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「海」を使った名前が上位にランクイン!
明治安田生命の名付けランキング2021では、男の子のランキング29位に海翔(かいと)、40位に海斗(かいと)がランクイン。また、女の子のランキング91位に美海(みう、うみ など)がランクインしました。
「海」を使った名前は、近年では特に男女問わず高い人気を誇っています。
「海」の由来と意味
身近な漢字である「海」は、どんな由来や意味を持っているのでしょうか。あらためて解説します。
「海」の成り立ち
「海」は水をあらわす「氵(さんずい)」と髪を結って髪飾りをさす女性をあらわす「毎」から成る会意形成文字。読みと象形の2つを兼ね備えた漢字です。
「毎」があらわす、女性の豊かな黒髪のイメージが深い海と結びつき、現在の「海」の意味になりました。
「海」の意味
「海」は一般的な海を指すほかに、広い世界やスケールの大きさ、量の多さをあらわす慣用句にも多く使われています。
例えば、「井の中の蛙大海を知らず」。これは狭い井戸の中にいる蛙は大海原を知らない、つまり広い世界を知らないという意味のことわざです。
「大海の一滴」という表現もあります。これは、広大な海に落ちる一滴がいかにささやかであるかになぞらえて物事を語るときにつかうものです。
名前の「海」にはこんなイメージが込められる!
次に、名前における「海」のイメージについて解説します。
大らかな心を持った人
「海」のスケールの広さから、大らかで広い心を持った人のイメージが込められます。さらに、のどかで穏やかな海をイメージして、穏やかで優しい性格も願えます。
大きな可能性を持った人
広大な「海」のように、大きな可能性を秘めた人に。器の大きさや、果てしなく広がる海のような広がりをイメージして「海」を名前に使ってみましょう。
1文字の名前「海」もおすすめ!
近年、男女ともに1文字の名前の人気が続いています。呼びやすさや親しみやすさ、これまでの主流よりも短い名前であることの新鮮さなどが大きな理由です。
また、1文字の名前は海外でも覚えられやすく、海外ネームと似た響きが多いという国際的な理由も理由の一つ。さらに、中性的な名前も多く、時代の潮流に沿った名前となっているといえます。
「海」を使ったおすすめの名前
参考:赤ちゃん命名ガイド
女の子
愛海(あみ、あいみ)
愛をたくさん持った人、愛をたくさんもらえる人に。海のような深い愛情を持つ人になることを願って。
明海(あみ、あけみ、あきみ)
明るいイメージの名前を探している方におすすめ。穏やかで明るい、人の心に明かりをともすような人に。
初海(はつみ)
フレッシュさと優しさをあわせ持った人に。「初」の付く名前は第一子にもおすすめです。
礼海(あやみ)
「礼儀」「礼節」という熟語でもおなじみの「礼」。礼儀正しく、誠実な人になることを願って。誠実さと穏やかさ、優しさを兼ね備えた人に。
久海(くみ)
長い時間をあらわす「久」は男女ともに名付けでもよく見られる漢字。末長い幸せや長寿を祈って。海のように恵みにあふれた人生に。
朝海(あさみ)
おおらかな「海」とフレッシュな「朝」を組み合わせれば、優しく爽やかなイメージの名前に。朝日できらきらと光る水面のような美しさを願って。
璃海(りお)
宝石を指す「璃」は、名付けでも人気の高い漢字の一つ。宝石のような美しく優しい心を持った人に。
海有(みゆ、みあ など)
豊かな海のような恵みを持つ人に。たくさんの実りや恵みを持つことができますようにという願いを込めて。
男の子
勇海(いさみ)
「海」は穏やかなイメージを持つ反面、荒波など力強い一面も持ちます。「勇気」「武勇」などでおなじみの「勇」と組み合わせれば、強さやたくましさ、恐れずに挑む勇気を願える名前に。強くて優しい人になってほしいと願うママパパに。
郁海(いくみ)
良い香りが漂うようすや、文化が豊かであることを指す「郁」は、男女問わず名前でも人気の漢字の一つです。豊かで深い教養や文化・芸術を愛する心を願って。
海斗(かいと)
「斗」は水を汲む柄杓の意味が長じて、星座の北斗七星を指す漢字でもあります。名付けでは主に男の子の止め字として人気です。宇宙に光る星のような、きらめく才能を願って。無限の可能性を秘めた人に。
友海(ゆうみ、うみ)
「友達」「友情」でもおなじみの「友」。人とのご縁に恵まれた、友達に囲まれる人生を願うことができます。海のように深いつながりを人と持てますように。良い共に巡り合えますようにと願って。
大海(たいが、ひろみ)
量や数、スケールの大きさをあらわす「大」。名付けでは健康や力強さといったイメージも込められます。生命力、 エネルギッシュさに溢れた人になってほしいという願いを込めて。
優海(ゆうみ、ゆうが)
優しさにあふれた人に。愛情深く穏やかで、人に好かれる人物に育ってほしいと願って。
春海(はるみ)
暖かい春の海のような、優しく穏やかな人に。生命が芽吹き、活動をはじめる春のように生命力や創造性にあふれた、生き生きとした人になることを願って。
海音(みお)
音楽をはじめとする芸事の才能を願って名前に用いられることの多い「音」。大きな才能や可能性を秘めた人に。
名付けでおさえておくべきポイント
最後に、赤ちゃんの名前を考えるときのポイントや注意点をご紹介します。不安なく名付けに取り組めるよう、これから紹介する内容をふまえてみてくださいね。
名前の響き・名前の意味
名付け例で紹介したように、名前に用いる漢字の意味や由来、日常で使うイメージは、名前の意味やイメージに大きく影響します。名付けの際には漢字の由来や意味を調べ、ママパパの願いにふさわしいものを選びましょう。
また、名前は書くだけでなく実際に声に出して呼び合うシーンも多いものです。そのため、字面や意味だけでなく響きも重要です。名前単体だけでなく、響きが名字とつなげても違和感を感じないかどうか、一度チェックしてみましょう。
さらに、漢字の意味はポジティブなものでも、響きがネガティブな物事を連想させるようならば再考の余地があるかもしれません。同様の意味の違う読みの漢字なども視野に入れながら、ほかの名前候補も考えてみましょう。
姓名判断
日本では古くから、名前の字画からその人の性格や運命を占う姓名判断がさかんに行われてきました。
姓名判断の結果に神経質になりすぎる必要はありませんが、気になる場合には一度調べてみることをおすすめします。また、いくつかの名前で迷っているという場合にも、判断材料の一つとして姓名判断はおすすめです。
Webサイトで手軽にできるものから、お寺や神社で行う本格的なものまであるので、自分に合った方法を探してみてくださいね。
雄大な「海」を名前候補に入れよう!
この記事では「海」の意味や由来からおすすめの名付け例までを紹介しました。「海」を使った名前にはさまざまな漢字の組み合わせがあり、合わせる漢字によっても名前の意味やイメージが大きく左右されます。今回紹介した漢字の意味やイメージを、大切なお子さんの名付けに役立ててみてくださいね。
※ HugKum の記事から「名づけ」に関する記事をピックアップしました。参考にしてみてください。記事はこちら。
文・構成/HugKum編集部