【ランキング発表】SDGs?非認知能力?「気になる用語」を聞いてみた
今回は、未就学児を育てるママパパ1000人を対象に「関心のある用語」をリサーチ! 育児や教育、子どもの健康に関連する用語のなかでも、特に関心があるものをみなさんに聞いてみました。
以下では、アンケートに寄せられた回答をランキング形式でご紹介していきます。
調査媒体:小学館「めばえ」2022年10月号
設問:下記の用語の中で関心があるものがあれば3つまでお答えください。
13位:レジリエンス(14票)
まず挙がったのは『レジリエンス』でした。レジリエンスとは、困難をただ回避するのではなく、それを乗り越えて回復する力のこと。辛い状況に陥っても、折れてしまわない心の抵抗力を指します。
これを育むのに重要となるのは、幼少期における親の声かけです。過去の記事では具体的な事例を上げて、レジリエンスを育む声かけのコツをご紹介しています。ぜひ参考にしてみては。
▼過去の記事はこちら
12位:EQ(28票)
12位は『EQ』でした。EQとは「Emotional Intelligence Quotient」の略で、「心の知能指数」のこと。その人の知能を数字で表すIQ(Intelligence Quotient)に対して、EQは仕事や人との関わりにおいて「感情をうまく管理する能力」を指します。
これまでは人の能力を測る指標として学歴やIQが重視されていましたが、今は人間関係の構築の得意不得意を示すEQも注目されています。
11位:メタ認知(32票)
『メタ認知』とは、「自分自身を客観的にとらえる」ことを指します。メタ認知能力が高いと、自分を客観視できるようになり、自分の行動や言動を冷静に判断して調整したり調和したりできるようになります。
日々の学習やお友だちとの人間関係のほか、大人になってからも社会を生きていく上で大切な力なので、「子どものうちから養いたい」と考えるママパパが多いようです。
10位:ギフテッド(42票)
昨今、テレビや雑誌でもよく目にする『ギフテッド』は10位にランクイン。
ギフテッドは正確には定義がむずかしいとされる用語ですが、昨今、一般的には「同年代の子どもたちと比べて突出した才能を持つ子ども」のことを指す言葉として使われています。遺伝と環境の両方が影響するようです。
ギフテッドについては、過去の記事でも詳しく解説しています。
▼こちらの記事も参考に
9位:HSP(59票)
『HSP』とは「Highly Sensitive Person」の略語。視覚や聴覚、嗅覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすく、他人の感情に反応しやすい気質を指します。
全人口の15~20%が該当すると考えられており、あくまでも気質であって病気や障がいではありません。子どもの場合は、『HSC=The Highly Sensitive Child』と呼ぶことも。
このタイプの人には、医療や科学、芸術などの分野で才能を発揮する人も多く、自分の気質とのうまい付き合い方が重要とされています。
過去の記事では、HSCに分類されるお子さんが、自身の特性を「個性」として活かし、作曲家としての「能力」を開花させるまでの経緯を取材しています。
▼参考記事はこちら
8位:ジェンダーレス(85票)
『ジェンダーレス』は8位に入りました。
「男性だから」「女性だから」といった、性別によって期待される社会的・文化的役割としての性別を「ジェンダー」といいます。ジェンダーレスとは、そんな従来のジェンダーにとらわれない衣類や商品、表現等を指すものです。
世界各国のジェンダーレス化には、社会的背景や文化的慣習によって大きく差があり、日本はジェンダーレス化が遅れている国のひとつといわれています。昨今では、学校でこの問題が取り上げられるシーンも増えています。
過去の記事はこちら
7位:STEAM学習(133票)
『STEAM学習・教育』とは、理系・文系等、科目の分野の枠にとらわれずに学び、各科目の知識を応用することで問題を発見・解決する力を育むための学習です。
「STEAM」は「スチーム」と読み、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)それぞれの頭文字から成っています。
過去の記事では、その普及の背景や意義について詳しく取材しました。
▼STEAM教育についてはこちらをチェック
6位:ADHD(158票)
