでとっておく。
【3】圧力鍋から牛すじ肉を取り出して食べやすい大きさに切る。
【4】【2】のゆで汁が完全に冷めたら、上に固まった牛脂をすくい取る。固まった牛脂は後で使うので捨てないこと。ゆで汁は、ねぎとしょうがを取り出した後、ボールか別の鍋に移してとっておく。
【5】圧力鍋に【4】でとっておいた牛脂を入れ、大きめのくし切りにした玉ねぎ、大きめの乱切りにした人参とじゃがいもを入れて炒める。脂が全体に回ったら、牛すじ肉も入れて炒める。
【6】【4】でとっておいたゆで汁700mlを圧力鍋に入れる。10分加圧したら火を止め、減圧が終わったらフタを開けてルーを入れる。
【7】弱火でとろみがつくまで煮込んだら完成。
ほろほろ! 手羽元チキンカレー
手羽元も、圧力鍋を使うと、短時間でホロホロの手羽元に仕上がります。
◆材料
・手羽元 10本
・玉ねぎ 1個
・にんにく 1片
・トマト缶 1缶
・カレールー 1/2箱
・バター 大さじ1
・水 200cc
・牛乳 50cc
◆作り方
【1】みじん切りにした玉ねぎを耐熱容器に入れて軽くラップをかけたら、電子レンジ(600W)で5分加熱する。
【2】圧力鍋にバターを熱し、みじん切りにしたにんにくを香りが出るまで炒めたら、手羽元を入れて両面に焼き色がつくまで軽く焼く。
【3】【1】の玉ねぎを入れる。
【4】トマト缶、水、牛乳を入れ、10分加圧したら火を止める。
【5】減圧が終わったらフタを開けてルーを割り入れ、とろみがつくまで弱火で煮込めば完成。
豚肉の栄養まるごと! 豚こまカレー
豚肉は疲労回復に役立つビタミンB群を豊富に含んでいるので、暑いこの季節にぴったりの食材。圧力鍋で煮込むと、いつものお肉がとても柔らかく仕上がります。
◆材料
・豚こま切れ肉 400g
・玉ねぎ 1個
・じゃがいも 3個
・にんじん 1本
・にんにく 一片
・カレールー 1箱
・サラダ油 適量
◆作り方
【1】玉ねぎは大きめのくし切りに、じゃがいもは4つ切りに、にんじんは2センチ角に切っておく。
【2】圧力鍋にサラダ油を引き、【1】で切った野菜と豚こま切れ肉を入れて炒める。
【3】具材がひたひたになるくらいの水を入れ、5分加圧して火を止める。
【4】減圧が終わったらフタを開けてルーを割り入れ、とろみがつくまで弱火で5分程煮込んだら完成。
圧力鍋の選び方や使い方、おすすめ商品もご紹介中!
時短になり、料理の幅も広がる圧力鍋はご家庭にひとつあると便利なキッチンアイテムです。圧力鍋は、コンロで使うオーソドックスなタイプのものから、今ではスイッチひとつで調理ができる電気圧力鍋まで種類が豊富。「どれにしたら良いの?」と迷ってしまうかもしれません。
以下の記事では、おすすめの圧力鍋や選び方のコツを解説しています。家族の人数に応じた大きさや素材、使いやすさ、実際に使っている人の声など、圧力鍋選びに役立つ情報がたくさん。ぜひ参考にしてみてください。
圧力鍋で美味しいカレーを作ろう!
暑い季節に食べたくなるカレーは子どもも大人も喜ぶ鉄板メニュー。圧力鍋があれば、調理時間も短く、大きな具材も柔らかく仕上げることができます!
いろんなレシピを試してみて、美味しいカレーをご家族で楽しんでください。
文・構成/HugKum編集・部