シチューを冷凍保存するコツ
なるべく早く冷ます
保存の仕方は「粗熱をとる」のがポイントです。食中毒予防のためには、中心温度を30分以内に20℃付近・60分以内では10℃付近まで下げるのが基本。大量の場合には、容器を小分けにすると早く粗熱をとることができます。
詳しい粗熱のとり方は、↓こちらの記事から確認してください。
じゃがいもやにんじんは冷凍に不向きな食材
クリームシチューの食材といえば、じゃがいもやにんじんが定番ですよね。ただ、冷凍保存すると若干、美味しさが半減することも。ここでは、そんなお悩みを解消する裏技をご紹介!
あらかじめ、冷凍用保存袋に、じゃがいもとにんじんだけを移す方法です。手で揉んで軽くつぶしてから冷凍すれば、解凍後も美味しく食べられます。
または、最初から冷凍保存向きのコーンやきのこ類、ブロッコリーなどを使うのもおすすめです。
離乳食のシチューは冷凍できる?
離乳食用のシチューを冷凍保存することも可能ですが、大人と赤ちゃん用のシチューは、別物。市販のシチューは油分や塩分濃度も高く、あくまでも大人用の商品です。
赤ちゃん用のシチューの詳しい作り方は、↓こちらの記事から確認してください。
シチューの冷凍方法
次にクリームシチューの冷凍保存法を解説していきます。
冷凍用保存袋の場合は、冷凍向きの食材を入れたシチュー袋と、冷凍が不向きのじゃがいもなどを入れた袋を、別々に冷凍します。解凍後に合わせれば、具だくさんのシチューが楽しめます♪
他に、容器に入れて冷凍保存する方法も◎。
ラップで小分けにすることもできますが、解凍時は注意が必要です(ラップで保存した場合の正しい解凍方法は、後半で確認してください)。
冷凍したシチューの保存期間
冷凍シチューの保存期間は、2~3週間を目安に食べ切りましょう。
冷凍シチューの解凍方法
冷凍シチューを解凍する時は、中までしっかりと加熱することが重要です。NG例も含めてご紹介しますね。
電子レンジで解凍
電子レンジでの解凍はとても手軽ですが、失敗しやすいので要注意。冷凍用の保存袋やラップに小分けしたものをそのまま加熱するのは避けましょう。
また、常温での自然解凍も食中毒の心配があるためおすすめできません。
湯せんで解凍
冷凍用の袋で保存した場合も電子レンジ加熱はNGです。食べる日の前日に、冷蔵庫へ移して解凍後に鍋などで加熱をしましょう。
または、湯せんで半解凍してから同様に鍋で再加熱する方法も。このほうが解凍はよりスピーディです。
レトルトは冷凍できる?
もし、市販のレトルトシチューが少しだけ余ってしまったら…。ラップで小分けして冷凍保存ができます。少量のシチューは、茹でたショートパスタに和えれば、クリームパスタが手軽に作れます。
ラップで冷凍した場合は、前出のようにそのまま電子レンジ加熱は避けること。
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冷凍シチューの保存法はいかがでしたか? 冷凍したクリームシチューは、アレンジ次第でグラタンやオムレツなどにも変化できます。活用の幅を広げて楽しんでくださいね!
撮影・文/川越光笑(たべごとライター・栄養士)
参考資料:大量調理施設衛生管理マニュアル/厚生労働省
次ページからは、冷凍OKなシチューレシピをご紹介します。