6位には『ADHD』が挙がっています。ADHDとは、不注意、多動性、衝動性の3つの症状を主な特徴とする発達障害を指します。
子どものADHDというと、「落ち着きがない」「席についていられない」などの特性が取り上げられがちですが、「集中できない」「忘れ物が多い」など、不注意から起こるトラブルを抱えやすいことも特徴のひとつです。
詳しい特性や現れ方は、過去の記事をご参照ください。
▼詳しくはこちらの記事を
5位:SDGs(202票)
昨今では中学入試にも出題される『SDGs』。「Sustainable Development Goals」の略で「持続可能な開発目標」と訳されるこの言葉は、世界が抱える多数の問題の解決に向けて、国連で採択された17の目標を指します。
「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」「住み続けられるまちづくりを」など、すべての人々がずっと住み続けられる世界を目指し、2030年をゴールの目処とするものです。
過去の記事では、家庭でもできるSDGsに向けた取り組みをご紹介しています。
▼過去の記事はこちら
4位:非認知能力(206票)
4位には『非認知能力』がランクインしました。
IQや学力のような、テストで数値化される能力を「認知能力」という一方で、好奇心やコミュニケーション能力、創造力、協調性、ITスキルなど、数値化できない能力を「非認知能力」と呼びます。子どもの人生を豊かにする力とされ、近年、重要視されています。
また、非認知能力を育むために親ができることは、子どもにすでに備わっている力を伸ばしてあげること。詳しくは、下記記事にてご紹介しています。
▼参考記事はこちら
3位:プログラミング(348票)
348もの票を集めたのは『プログラミング』でした。
2020年から小学校で必修となったプログラミング教育の目的は、「プログラミング的思考」=「物事を成し遂げるための道筋を、段階的に効率よく考え、判断していく思考」を身につけること。決してプログラミング技術の習得ではありませんが、自分たちには馴染みのない分野に戸惑うママパパも多いはず。
過去の記事では、プログラミング思考を育むおもちゃをご紹介しています。プログラミングおもちゃを使って、まずは一緒に体験してみてはいかがでしょうか。
▼過去の記事はこちら
2位:自己肯定感(527票)
2位は「自己肯定感」でした。自己肯定感とは「ありのままの自分自身に対する満足感」を指します。自己肯定感が高いと物事をポジティブに捉えられるので、失敗をおそれずに前進することができます。
子どもの意欲と行動力を左右するものだからこそ、しっかり育んであげたいもの。親のポジティブな声かけが重要となるので、ぜひ気を配ってあげましょう。
具体的な育み方や、大人になってから回復する方法は、下記記事で詳細に解説しています。
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1位:育脳(624票)
624もの票を集めて堂々の1位となったのは、『育脳』でした。
育脳とは、脳が著しく成長する生後から3才くらいまでの間に、適切な刺激を与えて脳を育てることを指します。脳の成長=心の成長ともいえるため、関心を持つママパパはもちろん多数。
とはいえ、育脳はただ「幼いうちから勉強させる」ということではありません。月齢・年齢ごとの成長に合わせて、段階的に関わっていくのが理想的です。
HugKumの過去の記事では、月齢・年齢別の育脳のポイントを専門家に取材しています。
▼育脳に関する記事はこちら
一見難しそうな用語たち。気になるものは、ぜひ深掘りしてみて
今回は、未就学児育児中のママパパ1000人に聞いてみた「気になる用語」のアンケート結果をランキング形式でお伝えしました。
ぱっと見では難しい印象を受ける単語もありますが、育児をしているママパパにとっては身近なものがきっと多かったはず。気になるものはぜひ、深掘りしてみてくださいね。
アンケートを実施したのは・・・
親と子をつなぐ、2・3・4歳の学習絵本『めばえ』。アンパンマン、きかんしゃトーマスなど人気キャラクターと一緒に、お店やさんごっこや乗り物あそび、シールあそび、ドリル、さがしっこ、めいろ、パズル、工作、お絵かきなど、様々なあそびを体験できる一冊。大好きなパパ・ママとのあそびを通して、心の成長と絆が深まります。
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文・構成/羽吹理美