「はづき」という名前に、皆さんはどのようなイメージを持つでしょうか。赤ちゃんの名前を決める際、「はづき」の響きに惹かれて、名前候補に入れたというママパパもいらっしゃるでしょう。
「はづき」といえば「葉月」という漢字がまず思い浮かべられる方も多いでしょうが、ほかの漢字を当てるとしたらどんな名前になるか気になるところです。その子が一生名乗り、呼ばれ続ける名前。 ママパパの願いや大切な想いを込めた特別な名前にしたいものですよね。
どちらかといえば女の子のイメージが強い名前ですが、漢字次第では男の子に名付けても違和感のない名前になりますよ。
「はづき」と読む名前はどんなイメージ?
まずは「はづき」の音が与えるイメージについて詳しく見てみましょう。
音の美しさになんとなく惹かれていたという方も、これから解説する内容を見て、名前に込めたい意味や願いをよりはっきりと意識してみてくださいね。
夏の終わり、美しい秋の訪れ
葉月(はづき)という8月の和名を連想されることが多いのがこの名前です。葉月は暦の上では秋の足音が聞こえる季節。暑さが落ち着き、葉が色付きはじめる秋の訪れの風景が頭に浮かびます。
移り変わる季節のイメージは、変化にしなやかに応じながら生きていく人の姿も連想させるもの。 どんな状況でも前向きに生きていける賢さや強さをお子さんに願う方に「はづき」はおすすめです。
目にも鮮やかな木々の緑
「はづき」の「は」の音は、「葉」という漢字も連想できますよね。 「葉」は、さんさんと降り注ぐ太陽の光を受け輝く緑の葉、 風に揺れる木の葉たちのさわさわという耳に心地よい音など、 鮮やかさや爽やかさをイメージさせます。
このことから、「はづき」には木々の緑のような生命力に満ちたイメージが込められます。新緑のようなフレッシュな印象の名前を探している方にも「はづき」はおすすめですよ。
柔らかな雰囲気の人
名前において意味や印象はとても大切なものです。加えて、 常に呼びかけられる名前の音がその人の人物像を左右することも。特に重要なのは、はじめの一音です。
たとえば、「は」行から始まる名前は、息のスピードが遅く、穏やかで暖かいイメージがあります。押しつけがましくなく人に寄り添える、暖かく優しい人柄のイメージに。「はづき」もまた、柔らかい雰囲気を持つ人に育ってほしいと願うママパパにぴったりの名前です。
参考:ムーニー
「はづき」と読む漢字の名前(女の子)
ここからは「はづき」と読む漢字の名前の例を見ていきましょう。まずは女の子の名前から紹介します。
葉月
先ほど触れたように8月の和名でもあります。暦の上では秋の始まり。一説には葉が落ち始めることから「葉月」となったと言われています。
美しい季節の到来をイメージして、彩り豊かな人生を願う名前に。「葉」の瑞々しい印象にあやかりたい方にもおすすめです。
初葵
初々しい、フレッシュなイメージの「初」は、男女ともに名付けでも好んで用いられる漢字です。また本来の意味から、第一子に使われることも。加えて、古風な「葵」は、江戸幕府の徳川家の紋にも通じる由緒ある漢字です。
瑞々しい印象ながら、品格も兼ね備えた人に。 近年流行している古風な名前を探している方にもおすすめです。
巴月
名付けでは人を魅了するといった意味を持つ「巴」。「巴里(パリ)」といった地名から、おしゃれなイメージもある漢字ですね。 また、夜空に輝く「月」も、神秘的なイメージを持つ女の子の名付けで人気の高い漢字です。
密やかな美しさで、あらゆる人を魅了する月のようなイメージ。魅力的な人になってほしいと願うママパパに。
春月
同じ「月」を使った名前でも、組み合わせが漢字によって名前のイメージも変わるものです。たとえば「春」と組み合わせれば、穏やかな春の夜に浮かぶ月のように、明るくほんわかとしたイメージに。
優しく人の心を照らせる人物になってほしいと願うママパパにおすすめですよ。
羽月
軽やかに空を舞う鳥のイメージがある「羽」。厳しい寒さから身を守る羽毛のイメージもあり、子どもを守る名前にもなります。
自由闊達で軽やかなフットワークを持ちながらも、月の神秘的なイメージを兼ね備えた人に。
遥月
遠い、離れているといった意味が長じて、名前では心の広さやスケールの大きさをあらわす「遥」。
広大な空に浮かぶ月のように、世の中を明るく照らすことができる人に。優しく、大きな心を持つ人になってほしいという願いを込めて。
葉都季
雅やかな都会のイメージを持つ「都」。季節といった熟語でもおなじみの「季」は、若さを意味することもあります。
スタイリッシュで若々しい印象の名前に。3文字の名前は珍しいですが、落ち着いた印象の漢字を選べば奇抜にはなりませんよ。
「はづき」と読む漢字の名前(男の子)
続いて「はづき」と読む男の子の名前も紹介します。
映月
太陽の光に美しく照らされるさまを指す「映」。心身の美しさだけでなく芸術的な才能を願って名前に用いられることもあります。
「月」と組み合わせれば光輝く月のイメージに。夜の道を明るく照らす月のような、人を安心させ導く存在になってほしいと願うママパパにおすすめです。
巴槻
ケヤキの名前の一つである「槻」。大きく丈夫に育つことから、健康や繁栄を願って名付けに用いられる漢字です。
動物や人が木陰で休むように、頼られる大きな木のような人になってほしい、強く優しい人に育ちますようにという願いを込めて。
晴月
曇りなく晴れた空をイメージさせる「晴」。晴れた日に出る月は美しく明るく、夜の風景を照らすものですよね。
夜空に煌々と輝く月のように、明るく落ち着いた人になりますようにという願いを込めて。
参考:赤ちゃん命名ガイド
名付けのポイント・注意点を解説!
最後に名付けの際のポイントや注意点について解説しましょう。
名前の響き
名前は書くだけでなく、実際に声に出して呼び合うことも多いものです。名付けの際は名前の響きも大切ですよ。「はづき」という響きが名字とつなげても違和感を感じないかどうか、一度確かめてみましょう。
漢字の意味に問題がなくても、フルネームの響きがネガティブな物事を連想させるなら、違う名前の音を検討した方が良いかもしれません。
名前の意味
ここまで「はづき」に当てられる漢字をたくさん紹介しました。響きは同じでも、選ぶ漢字によって名前の意味は大きく変わります。
ママパパの願いにふさわしい文字を厳選し、 将来お子さんに名前の意味を聞かせられるようにしてみてくださいね。
姓名判断
日本では古来より、名前の字画からその人の性格や運命を占う姓名判断がさかんに行われてきました。
姓名判断を一番に考える必要はありませんが、気になる方は一度調べてみることをおすすめします。姓名判断はWebサイトで手軽にできるものから、お寺や神社で行う本格的なものまであるので、ご自身に合った方法を選びましょう。
男女ともに使える「はづき」は、漢字を厳選しよう!
選ぶ漢字によって名前の印象が大きく変わる「はづき」。ひらがななら柔らかく、暖かいイメージの漢字から神秘的で美しい漢字まで、選択肢は幅広く存在します。今回解説した内容を踏まえ、ぜひとも漢字を厳選して、納得のいく名前を付けて見てくださいね。
※ HugKum の記事から「名づけ」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部